花ひとつ携へてゆく応へてはくれない母の聲が聴きたく
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最初から できることなど なにもない 練習すれば なんとかなるさ
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足跡を X回目に 辿る時 隣の跡は 消えてるのかな
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二回目に 砂の足跡 辿る時 私のだけは 更新されて
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相対し歪みか否かと形成す思考の自発は死にたいだった
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授業中、隣で寝てて欲しい あなたの安らぎが心地いいから
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ちま猫ちゃんの だんぼーるかくれがだけど かしたげる おねーたん こうたいで なかよくつかおう
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名を呼ばれ 嬉しく胸が 熱くなる 貴女と一緒に 仕事をした日々
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階下よりふくよかな香のただよひきて無花果を煮る妻の顔うかぶ
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漸くに涼しい九月だけれどももう月末でしかも夏日で
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この時期のスポーツ面の片隅の戦力外はこの世の定め
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月末が有効期限のクーポンを手に徘徊すドラッグストアを
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青春とつぶやきたいけどほほのニキビ気にしてるだろうからスルーする
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止まらない 人生特急 どこまでも 行くはずもなく 終着駅へ
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頑なに 信念持って 指導する 先輩たちに 関わらぬよう
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失敗は 謝る以外 仕方なし 赦されるまで 謝り続け
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一筋ひとすじの飛行機雲のふやけつつ次第しだいびる夕映えの色
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甘んじて 罰は受けます 存分に 恨み晴らして 気が晴れるまで
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正直に 感想言えば 傷つけて 恨み買うから 気をつけないと
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あの俺がやりたいことはこの俺がなぜかまったくできないことだ
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締め切りに間に合わなくてアメリカンショートヘアの手ですら借りたい
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言い方とくだらないことに対して必死で怒る赤の他人よ
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悪役もときどき主役でカッコいいリアルの世界もそうならいいのに
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じゃあ聞くが、あなた私をこんなにも放っておいて冷めないとでも?
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何歳になっても初体験がある 生のプルーン食べることとか
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教え子が東大落ちて一橋落ちて慶応補欠合格
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あの世とか信じたことはねーけどさもしあるんならいいとこ行きな
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四十七歳まで生きた信長も食べたことないカップラーメン
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なってみたいよ 標準体型 希望を抱き 挙げる スミスマシン
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俺ぐらい知能高いと区別つく山本美月山下美月
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