君の前で平気なフリをしたいのさ。平気じゃないフリだってしたいのさ。
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水魚よ あなたを信じていたいから あと少しだけそばにいさせて
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第四の壁を叫んでぶち破り 踊り出たいよな良い夜だった
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水筒を 取り間違えた その日から 幼馴染は 今日も変わらず
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見上げると夜空の月が微笑ほほえんで 今頃君も笑っているね
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知覚過敏様がそろりと姿見せ ハミガキコ変えて悪あがきする
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哀しさが涙にならない時だけは詠ませてほしい 成仏してね
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木漏れ日に葉末の露の光る朝きつねの母さん餌をさがしに
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「ばいばい」と軽やかに飛んでみたいの だって明日の7時が怖いの
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雑草をなぎ倒しながら吹き荒れるビル風使って飛んで行けそう
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絵の依頼をくださいそれがダメならばお金をください月200万
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泡沫に溺れた夢を聞き終えて ゆっくりきみはまばたきをする
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風切って漕ぎ出すペダル青々と 広がる空に生きる幸せ
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雨上がり電車に揺られ外を見る きらめく家とやさしい朝と
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雨前の貴重な晴れ間と伝え聞く青空だけど私はブルー
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万緑の森より聞こゆカッコーの「豆は蒔いたか」いく度も聞く
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「長嶋が三割打てず」 寂しげに小数教えた 小五の教師
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青空の下の散歩が心地よいこれで汗などかかずにおれたら
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やまいにて失いし時間とき大きくて若さに必死にしがみつく今
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スキンケア 甘やかさない見捨てない 最低限のスリーステップ
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ユニクロに同じ服着た人がいて、彼女は若く美しいわけ
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挨拶で 貴女を一目 見た時に ソウルメイトか 縁を感じた
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下位互換なりのやり方があるので上澄みのひとは黙っててくれ
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だんだんと日没時間が遅くなるなんだか少し得した気分
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日が伸びて『夕焼け小焼け』鳴りてなお明るき空に儚げな月
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冷えきった君と僕の関係は壊れた時計みたいに動かない
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声と音使い分けって難しいねぇママ聞いて電車の声よ
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君みたい風に揺れてるカモミールほほえみ香り僕を励ます
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デッサンの途中のような足場消え朝日をうけて歩道橋立つ
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夕暮れのフェアウェイ行く芝刈り機揮発していく六月夏日
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