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この世には私以外に沢山の 呼吸と鼓動が歩いているんだ
8
訳有りて酒を飲むのを控えてる明日か明後日は梅サワー飲む
5
口にしたゼリーの味のイマイチは梅シロップの量がわからず
5
朝顔を買って鉢植え五年ぶり みごとに咲くも雨でうなだれ
14
ふと想う 貴女の笑顔 癒される パワーももらう 女神のようで
15
夜九時の 珈琲ゼリー 一息す 残りの仕事 あと二時間で
21
おかあさん! でんしゃはどうして いそいでいるの? 世界が少し 焦ってるからよ
4
完全食なんて色気がないと思う 老いは何より価値観に染む
5
言の葉の種は播けども
三十一
(
みそひと
)
の花咲かせるは ほんに僅かの
21
海すらも土地の言葉で話すから訛り懐かしのたりのたりと
5
四四〇ヘルツをそっと見据えつつよろずの音を一にするのだ
5
情けない 愚痴ばかり言って ごめんねと それでも貴方が 愛しい夜
7
呼吸すら忘れ眺めたあの頃の空より褪せて二次元の夏
3
一年でいちばんながい昼がすぎいちばんながい夜へとあるく
6
黒髪に低めのヒール リクルートスーツは鎧 やわらかな檻
14
指先に魔法のように生まれ出づ気泡を追ってクロールの指
6
思い出に コンデンスミルク まわしがけ 甘くなるかな 虫が湧くかな
4
最寄り駅前 アーケード 明けぬ梅雨の風に
揺蕩
(
たゆと
)
ふ 七夕かざり
23
黒い蚊に肘のあたりを刺されたと 気がするだけでかゆい気がする
16
すれ違い 万物などを たどりせば 気に食わなくも 先ずは歩こう
14
二人分 薬を仕分け 息をつく 少し
堪
(
こら
)
えて 我が命つぐ
11
私たち もしも違う花だったなら 貴方は貴方 月が綺麗よ。
5
雲間から 陽が射したるも にわか雨 どっち付かずも 梅雨ののどけき
12
水色のレインコートの右腕で一位を目指し転がるしずく
2
AIに 依存したれば 国担う 若き力の 未来危うし
13
得意だよ不得意だよ 苦手だよ教えて上げる 世界はひとつ
12
パチパチと弾けるタイプの飴を貰う 祖母には一生敵わないみたい
4
その腕に切り傷よりも鮮明なものを残したかった 愛とか
12
「ドラゴンは空と同じ色してるから見つけにくい」と眼鏡かけるきみ
12
六十の壁を越えたるその先に好きな事だけ残していこう
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