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叢に甲冑まとひきりぎりす 陣を敷くとも散りぬるものを
6
蠅捕りの蜘蛛の末裔伊賀忍者 姿を変へて令和を生きる
6
伎芸天遠き眼差し奈良の秋 胸の愁ひも解けてゆくらし
6
托卵は未必の故意か霍公鳥(ほととぎす) 血の宿命(さだめ)をば誰も責めれず
6
野路急ぐ旅人の影遠ざかるかなたの森に落つる秋の日
11
潮騒がそっと奏でるプレリュード 静かにひらくこころの扉
5
「んにゃーん」に 「めうめう」「くるる」と ばりえーしょん ねこもいろいろ なきごえいろいろ
17
秋空に雲の流れが速過ぎる 初めて見しや自転す地球
7
鏡見るたびに拡がる我が額 海食進む島々を想う
8
週間の天気予報を日々見るも 当てにならぬと家族は見ない
14
祝詞読み四十年後妻逝けり 告げ来る
旧友
(
とも
)
の葉書目に沁む
11
眠れずに午前3時に空見上げ 南の空に輝く星は? /たぶん土星?
24
諦めのきもちもあるか前にしか進めなくなりおきなわのそら/沖縄知事選
16
買うのではもう飽き足らず人力のアームで満たす狩猟本能
10
立ち読みで二時間むかし今の子がクレーンゲームで獲るカレールー
10
視覚から直接脳に送られて消費するデータ紙は介さず
9
ローマ字へ店名変わる古本屋クレーンがならび本売り場消え
10
月曜日晴れて機嫌も良くなって 電車の遅れも許せる青空
13
やっと手が 出るシャインマスカット 夫の笑顔 買って良かった それだけで
18
秋空に 鏡の目達に 晒されて 夢の砂すら こぼれ落ちたる
6
「また今度」「いつかきっと」と言いながら果たすつもりのない約束をする
9
久しぶりの ラジオ体操 気づけば 影は短く なりて知る秋
16
値段見てため息をつく100円でメインディッシュになった秋刀魚に
10
靴紐がほどけたくらいで立ち止まる君との赤い糸ならなおさら
30
夢にみた 緑の宝石 ツヤツヤだ シャインさんよ ずっと推します
8
鬼皮の渋で染まりし指先が吊り革を持つ月曜の朝
19
最初からひとり最期にもひとり結局ひとり 曼珠沙華咲く
9
空のうえ雲のプールでファインダーのぞくあなたをふわふわ見てる
17
yamah
8
久々の 快晴の青 清々しく 月曜の憂さ 吹き飛ばしてゆく
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