誰にも呼ばれぬ放課後を 孤独と雨を凌ぐ秘密基地
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目の前の 欲に手柄に 拘泥し 未熟露呈す 政治政策
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街に混ざる 歌はあなたが 歌ったもの だから好きだった。
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レイヤード ※意味無くはみ出た感情に、 言葉を埋め込む作業を指す。
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なぜ僕に打ち明けられるその秘密 ふたりの胸にしまっておけよ
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幾度かの寒の戻りに嬉しきこと も一度君が膝で丸くなる
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雑魚なので、誰にも愛されないけれど、時々鱗が、綺麗に光ります。
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安全に狂う方法知りたくて鍵をかけたか思い出せない
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「今日こそは」と期待したけど案の定、やっぱり今日も、仕事はつまらない。
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片方のハートを向ける絡み方覚えて知った友達の多さ
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井の中の蛙いれたの誰だこら 食われたくないはよ出せこいつ
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記号的な会話、幾何学的な流れ作業、流動的な固定観念
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普段の生活を不断の覚悟で。こんなものを日常と形容してたまるか
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雨の日、香る生臭さ、死体の蝶、グロテスク
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鯉に餌ばらまくように愛情をばらまいている彼の裏アカ。
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何もかも管理対象房総の菜の花たちも人の心も
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バス乗ると みなキャッシュレス 両替を するタイミング 見てもわからず
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ミステリーを読みふけるきみ 黒薔薇の一輪挿しのように静かに
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中段はだれかのために振つていた己のために上段構へ
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春浅く 朝陽うららか 山青葉 陽射し翳り 木の影長く 水温み せせらぎ騒ぎ 早瀬渦巻 春の足音
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往き方は調べたけれど間に合わず 疾うに葬儀が始まる刻や
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始業前のラジオ体操の時でさえあの子はかわいい。色即是空。
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今頃は 火葬の時間 空仰ぎ 故人思へば 風花の舞ふ /3月8日朝に身内が逝去
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たんぽぽは風にゆだねて旅立ちぬ黄金の記憶瞳に焼きつけて
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安否通知が届いても きっとスルーする きみはただの訓練
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自転車のサドルについたひとひらを無造作に振り払う貧しさ
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「またね」って 手を振っていた 「うんまたね」 そう言ったけど また会えるのかな
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寒々し 風吹けり朝  空冴ゆる 耳をすませば 時の足音
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春草しゅんそうも 寒の戻りに 身震ひぬ 弥生を冷やす 氷雨と寒波
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燃え滓に再び火は灯らない新たな薪に君となれるか
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