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蝉たちのごく一握りの貴族らは バルタン星に還れると聞く
20
七年の土の中での安穏を 蝉たちは今回顧してゐる
13
蛹の背に亀裂が走り蝉たちは 死の訪れに竦み上がるか
12
夏映画ホラーばかりが並んでる チケット買わずチラシだけ取る
8
ルールには違反せずとも隠し球なんてお天道様が許さず
5
図書館の資料漁りぬ まぼろしの馬車鉄道はどこを走りし
4
4回も連続で席最前列 ライブもこうなりゃ文句はないが
5
西からの梅雨明け迫り溜め息も 暑い夏より梅雨がまだまし
14
艶やかに吾をいざなふその声は貴女の唄ふ明治一代
10
ちりりんと 響く音色に まどろめば 夢へ漂う 夏の日の恋 ・お題「風鈴」
3
ピアノ持つ ことに憧れ 弾かぬまま 序章で終わる 母のバイエル
16
歌い愛交歓の時惜しみつつお礼参りはカラオケアプリへ
6
容れ物が生きていればいい状態で葬式あげれば好きになれるか
3
報われぬ日々を重ねた二十代 この先全て思ひ出にする
18
はまぼうの 花咲く岸辺訪れば 葦の葉ずれの歌ぞ聞こゆる
20
授業中寝させてくれる先生は坊主頭にサングラスあり
5
更地にも 咲く花ありと 教えられ 大きくなった 小さき手から
11
短歌詠み 始めた我に 朝日歌壇 写したノート 差し出せる父
5
夕立に 隠す言葉は ここにいて 縋る想いと 濡れる両袖
8
7
年の 歩みの日々を つぶさには 思い出せねど 今日に至りて
12
突っ伏せばアランドロンと船の上昼の微睡み太陽がいっぱい
10
過不足のない今を詠めば短歌風呪詛の山だけ積み上がってく
4
水槽を覗く我が目も覗かれて生きてるだけの意味を尋ぬる
19
書留と聞けば金かと期待する
性
(
さが
)
浅ましや保険証だった
6
姉ちゃんがM!
LKに沼り一ヶ月 好きになるのって若さの秘訣
25
チータラを 酒の友とし 頬張れば 笑裏蔵刀に 胃を攻めらる
5
梅雨明けに何故かワクワク七十路も 海や山にももはや縁なし
17
異世界に転生をした時のため令嬢ものを読んでおこうか
3
皮肉にも 朝方晴るる
昨夜
(
よべ
)
の天の川を隠す 空のいたづら
26
年一で満足できるはずがない相手はちゃんと別にいるんだ
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