冬は雪 春は花弁はなびら 夏花火 秋は紅葉こうよう 舞ひぬ彩り
24
豪雨とは 言い切れはしない 長雨に 枯葉が溶ける 海が広がる
11
朝の業知るひらがなをなぞり書き「<に>は<こ>の進化」と子は看破せり
12
強靭な 脚力を持つ 都会人 車に頼る 田舎もんたち
11
別にいいルービックキューブ インフルよ 感染ってもいい愛しています
8
確かめずレジに立つなりその数字ごぼう二本の四百円超え
25
寒がりの 猫に湯たんぽ 熱すぎず ほどよき温度 模索する日々
18
十日後の漬け物あける緊張感 姉のキャベツは今年も美味い
26
体調の 移り変わりも 日替わりで 晴れたり降ったり 天気の如し
18
かなしみをふきよせたよな冷たあめ 秋のおはりの冬のはじめの
21
夕暮れの窓に橙 柔らかなグラデーションに包まれた時間
8
朝一番 霜を払えば 笑む赤手せきしゅ
3
洗い物 山ほど溜まる 十七時 未だパジャマで スマホをつつく
12
枯葉達彼は立ち 冬模様に きがえゆく行く
6
満天の星 言うことは無き 満点だ
3
軽い体でもう辛くないね どこまでも走ったらまた戻っておいでよ
5
コロコロで何気なく掃除していたけれど 今では拾い集めてしまうよ
5
何食べる? なんでも良いよと 言ったから しっかり食べてね 練乳焼きそば
7
ここに居たあの子の跡が大きくて 嗅いで眠って埋もれていたい
6
人寄ればくまくまくまの話だけ柿の木見上げ車を降りる
18
セット売り洗剤で膨れた鞄 生きる理由ができてしまった
7
かぶりつく大きなチキン美味しいと笑うあなたと幸福の味
9
最早もう 靴とは認知 できぬほど 尖りに尖る ルブタンの鋲
3
憧れの ハーマンミラーも 結局は 我には分からぬ 現代アート
5
顔だけの 像横たわる 凡人の 我には分からぬ 現代アート
5
痛みに色がついたらさぞ彩るでしょうね
5
ジャケットの ポッケに何か 入ってる 一年越しの ホッカイロかな
13
ひとなみに『元カノ』などと呼んでみる ただ懐かしき 幼馴染を/改
18
民家からソナチネ聴こえ私には幸福などはそれで充分
14
この世とは切れてしまうよ白々と線路伝いにすすきほの揺れ
13