めしいても 応えが無くても、ろうしても、君は等しく愛しい肉塊からだ
5
偽物の名前で満ちるを夢にして地獄の余暇を楽とし息をす
4
蕎麦屋すら流行りのメニュー始めたと与太が言うのは月見そば也
6
直接に会うのは刹那アイス渡してそれぞれ食べるタクラミす/車内通話で
9
他愛ないマンガの話題キミもおんなじサイドバックと知る残暑/長月六日
13
また行けず 行くと決めてた 大磯に 幾度夏来て 共行く者なし
10
ギリギリでも 弱音吐きたくないからさ 崖っぷちでも 切り抜けてきた(これまでも、これからも)
17
雨上がり こころ穿つは 秋風の 君の声は 高らかに響く
9
世の中は悪くなる一方みたい早めに畳むか俺の人生
4
夜一人 オリオン座を探す 真夏の空 きっとそんな 恋をしている
7
またなのね?夜道を横断ヒキガエル やむなく隣家のお庭へぼとり
12
ネコのように愛されたいしイヌのように愛したいのに悲しいヒト科
9
アン・ブックス 少女の心に戻れます お護り代わりに 枕元にも>咲弥様😸📖
13
朝早く車に轢かれた猫一匹どうしようもなく運の無いやつ
5
赤毛のアン まさに今また 読破中 毎夏泊まりし Pプリンスエドワード/猫母CAT様
14
読書中「臘月」の字の見えなくて 二本の指で拡大……できず
27
ボロ負けや 他人の出玉 ランキング チラ見をする日 給料日前
6
赤毛のアン われらが青春 愛読書 ゆたかな感情 生き生きと描く
19
幸せを ふと思い出す 夏の午後 思い出すのは 無邪気な私
12
朝方に 中川緑地を 歩きつつ 倉庫群見て 頭を整理
20
秋の味 八百屋に並んだ 梨を見る 高くてあきらめ ガリガリ君で
26
一夜明け 元の流れを 取り戻し 水面を通る 風も穏やか
23
大雨の 明くる農道のどかなり 草地に池が 牛 鷺 あひる
17
木々の枝葉がわたくしの頭を撫でて慰めようとしていた土曜
13
スマホ閉づ 紫色の秋夕焼あきゆやけ 真珠の如く光る十三夜
21
左手に十三夜を見る ベランダで デニムスカート 3時間で乾いた
22
日差しはまだまだ強がっているけど風はどこかに秋を匂わす
14
「月並み」と謗らる言葉避けるため 奇を衒うのも大人げがなく
17
「もう九月?早いなぁ」って気持ちでいたらあっという間に六日も経ってた。
12
北にゆく電車に乗ってしまったから 君は知らない人にもたれかかる
7