心配をかけまいと 本音を隠し 優しさで演じる あなたには
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鉛筆と 紙があるのは いにしえの 森の恵みと 人類の知恵
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一晩中つないでた手はからっぽで窓辺のきみが朝に解けてく
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まだ朝に見つかっていないベランダで「いっしょにいこう」きみがささやく
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本日のラッキーアイテム「爪を切る」昨晩切ったわたしは不幸
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自らの 過去の投稿 上がりくる 懐かしけれど 切なくもなり
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寒いもの見たさで少し窓を開け 震える我を下弦がわら
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目が覚めてあまりの寒さに予報見る 外の気温はマイナス4
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気負い過ぎ空回りする吾を見て楽に行けよと風花の舞ふ
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今日はもう降らねばいいと雪あがり南西の空月さえ見えて
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十郎の恋人「虎」の想い秘め曽我の紅梅涙しだれる \ 曽我梅林に氷雨ふる
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如月に 降りしきる雪絶え間なく 黎明の空春遠からじ 
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勝手に花開く才能 欠点が欠点のままデカくなってく
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真剣にチョコレートになりたい君の出所不明のクソデカ自信
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休み前 夜更かしをして 映画見る 明日ゆっくり 寝まくってやる
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したたかな その爪紅に 触れられた、私の頬も きっと血の色
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柔らかな違う苗字と手を繋ぎ、三寒四温と一言ぽつり。
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その声でよばれるたびに輪郭がはっきりとするわたしの名前
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ああ来ちゃった 如月早さを見越してか 早めにお出まし 予定が予定が
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エアコンの努力虚しく廊下には床下からの冷ややかな風
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耳澄ませ 犬の呼ぶ声 聞かんとす 長き間の 癖は抜けまじ
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自惚れも過ぎて羞恥のただ中に臨書の展示は二週間過ぐ
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母親に何枚毛布かけるかと聞けばまさかのギャルピースとは
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お手入れ中 鼻の白毛にプチショック 眉毛とまつ毛はまだ無事なんだが
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あの人はきっと私よりしあわせだ 根拠のない嫉妬に狂う
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思い出す貴方きみはどうしているのかな 元気な日々を送ってますか
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あられ降り笑い転げて走ってく おばちゃんたちも心は少女
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真っ白な雪になぞった足跡の隣に探す貴方の気配
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明日には忘れてしまうささやかな事等飛び立て言の葉に乗り
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肩を寄せ歩いた道を真っ白な雪が覆って一人でなぞる
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