咲き初めし梅も凍える大寒の風が一気に冬呼び戻す
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みるは入浴剤もいいけれど柚子のおふろに勝るものなし
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黒糖のひと噛りにて誘(いざな)われ 御国訛りよ『島唄』の調べ
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生育を休止す 冬の月下美人 冬眠の如 しづかに春待ち
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半睡の勢力分布をかき回す 明日はどっちだ宰相の賭け
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追憶に跪いて幽霊を噛み殺す夜/稲妻/ひらり
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一休のなんとかなるをなんとなく有難がって鰯の頭
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ため息をつきて曲がれば白き富士雲を払いて満天の青
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雪だるま ずらりと並ぶ予報見て 外れるようにと神頼みする
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午前2時 水晶玉の濁るように瞼が落ちた 三日月と僕
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元日にサイダー飲み干し彼岸旅これを決めるが稀代の名手/久米氏哀悼
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冬の朝 掬う真水の冷たさに 眠り醒めゆく今日が始まりぬ 
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先輩の愚行眺める暇ないと言う糖尿がしつこくビール
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負けるまで続けてやると言いたいが一度も勝ったことのない古希
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午後7時 ホームで気づく 返信の 最後についた #OK
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時おりに伊吹おろしの吹く川辺 カモ数え往く小春日の日は
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夜勤明けの始発列車を待つ駅の嫌にまっすぐな点字ブロック
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深夜なら黒糖紅茶と藤井風  胸の奥まで、ふう、じんわりと
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午後7時 ふと返信を 見返して 電車を降りた ハッシュタグOK
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午後7時 キミの返信 見返して ニヤニヤしてる ハッシュタグOK
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二重チェック頼み感謝の「ありがとうございました」清しく浸透 花まる習慣
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大海を隔てて見ゆる大橋の 奥にぞ遠き わが故郷かな
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幸せを運んでくれなかったのは人工だから? ヴァンクリの四つ葉
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頭数あたまかずキリや縁起で増すばかり重みは足りず兵も夢
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やることしか無いのに何もやらなかった日 【注意】上手く寝れないでしょう
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猫にはソーラーパネルを付けるべき 日向ぼっこが好きだから
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短歌みたいな人生がいいなとか あまりにアバウト それでもいいか
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幸せは私に似合う色じゃなくほんとに似合う人に着せたい
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幼少から不幸になるとは気付いてた足掻いてみても抜けられはしない
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無人島 人影ばかりで目も合わず世界へ拡散 人の心に
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