うむむむむ ごもっともです その調子 良い人になれ 頑張りま~す
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洗いたての 乾いた髪を 撫でる風 朧月を背にし 帰路の春
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苦しいよ 貴方を想う この気持ち 叶わぬのなら 消えてしまえ
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トランプ氏勝手な人と思うけど好きも嫌いもこれまた勝手
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深海の光を集め茹でられて ほたるのいかは噛まれてはじけ
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彩りも鮮やかな嘘も隠したいドレッシングの底に沈めよ
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丸いもの苦手なきみが切るトマト曲線はもう別の惑星
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釜揚げの ぷっとふくれた蛍烏賊 噛みはじけるは深海みうみの香り(改)
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ぬか床が人肌ほどに温もりて 季節の進む兆しをで知る
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剪定の難を逃れた山吹が枝垂れて咲くや蘇鉄の葉陰
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ヒトは所詮地球ほしに居座る間借り者桜の舞わない都会まちの片隅
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山里に 待ちに待った春到来 ウメモモ サクラ スイセン レンギョウ
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冷蔵庫、中は何にもありません!私の人生と同じね!  ため息
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ひらひらり散り行く花に何思う 青空ぽつんと雲ひとついて
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木瓜ぼけの花 紅差べにさし花嫁 おちょぼ口 門出の春に 芝桜の路
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集荷など待ちつつ スイートサクラティー もう散り際か 桜のじゅうたん
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(母の)好きそうな ババロアにレアチーズケーキ レターパックに詰めまくり送る
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錠剤の瓶はカラカラもう鳴らない 天井から降る星が綺麗だな
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涼しきや 新芽が層を成す時分 半袖は未だ 箪笥に籠る
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そこだけの空も空気も静止して満開桜はしんと華やぐ
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なぜこんなに春先の昼間うとうととするのが気持ちよいのだろうか
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きみとぼく下校イベひとつ起きやしない運命力の初期ステが低い
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微笑んだ写真の祖母のくちびると似る 鏡の前で微笑み
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おとなりはカレー 思考を放棄して一日遅れで追ってく献立
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みんなには「おふくろ」というのがいるらしい そう気が付いた小五の放課
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賞味期限今日けふまで 肉球ましゅまろを ブランチに足し はむはむと食む
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チビ猫や この白い粉は ビオフェルミン(猫用)「たうりんタウリン」入りよ よけずにたべてね
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出会いはきっと偶然 別れさえ必然だった、そう願いたい
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フォーク持つあなたの指の白魚の記憶たどれば遠い夏の日
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嬉しいが断られるとほっとするなんとも微妙な孫のお誘い
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