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水飲んでこめかみ指で押してみる昨夜の請求書だな、酒だ
24
かざす手に沁みゆく暖はしんしんとほのかな雪の火をゆらしつつ
16
楽したいただそれだけの気持ちから「差別」を「区別」にすりかえんなよ
12
解けきらぬ霜を踏みゆき貼り紙の冬物在庫一掃セール
10
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
28
電話口怒鳴られてゐるあひだにも思考は既に特売の棚
10
慣れないと言うためだけに降る雪を 東京はまた 初めてみたいに
16
「おはよう」が白く弾けるこの街は体温だけを頼りに起きて
23
寝癖さえ「おはよう」というサインだね無防備すぎる家族の朝に
24
過ぎ去った己れの過去は棚に上げ子の反抗期心ポキッと
21
舞ふ雪が
竹林
(
ちくりん
)
覆
(
おお
)
ひ
頭
(
こうべ
)
垂れ 春 先取りの 雪柳の
様
(
よ
)
に
29
ザクザクと 雪かきをする 職員に その人にこそ 投票したい
12
砕けたらそこで終わりの物語 君は水晶そっと抱きしめ
18
本心を言ってみたくてススキってそっとひとことつぶやいてみる
15
「寒いですね」 声かけ合えば 身ぬくみて 足取り軽く ラジオ体操へ
11
鍵掛かり閉ざさりし窓 摺り抜けて流るる
寒気
(
かんき
)
夜半
(
よわ
)
に降雪
28
わかってる きいてるみんな わかってる わかったふりを するのがAI
5
わらってる ひとたちみんな わらってる わらわれている じぶんをしらず
5
夕餉時 いっぱいのおしゃべり いと楽し 食事というもの魔法を引き出す
15
すべってる ひとたちみんな すべってる にがわらいしてる みてるひとたち
4
しばってる ひとたちみんな しばってる しばられている ひとたちのこころ
4
そろそろに膨らみ始む冬木の芽 畑の土は未だ眠りし
42
一抹の
穢
(
けが
)
れも恐れ世を拒み 気づけば独り
塀
(
へい
)
の中
9
あどけなきさくら草にも雪のふる 立春越えに桃色ふるえ
36
冬枯れの 苅田に飛び来る白鳥に 古古米撒きて夕空眺む
28
身構えて心凍みたる寒き夜は君ほのやかに
榾
(
そた
)
焚べるごと
20
やさしさは言葉じゃないね 頬撫でる春風のごと そっと寄り添うもの
13
甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
13
真夜中のブルーライトの埒もなしヨコハマ想う綾もなし
17
雪むろに籠るごとじっと静寂に身を任せつつ 君と居る時間(とき)
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