誰そ彼たそがれに道踏み出して心の黄 破る信号ひとときの春
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短歌の掟知らずに作った歌 さようならしてまた遊ぼうぜ
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海風にビュービュー吹かれて見上げれば空高く舞うハヤブサ一羽
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雲流る夜にそびえる鉄塔はゆっくり瞬き彼方を見つめ
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笑ったね関わり薄き同僚の笑顔を引き出すコミュ勝利の日
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とびたい私と教育者の先生とで すこし狂った鬼ごっこ
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交わりたい 経験もないわたしじゃ それぐらいしか愛、夢見れない
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幼い時からうっすら感じる"あれ"に従っていきたいんです
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己の悦だけでは人の心は動かせないとわかっていても
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振り向かないあなたに恋をしたのに ずっとずっと振り向いてほしくて
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崩せども崩せども白い山 歌にハマれば深みにはま
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シーチキン混ぜて握った母の味コンビニよりも前からの味
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現代の人気の短歌をちょっと読み言葉の奥行き思い知らされ
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奴が来る防災無線サイレンで教えてくれよ熊今います
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長野市と印刷された お守りに似ているあんずジャムの小袋
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今月で近所のスリコ3COINSが閉まるから探したスリコ3COINS結構遠い自転車25分
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日本一 かけて戦う プロ野球 クライマックス シリーズついに
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こんこんと 母の空咳が苦しい 私の不孝を責め立てるから
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頭痛薬 効かぬ痛みは幻の痛み きっとこの頭は空
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空を切る手 。君の影すら 踏めなくて。 無理やりキスでもすれば良かった。
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近頃は右も左もコミュ症で試合のボールがいくつも増えて
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私は字が書けるし葉書は出さないが 今日はバツの日 小さなバツの日
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図書館に毎日勉強する君のいない窓際 座る秋の陽
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朝昼晩 ススキモドキスモークグラスの水替える それもたしかに 癒されている>洗面所とはいえ、家に緑があるっていいなぁ
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暮れてからしばらあかりのとも窓カーテン開くことのない窓
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秋の宵 吹く風辛く 孤独とて 優しく包む 月光かな
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神様の数限りなく今日の日は金木犀の色の夕焼け
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カルピスとミルキー初恋の味はどれだろ降車ボタンを探す
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愛し合うただそれだけで事を成す僕らはみんな思いがけなく
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飽きあきやすき性格なれど はからんや 四たびのあきに千首を迎え
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