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このハゲと 執ねく秘書を いたぶりし人 返り咲く ほとぼりさめて
9
捏造も 隠蔽もして 憚らぬ 悪しき輩が 富を貪る /二デック会計不正に思う
11
起き抜けに 白髪見つけて 無辜の毛を 抜かで抜くべき 術を思案す
7
エビのよに きゅっと丸まる 寝姿よ けさはさむいね 我が家のねこたち
27
面倒を見ると言っていたのにね、水草揺れる金魚なき鉢
9
書店での逢瀬重ねる春の夜 新潮文庫の天はギザギザ
9
炊飯器は別れる時に譲ったよ。私よりお米が好きだったから。
5
テレビでは悲しいニュースが流れてる。「悲しいね」って誰かと言いたい。
6
車窓には鶯谷のホテルネオン 次は大宮 雪深き地へ
9
ルテインや コンドロイチン
他人事
(
ひとごと
)
と 還暦過ぎて 我が事となり
14
旅先で意気投合のあの人と一夜の恋が今プロポーズ
23
側溝に 残れる雪や 散り花と 土を被りて 春を描けり
20
移民には反対だけど俺の下の世話はだれがやってくれるのか
5
コーヒーを淹れる数分 未来には内緒で僕を取り戻す場所
32
沸騰を待つ数分を味方にし 未来を少し待たせておこう
30
朝ラジオ 『ジャマイカ療法』教えたり 魔法のことば 『じゃ、まっ、いいか』
16
霧のなか、光の粒をポケットに。夢の向こうも僕の生活
24
生きづらさまったく感じていないなら人間やめて迷惑だから
21
タコ口を 左右にクルクル 回したら 嬉しい変化が あるかもないかも
7
山はまだ 寝起きのような 色をして 少しくしゃみを
堪
(
こら
)
えている
17
啓蟄に松のこも焼き英明も嫌われ虫かしょっちゅうフラれ
24
早春の寒夜
窓外
(
そうがい
)
眺むれば 冴ゆる星空 オリオンは西へ
30
一
(
イチ
)
〇
(
ゼロ
)
の波の間に間に小舟ゆく情と涙の櫂に絆され
15
ひもすがらネット揺蕩う老人の終の住処か雲井の空は
16
青空にキリンの如くクレーン立つ データセンター積み上がる 雲
17
人置いて 乾けば種子は 遠く飛び 湿れば草木 育ちたりゆく
13
啓蟄に 野の草花も 色を増し 春の
宴
(
うたげ
)
の 準備中
12
巣立ちゆくその背が滲む「花粉症が酷いですね」誤魔化した春
10
真夜中に ふたりの小指 絡めたら 針を飲むのは どちらだろうか
14
ルック バック ルック アヘッド! 躊躇なく 昨日を蹴って 今日を漕ぐ
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