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種の科で蒔き方土も変える花気遣う日々に知識増しゆく
19
ハチャノフは平井堅似と気が付けど瞳閉じれぬウィンブルドン
13
釣り料理花々育て自転車とバイクに夢を乗せて歌いむ
11
伸びし茎揃えて風の良く通る草花たちの我は理髪師
21
美味いねと微笑む君が完成の形にさせる我の手料理
14
一人夜に戻るソファーの君香るぬいぐるみ熊マックを抱き
10
立てかけた葦簀の前に梅雨明けの近さを示す青い朝顔
16
繫る葉を間引きて風の通り良く夏空待ちぬマリーゴールド
11
それはねぇ買った方がね安いけど作る楽しみ家庭菜園
7
円卓のグラスのシミに頬赤く染めるあなたを灯し眠れず
11
雨降りにごぼうの大き葉の下で寝る白猫や梅雨明け近き
16
皮を剥いたら乳白色の棒が顔を出す果物
4
「どっち派?」と聞かれて「猫派」と答えると「わたしはきのこの山派」と言われ
13
その都度に電話をくれる君だけど私の愛は恋とは違う
28
赤と黒 右か左か 狭まりて 隙間ないよな 自由の孤独
13
己が非は 決して認めぬ 政権よ 令和に於いて 昭和のままに
14
予備のネジ 使う機会が ないけれど なぜか捨てれず たまる予備ネジ
10
金平糖を鞄につめて天の川を泳ぐあなたを探す
4
関数は 混じり合わない 曲線は 互いに極限 漸近線へ
3
いっそ死ね 怯えて生きる 明日ならば 答えはひとつ 恋の情熱
3
君だけか 君だけなのか この世界 信じるほどに 狂う私は
4
産土
(
うぶすな
)
は やさしき風の吹くところ 幼き日々の土なつかしむ
15
沈黙の闇を引き裂く雷に心曇らす君を抱きしめ
5
薬莢の 如く散り
追
(
ぼ
)
ふ この
短歌
(
うた
)
は 我が身を穿つ 日々の残り香
13
かげおくり 夏空仰ぐ 影ひとつ 亡き人恋ふる うつしよかな
6
ヤバいとか大丈夫とか返るのみ われの話は行き場を失ふ
5
野辺に立ち 妖し濡れて棘アザミ 絡めた腕に赤がしたたる
7
遠くまでハシドイの香の広がれり咲いているよと知らせるように
26
特別な事なにも無く過ぎし日曜 ただ穏やかに
時間
(
とき
)
がながれぬ
17
ふる里はひと月遅れの星祭り柳にゆれる
亡母
(
はは
)
の短冊
24
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