逢瀬時 相手きしねん お願いよ 穏やかで居て 静かにしてて
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夜更けて 思い願ふは 明日あしたは要らぬ 彼岸でめざめを 迎えたりけり
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失敗の連続だった子育てをばあばになってやりなおしてる
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優駿の 最後の花道 ラストランなり惜しまれつ 一着いちいでゴール 大喝采なり
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自尊心万能感と好奇心三つのものでできてる二歳
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寒波でもラジオ体操よくきたねと褒められ照れる老人ヒトの横顔
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我が歩み いつもどこかで 行き止まり 迷路は苦手 為すすべもなし
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我が筋膜の 状態コンディション 鍼通り 良くていいねと ヨガのおかげで
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武士もののふの 魂宿す 鎧かな つくも神さま 天下無双てんかむそう
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寒波きて閑散とした会場にラジオ体操のアナウンス響く
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枝葉のざわめき幹揺らすほど 轟音 窓越しに ソファで温かいカフェオレを飲む
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春よ来い 早く来いとの 童謡が リピートされる 電気代なり
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愛猫を湯たんぽ代わりに抱いて寝る 生きてるって 温かいんだな
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おもひなし耳もとちかくささやいて悪魔と呼ばれていたのは読者
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小雪舞う外を眺めて 眠い午後 キャベツ( 外葉)オムレツ 夜でもいっか
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皿洗うまでの銀河は果てしなく何光年か閉ざしたまぶた
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真っ白なコピー用紙を差し出して「点を打ったよ。面積は無い。」
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目が覚めて 優しき言葉 交わし合う 相手は誰も 空で繋がり
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メイクして わらいさざめく ひと時も 終わり告げたり 素顔になるとき
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自転車を漕いでるときの太腿の動きのようなことを詠みたい
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インフルで 尽くしたつもり 不足かな 相談しても 怒り投げられ
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ボタン脇の黄色いラベル「非常用」まで目で追って6階を押す
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未体験 知っているのは名前だけ きっと優しいウフマヨネーズ
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誠実に仕事はするが生き甲斐と思ってはいない 裏切るかもよ
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友撮りし可憐な梅花の枝の先乗せてやりたし吾見た鶯
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冷え切った 部屋でひとりで ハーブティ 飲むひと時の さちを味わう
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神さまよ 伊吹の山の 神さまよ お願い少し 優しいいき
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開花待つ 月下美人は 霜焼けの如 葉の先を 紫に染め
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何もせず 何も望まず 自然体 言われたことも 適当ですわ
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朝ドラを 楽しみにする 年代は 日常のことも ドラマになるさ
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