歌を詠み 気持ち伝える 時代なら 想う数だけ 歌は生まるる
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猫まみれ境内る時出る時もそっとおでこを撫でて挨拶
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浄瑠璃寺 九体くたいの阿弥陀如来像に彼岸の母の安寧願う
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けーたいを 水平持ちで しゃべってる 片手チャリスト 幸運むだつかい
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4卓に呼ばれるたびにお寺からもらった水を空席に置く
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手元にはいつも合わない鍵ばかりきみのこころを開けずにいる
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義理チョコに 格下げしても 投げ棄てず 大人の対応 ご馳走さまです。
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あの人に出来て私にできぬこと許せることと悔しいことと
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伝えたい伝えきれない想いとか 全部溶かした艶やかなチョコ
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『ほんとうに根こそぎ削除してもいい?』過剰に優しいアプリケーション
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お金では買えないものを大事にするなんてことがしたい侘しさ
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白線を辿りて帰る孤独さえ夜を越えては歌へとなりぬ
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「制服の無い学校」の少年ら微妙に違う学ランを着る 
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だれかには いらないものも わたしには かけがえのない ものなんですよ
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しろやぎさん読まずに食べてくれるから愚痴も空気も欲も想いも
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駆け込めば乗れそうだけど迷惑だし座れなそうだしアルバイトだし
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「したいこと」「すべきこと」との隔絶に「できること」さえ封印した日
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この世から ネットゲームを 撲滅し 勉強させる 要らぬ妄想
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いつの日も 死ぬ日を想い 心から 笑えぬ日々を 送る毎日
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朝ドラを 楽しみにする 生活が これでいいのか 不安になりぬ
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完成にかけた時間の大半は消えたピースの捜索の日々
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スカートは似合ってないと弟が見た目が大事言わんばかりに
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うたたねこ しあわせそうで平和かな 1時間後にはゴハンどたばた
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アストロという名のマグロを食べたくて夜空で恒星 in my hands
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音立てて 世代交代 始まれば 老いぼれは去り 若者は立つ
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十分に 与えられたる 幸せに 飽き足らぬのか 愚か者には
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欲張れば 手元にありて 麗しき 幸せを捨て がらくたに泣く
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感謝して 今ある姿 認めては 幸せ感じ 喜びに湧く
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理想とは 出来ないことを 求めては 今ある姿 認めないこと
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何しよう 何がしたいか 考えず ただただ楽に 生きる年代
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