「素敵だな」「分かるわ」「頑張れ」「おもろいやん」短歌うたに感情活性化され
17
枯れ果てた野草に混じり菜の花が姿を見せる令月の昼
8
山茶花の散り際見つけ押し寄せる顔刺す風と季節の変化
6
困った時のちゅ〜る頼みの私から開発者様にノーベル賞を
16
横須賀の美しい海を見ても歌を詠む気にならないのは何故だろう
3
江ノ電が大きなカーブ曲がるとき今日がとつぜん思い出になる
23
呉服屋が四軒スーパーなしの町 住もうとしている猫と私と
9
公平に一本ずつに雪置いて 冬終わらぬと主張する山
5
白い雪白い空から白い野に降る日白鳥北へと帰る
13
足の甲 意外と傷が深かった ねこのつめあと ねこ母あるある
10
実はまだ花粉症との診断は無いのだけれど お目目しぱしぱ(今年あたりくるかも)
6
ダテメガネ 百均に買いに行きたいな 花粉 週明け一気に来そう
9
絶滅をゆるくしながら人類の不和は尽きない賑わうテレビ
10
沈黙に目隠しをするようにやや音量あげて聴くカーラジオ
10
この先の未来のどこか予約するように見初めて買うワンピース
7
苔のむす森深くまで分け入った心地でひらく古書店のドア
15
この空き地もうどんな家建ってたか忘れておりぬ買い出しの道
9
ありがとう 五文字を言えず 口つぐみ それが終わりの はじまりだから
6
こいしくて 寝付けぬ夜に 君の声 思い出しては また、閉じ込めて
9
優しいと 勘違いしちゃ いけないよ あのコはきっと 正直なだけ
3
ひさかたの天の岩戸を押し明けて豊栄昇とよさかのぼる日の御旗かな
5
天照るや神の御裔を戴きて永久に栄えむ日の出づる国
6
万世に動くことなき高御座定めたまひし神代をぞ思ふ
7
雲居まで千木ちぎ高知たかしリて橿原の宮の昔に帰る春かな
6
三連休、ドラえもんに送られて小田急電車はどこでもドアに/登戸駅から乗車
7
冬の夜にテレビ映るは鼻高き敗者評する勝者然のみ
10
ちらほらと恥じらうごとく咲く花を空の余白に指で数える
16
朝まだき 玄関マットを パパパパパーン もやとばせば 滑り止めの砂
17
風呂あがり衣服のなくて騒ぐ夢 待つ旧友は雪の道去る
12
一日のほとんど過ごす脳トレで 九十五歳の筆箱の厚み
10