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こたつ布団丸洗いして陽に晒す隣家の桜をめでつつ揺れる
30
あの日 着信履歴を 消去した ゆびさきでまた あなたにかける
5
のど自慢観てると日曜終わっちゃう後ろめたさと諦めの午後
16
掃除機の音にも屈せず 近づきぬ そろり 我が足元に愛猫
33
やわらかい皮と肉とにくるまれてそれでも軋む強情な骨
5
見回すが子供は見えずシャボン玉一つ現れて空へ昇った
16
初夏に聴く風の音色は水紋の泉に透けてそよぐゆらめき
13
3.4
年 連絡さえも とってない 人訪れて 柿ピーくれた
12
納豆の 辛子のような 気づかいを 持て余してる 冷蔵庫の中
16
旅先で 旅館の子どもと 知り合って 帰っちゃうの?と 聞く子にさよなら
16
真っ暗な 部屋に灯りを つけた時 テーブルの上 サヨナラの文字
4
いつまでも変わらぬ人でいてほしい 変わるならそう 気づかないよう
14
何かこう棲む星多分間違えて生きおるような自分呆れて
18
町内に独居老人あまたをり回覧板が安否を問ひぬ
24
手の中に 切れる
札
(
トランプ
)
あり 待ちますよ
貴方
(
イラン
)
が折れたるその日までは
12
文具屋で あの子と選ぶ インク色 同じがよぎる 指は触れずに
13
「産むんでしょ」「妊娠したの?」「孫はまだ?」フローリングの蟻をつぶした
25
ひっそりと ロフトへ昇り 歌綴る 小さな灯り 私を染める
22
一口目いつものうどんに塩を足す味覚鈍い日の食事なんては
21
緑青
(
ろくしょう
)
の社の屋根を覆ひたる 銀杏の若葉さらに翠の
27
始まった kindleセール また買った 禁欲せえ でも半額やで
8
外は四月光る風吹く日曜に香典返しのカタログ開く
18
口笛で 鳥の言葉を 真似てみる 何と聞こえた 「口説き下手」だと
16
休日に のんべんだらりの 自堕落も 会心の歌に どんでん返し
10
ながらひもこそすれ何を
三枝
(
さきくさ
)
の
幸
(
さき
)
くを願ふ修羅の
巷
(
ちまた
)
に
15
朝焼けを越えて澄みなす青い空駆け込む朝に黙って笑う
12
このベースやけに心を震わせるつけているのは片耳なのに
12
朝顔の 朝に生まるる 夕に死ぬ 露落ちて 花は残れる といえども 夕陽に枯れるは 無常と言う 儚さよ
5
人なりを知るがゆゑにし綻びて胸に短冊抱きしむ時や
19
漆黒の闇歩きつつ思い出すかつての悔いと
永遠
(
トワ
)
の別れを
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