薄霧の今夜も田舎にピーポーパーポー 患者はどの家 あてっこ大会
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多様性という決めつけ。個性という檻。人は凝り固まっている
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今はまだここにとどまりたいのです 雨は止んだが気付かぬふりで
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わが朋友ともよ お互い様だが 慌ただし(笑) プレゼント交換 そして「またね」と
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聖餐式 もう何度くらい あずかりぬ 主よ、いつの日か、きっと>未だ求道者・ねこ母
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ハチ公像と撮る観光の大行列 忠犬どこか恥ずかしげ
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夜は二時小刀で太ももに安心を彫る明日も登校できる気はせず
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古き友と歩く迷路の渋谷 思い出の場所さがし右往左往
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積まれてく本のため息きこゆるは私も彼のページの外へ
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喧騒の予兆を街ははらみつつ囃子太鼓とあそぶ音のこ
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おしゃれして知ってる君が遠くなるもう時間だね 似合ってるよ
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秋空は高く澄みゆき、心晴れ。駆け抜けていく君と愛犬
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背伸びして隣を歩く君近く グラつくカカトで仕掛ける5センチ
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言葉は心を越えないとても伝えたがるけど猫には勝てない
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これあげる 君の手の中揺れていた 萎れた色を しあわせと名づく
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田の神が端切れさらうか山錦 蜻蛉あかあか金衣に散らせて
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猫さんはこの頃僕に襲われるもふもふされる嫌がっちゃない
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土産持ち 訪ねる実家 昼餉時ひるげどき 土産話と デザートに菓子
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えーっとね心の中の気持ちをねリズムに乗せて並べていくね【後編】
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「タンカちゃん」短歌が好きな女の子 絵本で詠う楽しさ教え【前編】
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サンダルを一度も履かぬまま秋になったと気づく 大人つまんね
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パシャリして詠って点数出るアプリあったら地味にヒットするかな?
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カゴを取る一瞬かぶって手渡され思わぬ親切お礼しみじみ
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あさぼらけ群れなし騒ぐは烏なり飛べぬ同胞はらから天に昇れと
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たくさんの具材をそれこそ生姜まで千切りにして金平きんぴらひとつ
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「痒いとこありませんか」と問われれば「ここ」と素直に指し示す吾/美容室
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病床で眠る僕らに七人の天使が見せた北斗七星
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わかくさの青さと言うには生臭すぎる喉に絡んだあなたの証拠
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「ピラティスとヨガの効果が出てるね」と言われても俺やってないので
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理解してないのにみんなと一緒に笑ってたのが即座にバレた
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