逝く近く 戻れぬこの世 あらためて 振りかえりつも 先へとながる
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そこいらに 吐き気もよおす 死の匂い 怯える先に 誰かいないか
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蓮咲くも盛りは一寸ちょっと早けれど 威風堂々いふうどうどう不忍池しのばずのいけ
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我が衣 紫煙くゆらすその目線 カメムシ張り付き 罪を数える/俺なんか悪いことしたっけ
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アスファルト混ざった硝子のきらきらは 日陰から見るプールの煌めき
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だいじょうぶ、きみを苦しめるせかいなら わたしがこの手で終わらしたげる
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フイルムを巻き上げるたび増えてゆく吾子のひと日とカメラ店ゆく
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浮かんでも3歩あるけば忘れてる にわとりかよと誰だあたしは
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風が立ち黒雲と子と風鈴がさざなみゆれる社の祭り
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人参と茄子を誤り冷凍しああどうしよう解かしゃぶよぶよ/煮物へ
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問わずとも 夏は直ぐそこ 小バエ舞い ニイニイゼミの 初歌を聞き
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まほろばの 縦糸繋ぐ 千代のくに 横糸織るや 梅雨明けの空/皇室典範改正に寄せて
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久々の洗濯フル稼働 大空に風と陽を浴び シーツがおどる
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チビ猫は ぴんくのおべっど すきなのよ なつでもふかふか じょし女子だからね
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横文字を 嫌ひし我も いつしかは エビデンスなど 口にして滅
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老人の舟に刻みて剣求む笑ふ若人同じ流れに
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物干しの しなれるさまに 心さえ  あらわれてゆく 梅雨晴れの朝
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朝方のタオルケットは涼しかろ取り越し苦労に梅雨明け近し
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心臓も肺も貴方を凝視する 命ぜんぶを捧ぐ覚悟で
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飯盒の 下がるリュックを 熊鈴の 代わりと笑い 山並み見上ぐ
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徒然に さりとて時間は 知らぬ間に わたしを置いて 星がまたたく
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散居村 屋敷林に護られて 瑞穂のうみに島々のごと
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食パンを買いし女がそのままに袋首ふくろくびつかみ店を去り行く
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七月の有磯海は凪の海 翡翠を洗う柔らかな波
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梅雨明けに少し慌てて蝉が鳴く 短き命夏盛り上げて
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その昔バイオリズムにかこつけて言い訳せしは<死語の祭り>か
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午後六時夕涼みより草むしり湯上がりに食すつまみ枝豆
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射干玉の闇の裏道過ぎかてに撃たれて死にし日は巡り来ぬ /2022年7月8日 
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日本一暑いとふらし熊谷を 新幹線から涼しく眺め
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蝉が鳴く 『チクショー』と鳴くか わからぬが 嬉しそうには 聞こえぬ朝よ
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