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酒の味おぼえてみれば怖くなるいつか呑まれる自分を想い
25
街白み 休むひまなく降る雪を花にたとえる人のやさしさ
16
千葉県に正月二日の雪が降り あまりの珍事に嬌声あがり
21
輪郭がぼやけた月と目が合って 悲しかったことに気がついた
15
西風に流るる雪を見やりつつ煮込むおでんは美味さ格別
28
牛乳と 思って買ったら ミルクティー 今年初の うっかりミスなり
20
夜はスマドリ おせちセットの あれこれと ハイボールふうノンアルが合い
15
淋しさの濃度や種類歳ごとに変節するを風が知らせて
14
君だけを見ていれば僕の姿を 見なくて済むから「I love you.」
5
ねえきいて 大吉でたの お雑煮もおいしかったし はやくあいたい
9
酔いつぶれ 絡み散らかす その人よ 若き医療者の 哀しさ知るや
20
幼き日 下宿営む 我が家には 歯科医師目指す 学生住みし/懐かしき日々
30
空見上げ 馬の目遠くを 思うごと 青き泉を
深
(
しん
)
と
湛
(
たた
)
えり
26
えらそうに 説教たれる先生 いらないぞ 黙して働く 皆に幸あれ
13
君のこと知りたくて見る 君のことだけしか知らなくてもいいのに
8
冬空に まあるい月が 笑ひおり 遠き春でも 準備してるよ
29
姉妹
(
きょうだい
)
と おせち料理を つまみつつ 駅伝を観ゆ 片手には酒
29
当直終わり くしゃみ一つの その途端 病院に帰れと 妻子に言わるる院長
16
ネトフリでテンダンス見てコミックのテンダンス読むヒマな
年末年始
(
としこし
)
23
初詣 切に願うはこの二つ 無病息災 風呂キャン脱却
25
独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
27
手抜きだよ 母のいつもの料理こそ 皆で食べたいお正月
12
研修医 初任給八万 握りしめ 妻と食した イタリアン最上 四半世紀前
18
新年は迎えねば来ない さながら2025第二シーズン
4
昔日に 上司に呼ばれ 消した時間外 孫は働きすぎと のたまうはいかん
9
若き日は 研修として 消えた時間外 管理職となり ロストジェネレーション
9
ありがとう 年末年始も 若きコメディカル 日常のごと 働きつづく
14
ライターの 炎ばかりが鮮やかで 雪に潜んだ 灰色の冬
12
時間外を 誇る研修医 見つめつつ 黙して語らず 二百時間の影
16
冬枯の 乾きし森に 雪が舞ふ 朝には
白衣
(
びゃくい
)
纏
(
まと
)
ひし舞台
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