箚さくれた きみの手で研ぐ白米の 冷たき水に手荒れ詫びをり 
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純白のセントラルヒーティングで層があたためられていく芯は
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雑踏の中を駆けていつものベンチに辿り着く今日も生きてる
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スパゲティを巻く 色んなものが一緒になって 仲良しになればいい
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眠れずに静かに外す敷きパッド次の次かな温かいのは
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怖かった夜が私の居場所になり、太陽が昇る朝を恐れる
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昔に帰りたいような 今が一番好きなような 午前2時20分
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今の世は強く正せば叩かれて弱者のフリになす術もなし
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ニーチェぽくとにかく笑った浮かばない、知らないその顔だけどとにかく
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家近い同級生が決断し渡辺やめて今渡邊に
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好きだから 隣の芝は青くない バランを挟む ミートボールら
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三十八でツインテール五十で婚活日本まだまだいける
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おやすみと ねこのひたいに キスをする わたしのだいじな 入眠儀式
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消していく忘れられないその笑顔 大好きだった愛しい写真
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半紙はね 百均の隅にございますの わたくしも昨年探し回りぬ(笑)>はいよろこんで!😸 キロ様、一度お目にかかりたく思います〜😸✨
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どう寝るの羽が落ちてるように眠るの かけらのような寝床に君は
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空港の大きな窓に背を向けて 「一番泣いた場所」の真意を
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あやまちと赦しとは 同じ旋律を湛へて眠るふたごのように
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頂いた葡萄は粒がこぼれてた食べて甘いし熟れてる証か
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初秋かなヘルメットかな洗髪後落ち葉のように滑り落つ髪
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百均で芋けんぴ用のスライサー買って刻んでさて! 油無し
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公園に来た俺と目が合いボール投げるのやめた中年の影
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バカにされがちなディープなモノ あそこに酸素を見出してるやつがいる
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九月まで夏ときまりを変えるべき九月下旬の夏日連続
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ふたりきり、今しかないと駆け出した 言いたかったの、言えなかったの
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戻りたい あなたのもとに 自由とか何もわからないままの私に
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妻残す梅酒を一人呑みながらレコードを聴く秋の夜長に
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会社から 泣いて帰ったあの夜も 花屋の猫は 定位置にいた
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もずの声ひびいたあとに雨の音ひっそり続いている今日のとき
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土俵入り 声援の量 聴き比べ 推しの人気に  ひとり悦に入る
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