めくるめくペテンの魔法 紫の願い詰まった華麗な流動
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歯を磨く。鏡を見ながら歯を磨く。私よ、そんな目で見るなよな。
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腕に抱くたんだの2kgこれほどに重きものこそ他やあらむ
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光あれ腕に眠る子我々が導くようで導かれたり
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あさましや靴履いたらば今はまだ にきな足裏じき硬くなり
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毎朝の支度戦と言うなれど 思い馳せるは戦禍の子供
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護らねば夜毎新たに誓ふ音 この静寂にすぴすぴ響く
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干すたびにせきあぐ思ひあはれなり 去年こぞにはなしの風孕むビブ
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歩いてるあのじいさんの頭にはデイの彼女の眩しい笑顔 / 我が未来予想
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マネキンが着ているワンピ気になって値札チラ見で現実戻る
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眠寒く 疲れ漂う 雨の朝 くすぐってくれた ああ猫神様
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凍み渡る雪原ゆきはらけもの足跡あと 辿りてゆけば水辺に着けり
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ちぐはぐな組み合わせだね冬コート 春を先取り白のタイトスカートタイト
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平穏な生活に花 添へるよに 歌を詠む日々 心潤ふ
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おなかふたつおさまる毛布の中で向かいあうふたり すき? だいすき
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名前には興味は無いが五感にて花鳥風月山紫水明
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夢に感染したてのひらでぐしゃぐしゃに髪の毛乱してああもう雪
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春暁の 静けさの中 浮かびたる 月は動かず 鳥はのどけき
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安い腕時計の時刻が少しだけ進んでいるからお得な気分。
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ゆびきりの 白い小指に ふれもみで ほぞを噛む夜 幾日数え
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回る寿司 店の出口に鹿しし威しおどし財布のひもの弛みを打てり
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約束の 細い小指に ふれもみで デッドエンドの その先を見る
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春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
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思い出の 霧に霞んだ 水湖に 今日は一人で 思い出沈め
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春の夜に シトシト降るは小糠雨 身体も心もただ濡らしらむ
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攻めていく造語にトライ!ノックオン繋いで繋いで外外外へ
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三日月の夜に生まれた僕ひとり深夜にひとり細いため息 (誕生日の月🌙を検索して)
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多様性めいめいメェメェ声は小羊で権力しめしめ世界を制し
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電車沿い斜面を彩る菜の花は元気に揺れて「いってらっしゃい」
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戻りし寒 弥生の冷雨降り止まず 桜の開花 今日も足踏み
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