唐傘に溜まっていく白煙が受と主と生をかき乱してく
7
「散文だ!それは説明!」読むたびに言葉の迷路で壁に吸われり / 歌作の道は険しい💦
16
一択で ライブ申し込み あたふたと 大丈夫大丈夫 なんくるないさ
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輝きを失った石もう一度磨けば光るかもしれないと
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皆がいうから僕もいう鳥たちはどこかとおくにいってしまった
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名誉欲生きた化石と呼ばれてる笑われても縋る過去の栄光
5
一秒たりとも逃さずメモ取りて 記憶を何処どこへも行かせぬやう
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酔うほどにルサンチマンの弓しなり 貴様のポストに吾も射貫かれ / 妬み嫉み僻み=ルサンチマン
7
昨年はサボった障子の張替えを十月半ばに今年は着手
10
微笑んだ君の視線のその先の何かが僕を不安にさせる
7
死亡事故のニュースを口ずさむと オウム返しする毛玉のロボット
6
明日に付くお日様マークが嬉しくて日差し恋しや曇天六日目
25
秋(飽き)ゆえか 目移り気移り多ければ 三十字ちょっとの戯れ歌似合う
16
何曲目天裂く声にノリノリで白ける周囲置き去り夜は更け
5
採点の数字に揺れる自尊心震えて音外し同情の拍手冷たく
7
人生の 川の流れを 眺めては のんびりしてる 心なかりし
2
挨拶が 上手な婦人 心から 信用できぬ 申し訳ない
6
鋼鉄の 冷たき人に 近寄らず 関わらぬよう 逃げ回るのみ
2
忙しい 人は誰かを 踏みつけて 気づかぬ者に なりて構わず
2
匂いたつ香に誘われて駅そばの暖簾をくぐる乗り換えの間に
35
いいことも 強制すれば 悪となり 人の心に 有害となる
3
自らが してほしいこと するだけで 正解だよと 誰もが思う
3
愛という 言葉でさえも この世では 虚しき響き 意味すら不明
2
愛のなき 人生なんぞ くれてやれ 人を愛して なんぼのもんじゃ
2
人々を 善に導く 神様の 僕になりて 命捨てたし
2
罪のなき 時間つぶしに 勤しめば 晴れて去る時 心配はなし
4
いつもなら つがいの雉鳩 ぽつねんと 今日は素直に ごめんて言うよ
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子の無きを 悔やむ時あり ひととせに 二度瓜と栗を 食む季節なり
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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看護師が混ぜて食わすと飲みますというのでマグネシウムとバナナ
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