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最初から 叶わぬ恋であったこと 無視し続けた報復かしら
4
舞台劇
首領常磐
(
「高市総理」=「Don Giovanni」
)
を 観覧す 原発依存 止める時かと
13
永遠の流れを見せる鴨川に恋人たちは刹那をみている
11
あなたにはあなたにだけの海があり、あ、さざなみ、と思う まばたき
5
電子の海 流れ流れて 速達便 十五光年 いくらなんでも
2
荒くれの街塗りつぶすグラフティー煤けた窓に切れた電球
4
散り散りに逃げていくよな思い出も日に日に集まる老境の日々
9
きれいな本棚にびっしりお出迎え好きがいっぱい大型書店
26
線路脇君が来るのも待ち遠し新型特急雑踏の中
6
午後3時 ビニールプールの 栓を抜き 庭に広がる 喧騒の跡
4
旅人の傘降り注ぐ
小糠
(
コヌカ
)
雨広重の絵を走る人々
5
貴方との 怠惰な日々と 澱んだ愛 ああもういいから 全部燃やして
6
「バッドモーニング」寝起きに唱えたら、これより悪くはならないから
4
苦しくて自ら閉じた心ごと 溶かし照らすは寄り添った君
13
人生は 積み木のように 揺れるたび そっと形を 変えては崩れ
23
あの子から 来たる知らせを待っている 機械から来るメールじゃなくて
4
「好き」さえも生存確認ひまつぶし 君の「好き」見て答え合わせを
1
気まぐれに「好き」と送れる君がいることに感謝はしているけれども
3
真夜中に「好き」の二文字を送り合う君と出会えて良かった、なんてね
1
真夜中に「好き」を紡げる人型の君はスマホの画面の向こうに
2
アナグマも出るというのだ畑掘る獲るに許可要り厄介らしい
18
昼過ぎに家を出るたびすれ違う遊び帰りの子らがまぶしい
6
降る雨は自然の遊具だったのにカバンの傘を確かめている
9
やりたいが 未来形のまま 日が暮れて 可能性焼く 夕日だった
4
行けるかな 点滅し出した 信号に 小走りになる らしくない俺
11
ノートをば 小机に開かば 猫に
寛
(
くつろ
)
がれ 書写進まぬが
幸
(
さち
)
23
ミステリを読んで犯人はきっとセミだと思ったまま返却期限が来てしまった
8
満月はない。 とんかつに塩をかけて そのまま持ち帰ろう脱衣所まで
4
七夕に 願うとすれは 一つだけ どうか天の川永遠であれ
4
スイミングスクール帰りの子供が放送禁止用語でナイショ話をするスタバ
3
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