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入れるとこわからないので悩むのが無党派層と小野小町だ
9
想い出をひとしきり聞き母の言う「もういいわ」待つ実家の片付け
7
不満屋を
暖簾分
(
のれんわ
)
けした過去あれど今は希望の
卸商人
(
おろしあきんど
)
21
寝室に 静寂拡がる 月夜かな
宙
(
そら
)
の
褥
(
しとね
)
に 抱かれており
12
いい人をやめたもん勝ち知ってても自由になれぬ勇気の無さよ
25
俗界の 表と裏を 分断し 昭和百年 迷走したる
13
ながかったこおりきってはいなかったまなびなおしてやるよあんしん
6
摩天楼立たむ
槌音
(
つちおと
)
ひびく街仰ぎしは上京の日の空 眼裏にあり
6
水面ゆく 風の足跡 見送りて 耳にひそかに 幼稲のさざ音
7
歌会に歌を作りて三十年吾も老たり九十五歳
23
詠むほどに難しくなる短歌かな五七五と数えて折れて
24
ふんっ、なんの軽井沢 拝外主義のハリボテの町(だが好き)
10
不思議なり長野の田には墓はなく 富山の田には墓は守らる(民俗学的考察)
13
田のあぜの墓標が守るこの国の 成り立ちを知る車窓で呑む酒
17
一回戦コールド負けと共にある汗と涙も後の財産/高校野球県予選
5
物からの 立場で歌を 詠んでみる 面白いかな 伝わるのかな
17
三十年ぶりの友と並びてバスに乗る笑えば昔の顔にもどりぬ
23
ともがらと 祭り支度の帰り道 足下照らす待宵の月
19
一途なり 愛しき琥珀色の君 ガラスの杯に レミーと向かう
4
あちこちに退会届を出し終えて いまの自分に句点を打った。
27
嗅いでみて 鼻に指寄せ 目を伏せる ママに似ている あなたはだあれ
16
人声の絶えし古屋を拭き清め 逝きし人々を待つ盆支度
26
港湾のコンクリートを灼く陽射し 鰡飛び跳ねる梅雨明けの海
16
我が腹は 歴史の厚み 積もる丘 その上乗りて 猫足ふみふみ
10
レサパンの 可愛さ天高く 龍も慈しむ 猫撫でるかな
4
窓を開け部屋を整え帰り待つ優し風吹く星の降る夜
25
何事か 聞き慣れぬ鳴き声聞こゆ 窓を覗かば
烏
(
からす
)
の変声
22
宅配を待つ四時間の残十分 暑き夏なり 急がずが良し
18
お試しの 宅配弁当 彩りと カロリーチェック ドキドキしつつ
15
あさましき心で何説く文殊普賢と原発名付けし愚禿の輩
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