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七夕は 叶いやしない 何故ならば 隣に貴方がいないからです
4
イランイランの香るボディミルクには秘密の匂いが混じる気がする
6
雨上がり ひまわり視察 夕涼み ビルの谷間の 不思議な世界
21
短冊に 願いを書いて 吊るす夕 貴女の笑顔 見れれば嬉し
19
山積みの洗濯物を嘆けども 一枚ずつの手しか持たない
9
梅雨空を映す川面は無表情
垢
(
よご
)
れもなくて
浄
(
きよ
)
らでもなく
15
サラダより一歩進んで冷や中に して欲しかった俵の記念日
9
よく見れば鯉にはあらで二尾の
黒鯛
(
ちぬ
)
澱む汽水にゆらゆらと消え
12
携帯を家に忘れた一日は 通勤時間を二倍に感じ
17
人違ひ情に絆され火が燈り暗い浮世を肩寄せ歩く
7
お祭りに出かける子らありSAPIXに向かう子もあり七月七日
4
真っ新の ノートを開き 綴る文字 更地になった 人生に似て
14
天の川 今夜は見れるか 空見上げ 願い事書き 短冊吊るす
30
記憶とは波のようで久々にウォークマンを開いて泣いた
11
母親の昼夜逆転治らない 普通に話しかけてくる夜中/介護
29
風鈴の 音色なつかし経りし日よ 日暮れのえんがわ 線香花火
20
さんぽぢのいつものかはら舞ふ鳶をなぬかぶり見つたなばたの朝
5
蛍追ふ 小川なつかし幼な日よ 麦わらの籠 匂ひ覚へり
17
バスを停め予定にはない時はいま海に立つ子ら夕日を送る
9
亡き夕と見ゆる文字面七夕はあやに悲しも君隠るより
9
軒先に飾りし笹が雨に濡れ
項垂
(
うなだれ
)
ていた幼き日の記憶
18
不安だよと俯く君が落とすもの星より眩い天の川へと
5
七十年重ね来し言葉 ひとつずつ 餞別となる 日々の語らひ
15
少年の横浜ことば笑はれて 立ちすくみたる転校の夏(姫路を詠む)
6
指折って字数かぞえてあれこれと後期高齢一人の部屋で
24
ケアマネに趣味はと聞かれ短歌だと とても言えない始めて二年
33
「まぁいっか」ばかりの日なり畳んでる洗濯物のびみょうな湿り
27
肌荒れに効くビタミンはどれですか? 心のささくれにも効きますか?
5
詠むための 何十字より 何億の 詠まれぬものが 私に近い
4
手を振って別れちゃったら握ってた熱が空気に溶けちゃうような
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