向日葵の種を目に植え太陽を やけることなく見詰められたら
17
暦より己の肌で感じ知る夏の終わりはそこまで来てる
14
負けて勝つ 負けは負けだと 思ってた  背負せおうものでき 勝つの意を知る
12
色和紙と 火玉と火花 硫黄の  幼き夏を 連れて来る
8
炎天の芙蓉の白は招きをり見つめし花は日焼けの泣き顔
21
通りゃんせ 音の外れた 交差点 スマホ見ながら みんなが渡る
11
好奇心 赴くままと 思えども  君には幾度 だめと言ったか
8
イカサマで 楽して勝つと 決めたから 毎日コツコツ 練習してる
6
百均の一本百円ボールペン複数本よりオーラ出しをり
40
次のシーンキャプチャー3は猛暑の秋四季という名のムービーは続く
10
愛を受く心地の良さで目を覚ます 快楽で生は成り立たぬのに
6
漢方の書を読むに欠かせぬ天眼鏡。亡き父の手の温もり感じつつ
9
小粒でも 吾が作りし葡萄粒マスカット 孫が頬張るほっぺは可愛ゆ 
24
傷癒す ために作った ストーリー 辻褄合わせ 嘘を重ねる
7
オーダーミス 金だけとっ数足りず そちらのミスでまた睨まれて /○亀製麺(すみませんもなく、釜揚げと店長はめんどくせぇからとりあえず渡しとけって態度)
11
ストレスに負けない言葉を探してる「やりたくない」に勝てる言葉を
10
ちま猫ちゃん だきしめられて なでられて きもちよさそに「フゴフゴ」言うの
18
息子はもう二十六歳この歳にあなたと結婚したの不思議ね
24
来月は結婚二十七年のはずであったと気付いてますか?
21
『おばちゃん』て来てくれるのも今のうち来年なんて無いかも知れない
17
並太の四本取りでラグを編む子供に秋のテントは冷える
22
百均に毛糸の入荷を知ったから空色ヘルで夕暮れを漕ぐ
24
信号で止まれば急に汗の雨店に入れば急速チルド
25
孫三人目◯◯ちゃん無事誕生、こんにちはじじはお待ちしてますよ!
10
稲香とうこう貫き 田のそば 自転車ひとっ走り
4
あかとあお 追いかけて走る 明日の青もきっと綺麗だ
6
コマーシャル この間まで 夏模様 余韻などなく すでに秋冬
7
文字にした 私のものじゃ無くなった かくうのこころでおはなししてる
5
めしいても 応えが無くても、ろうしても、君は等しく愛しい肉塊からだ
5
偽物の名前で満ちるを夢にして地獄の余暇を楽とし息をす
4