天使だと 皆にバレたら まずいから いつも言ってる 俺は天使だと
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雨音の聞こえぬ朝に身支度し心静かに歩み出る吾れ
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言はば彼女薄荷煙草の香まとひ清涼漂いて鎮静を誘ふ
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カワハギを貧乏人のフグと言ふ金持ちの知らぬ肝醤油の味
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りんごに柿・クリームチーズで 秋の朝 旬の果物 カラダによろしき
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あさおみずの ちま猫ちゃんは ものいいたげ はいはいわかった かけつけさんばい😸
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天使の日 動物の日で あるらしい ならば私も 天使の気持ちで
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現実はフィクションよりも世知辛いピンポンパール誘拐事件
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庭の隅 飛んで住みつく曼珠沙華 招かぬ客が蔭を燃やせり
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缶チューハイ片手に眺む 夜半よわの月 疲れと共に飲み干す週末
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お互いの 荷物を整理 してる時 棚の奥から 揃いの湯呑み
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人生を切って繋いで飾り立て剥いで崩して歌が生まれる
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微笑みと 優しいしぐさ 宿りけり 貴女を好きで よかった十年
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楽しみは 大きく育ったサツマイモ 孫からもらえる美味い笑顔 
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ねんねする おへやはこっち 理解わかってる なんとかしこい わがたちかな
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母親の 作るカルピス 濃すぎると 証明できた カルピスウォーター
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帰り道 ホームのすみで スマホ出し 今のできごと 短歌に変える
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本読んでわかったことはマクドなる呼び方するのは西とインドネシア
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新聞の選者にほしい若い芽も短歌の進化は止まらないから
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手のひらにカップアイスのバベルの塔「愚か者が」と戒め眺め
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秋きたり 姿見えぬも 早まりぬ
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おとととと お酒のように お茶を注ぎ 苦い目をして 俺は飲み干す
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そちらから見える景色はどうですか眠っているのディア奥歯ちゃん 
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離婚する 前の背中は 寂しげで 今の背中は 色気あるよと
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内向きな心を外に誘い出す巧みな陽キャ救われる秋
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親のは 永遠とわに大きい わけじゃない 空き缶が守る 小雨の湖
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吹くからに みどり揺らして その先の 風のゆくえを だれも知らない
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すくいとる そのプロセスが 楽しくて すくった金魚 みな持て余す
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ルノアール隣に座るやつが言う「レースクイーンが持ってた傘」
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この部屋でブレていないの一人だけモスキート音聞こえない人
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