泣きつかれ抱かれてスヤスヤ眠る顔 思い出せない母の温もり
24
こうしているにも命は擦り減っていく これを努努ゆめゆめ忘るる勿れ \「メメント・モリ」
10
測らずも置いてギリピタ洗濯機 7kgサイズで寿命7
18
目の前を低く飛ぶのはアカゲラで小屋の柱に止まって見せた
32
小春日の連休なか日インフルで寝込む夫に林檎剥く午後
22
散り残る葉のある枝から散り落ちるように雀のはらりと下りる
13
ほんのりと 紅く揺らめく ストーヴの  妖しく踊る うねり見詰める
19
秋長けて隣家の庭にひとむらのローズマリーの紫さやか
35
古くとも 我にとっては 宝船(車) 新たなページに わだちを残す /(後編 完)
35
思い出が 詰まりし車 車検出す「まだ乗るのか!」と 整備士笑ふ /平成9年車😅/(前編)
33
向い風 受けたくないなら 吾の向き 変えてみよう 追い風に乗ろう
7
銀杏いちょうの森 緑から黄に変わる頃畦道に列 黄葉祭り
25
夕焼けと、きみの頬とが同じくらい赤く染まった赤煉瓦ゆく
11
車窓からマジックアワーの細い月 一縷の望み叶えくれそな
29
推し観戦 楽しんでねと吾を送る夫へ感謝のうなぎパイ買う /お土産
25
世間では 連休行楽 日和なり 我は一人で パソコン向かい
28
公園で 銀杏の落ち葉 遊ぶ孫 ポーズをとって 秋の思い出
29
大切な 言葉を赤で 書くからさ 色褪せるのよ 看板の文字
11
夏の間に焼酎割ってた炭酸が冷蔵庫では居心地悪げ
15
食後すぐ お菓子をむさぼる おばちゃんが 涙もろいんとは 知らんかった  
5
自転車のペダルを漕いでゆっくりと小春日和に咲くオキザリス
7
予約した 駐車場が 見つからず キャンセル料に モヤモヤつのる
21
枝先のもみじ赤らむ 惜秋せきしゅうや 夕焼けにむ 薄紅の雲
32
子を預けひとりで出かけ 紅葉と、子ばかり見てた日々に気が付く
14
補助輪の吾子が進む砂利道に 我の姿を重ねんとする
15
朝餉まえ香煙たちてりんひびき心ととのふ位牌の前に
21
爪を切る。我の指からはらり落つ 大小十個の細き三日月
30
ジャリジャリと響く足音聞きながら、抱いた赤子が駆ける日思う
15
桃李には 人集まりて 蹊を成す  さは成れずとも 桃を手本に
16
名乗る パトス 過酷 かこつ  走馬灯  悟る 不可能 野望 手折る \「カオス」
3