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玉葱
(
たまねぎ
)
は 切られて泣かせて
辛
(
から
)
くなる 君を泣かせて
辛
(
つら
)
くなる様に
8
負けゲーム十時までみて大慌てバスの旅行は年寄りタイム
25
採れたての 筍飯に 添へられし 木の芽に恋し 割烹着の母
15
雨樋を 溢れる雨の 滝となり 牛馬流るる 雨地獄絵図
11
ひと粒も 涙出ぬまで 泣き尽くし トリソミーの子の 愚図れるを抱く
13
いつから見ていたの リップを直す私に微笑むあなた
14
いつもより熱いシャワーを浴びるからお帰り雨のかけらよ海へ
7
もういいよ そのひとことが 送れずに くることのない さそいまつ
7
人々は四季を終わらせるためにやってきたし しきを作ったのは人間やし
7
連休の天気予報は傘だらけ無職の吾に関わりはなき
10
「おでんにはからし」なれども期限切れ! たっぷりつけて色であじはふ
6
路地裏を駆ける少女の右膝のバンドエイドが僕を励ます
11
窓枠に頬杖付いた横顔を見てないふりしていつも観ていた
7
良いことも悪いことも栄養で全部私のものにしてやる
8
乙女らの夏吹き消して風の盆 何処をさまよう
ストローハット
(
麦わら帽子
)
14
ふわと咲く季節外れの
紫木蓮
(
しもくれん
)
戸惑う如く秋雨に濡れ
26
夕立や 見知らぬ人と 雨宿り 一時同じ 今を過ごさむ
22
丸まったティッシュたち今すぐにテーブルの上から溢れそう
10
絶望の自動のドアが開かない 既にこの世に居ない気がする
10
老年期成人からの中二病 壊れかけの
老眼鏡
(
メガネ
)
8
寝過ごした朝の光に目を細め夢より長く君を見ていた
27
脱走の特別養護老人ホーム ブレーキの壊れた車椅子
10
驚愕の一人民族大移動 歩き
骨付鳥
(
チキン
)
の人間山脈
7
昼時に スズメ・コオロギ 鳴いている 家の庭にて 無料奉仕
19
連日の 多忙業務に 部下面談 リセットできない 頭で話し
20
情報と 仕様の間で 悩まされ 溜息混じりの 資料確認
20
明朝は 吾の父親 三周忌 何にもないよ 夢で会ってる
16
パンドラの箱の中に入っていた君が僕の手を握った(君はモンスター)
7
ミヤネ屋で 話題になった 毒キノコ 借りた畑で 派手に繁殖
7
予報士も思はづ失笑 晴れマークなしの 九月の週間予報
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