ウエディング部門と葬祭部門どっち志望かなんとなく分かる
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かなしみに名前をつけて飾りつけ忘れないようときどきさわる
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街コンの帰りに吐いた日に 君は星野リゾートにいる、彼女と
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命懸けで じりじり 焼き尽くす君へ かける言葉が 見つからないの
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待ちわびた 熱冷ます雨やっと降り ほっと安心 とろとろ眠る
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雨後の宵 仕事疲れを癒す歌 コオロギと 耳許かする風
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透明なセンチメンタリズム 胸の痛みも若気の至りなるもの
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ペン先のインクの匂いほそやかに時計の針は午前四時過ぎ
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わたくしの魂よ飛んでゆけ ガザの、涙や血が乾き切る前に
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ふと足を止めるそのたび戻ってく何かしてなきゃ何かしなくちゃ
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通販で買ったシャツサイズちょうど良く鏡に映る俺はにやける
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テーブルの脚に脛打ちうずくまる痛みをこらえる静寂の中
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見上げれば木々ざわめいてちょっと秋 風と一緒に誰か来てくれないかな
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ありがたい短歌といふ名の助っ人が心の部屋だけキレイにしてくれ
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幸の字の一画目だけ味わって知った気でいた舌に塩辛
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こんなふうなんにもせずにダラダラと終わるのだろなこれが幸せ
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「通信障害だから今メールできない」とメールくれたきみ 時空
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ハハキタク母帰宅! よろこびうたえ 舞い踊れ 明日の通院に さわらぬていどに(笑)
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小さくも 自力で手にし 住処での 吾子との暮らし 夢へと続け
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エンジンの炎が足りない足りてないアクセル全開燃やせよ燃やせ
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しじゅうまんで聞くライラック カーステレオのクリトリック・リス 泣きそうになる
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頬杖をついて終日何もせず葉揺れを見れば怖いものなし
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立ち込める高湿度には降参を狂い回らん私の毒素
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研ぎ洗い かしぎてよそたなごころ 握らず結ぶ 丸に三角 /おむすびの詩
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雨粒の 一つも君に 触れさせぬ  傘を傾け 慕情に濡れる
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ふと持った長期保存の缶詰の消味期限は九月六 すわ
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君をめとり 十年が経ち 君想う  心変らぬ 弥終いやはての恋 
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「先輩!」と 呼ばれて気づく 年でしか 人の上には 立てないのだと
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ねこ母の けふの気力の限界は ポチったセール品ブルーブルーエ 当ててみるだけ(きにいりました)
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NNN ひみつけっしゃ秘密結社を 知っている? ちま猫ちゃんたちも じつはそこから>ねこねこネットワーク
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