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八戸ノ里
(
やえのさと
)
季節はずれの温い日に 司馬の書斎の小庭を歩く(司馬遼太郎記念館)
23
光る紅鮭が2切れウネウネのコンクリートジャングルを祈るように泳いで
4
同じ家の並んだ街を寒風と過ぎれば暮るる人参畑
21
他人
(
ひと
)
からの言葉を借りてつらつらと君の道など説けば星雲
8
未
(
ま
)
だ寝静まりぬ
黎明
(
れいめい
)
阪神を襲ふ震災 忘るる
勿
(
なか
)
れ/一・一七
26
トイレ行き夜具
入
(
い
)
り直後に大地震幼時の記憶鮮明にあり/阪神・淡路大震災
17
蛍光灯消す事出来ずに寝る幼時心をえぐる地震の爪痕
14
本棚の上から 広辞苑落ちてきた あやういところで 頭には当たらず>震災の記憶
22
ひたすらに亡き人読み上げ
TV
(
はこ
)
の中この世去る友泣き崩す母/阪神・淡路大震災
15
昼前に 少しブラブラ パン屋まで ドアから匂い 食指が踊る
6
親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
23
母さんも昔は子どもだったからうざいと思う気持ちもわかる
19
直下型宙舞う記憶脳裏には夜具しがみつき成すすべもなく/阪神・淡路大震災
18
二十歳なる光の殻を脱ぎ捨ててゆく背なまぶし 息子(むこ)に幸あれ
31
好きな子がくれた塗り絵を
吾
(
あ
)
に寄こす「きらわれたくないからもらつた」
14
父は言う 大変だったと あの地震 知らなくても 思いは馳せる
14
目が覚めて 時計を見ると 十時過ぎ 珈琲淹れつつ のびのび背伸び
6
採血のあと 痛々し ちま猫ちゃん 3.9キロ もっと食べよう
22
受験生共通テスト今日本番後ろ姿が凛々しくて
11
父親のトイレ見届けさあ寝るか矢先のニュース
31
年/追悼阪神淡路大震災
23
レアアース 「類まれなるこの
地球
(
ほし
)
」と訳してもよし 宇宙的には
20
蝋梅に見惚れる吾に枝を切り手渡しくれる薫りと共に
33
もう後も ないまま告げた 別れにも 彼女は一人 背を向けていた
12
土曜日の朝は フルーツ2種と決め りんごとみかんで 気合いを入れる
23
ゴミ捨てを ねこが じーっとながめてる
ようじ
(
用事
)
はなあに どこでねてたの
19
この
G
はGoogleの
G
なんだってひとつかしこくなったとキミは
24
もし生まれ 変わって やりなおせるなら 高2の夏の パーマは止める
5
さみーけどなんか咲いてる ピンクいの 花札みたいでいいね あれ何?
5
死ぬまでに 使える塩は これだけと 決まったのなら すべておにぎり
8
霏々
(
ひひ
)
として降る雨の
夜
(
よ
)
の
永訣
(
えいけつ
)
よスノードロップと穏やかな顔
11
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