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青天の
下
(
もと
)
満開の早桜 メジロを
誘
(
おび
)
き寄する 蜜の香
30
倉庫へと続く薄暗いこの廊下。あの人と二人、歩いた廊下。
5
同じ夜が配られたらそれぞれの窓にそれぞれのあかりが灯る
10
上の句も下の句ももう浮かばずに ただ時だけが浮かんで消える
13
「かわいい」と言ってくれたのはあなただけ。「付き合えない」と言ったのもあなた。
8
キラキラと
眩
(
まばゆ
)
い
水面
(
みなも
)
見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
41
中東に 捧げる言葉 なけれども 虚心坦懐 鎮魂歌聴く
20
京の寺 友と座禅で 雑念を 洗い流して 一歩踏み出し
32
植民地支配のやうにアメリカのねっとふりっくすだぶるびーしー
17
並列で春夏秋冬って書くことに抵抗したい雪国の人
10
苔の森をオレンジの幕が閉じれば街の灯りを補うような星々
7
ママたちが見向きもしないおんぶ紐保育士たちは心に結ぶ
9
母と医師姉妹のように会話するナースステーションカウンター越し
12
カニューラもドレーンも下げてはしゃぐ子等小児病棟エレベーター前
10
許されて安穏感ず関係を持たず久しき月日流るる
17
孫に会うただそれだけの為国境を越えるかのよな受付業務
6
寒の戻り帽子おさえる手も凍え飲みにいくんだ呑みにゆくのだ
10
町内のスタバは異国のバル化してガラスづくしのそとにふく風
12
スーパーのいつもそこだけ品薄なぽっちゃり猫用フードの棚
12
ミモザ色に 願いを託し 植樹する 毎日会えるね 声もかけるね
15
旧友とお喋り尽きず二時間半 明日からの糧となりにけるかな
23
一番の老ける原因「血糖値の乱高下」だと主治医が言った
26
ため息で 伝えることは できなくて 昇進しちゃった 現場を離れる
7
ヨドバシで 電気ケトルを 買いました おすすめされた 象印のヤツ
4
問
12
ビカリアの図を描き損ね加点をば得ず旧理総
B
3
真夜中の 北西の風 寂しくて いきものがかり 「
YELL
(
エール
)
」を聴く
17
目をそむけ 知らないふりを したけれど じわじわ怖く なりゆく世界よ
13
神社での 春の茶席で 祭り終え
神
(
しん
)
男
(
おとこ
)
には 神が宿りて
28
三月の粉雪かかるアスファルト ガトーショコラを食べたくなった
9
サイゼにて待ち合わせした
妹
(
いも
)
と吾は互いに老けてしばし気付かず
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