筋肉も 心も刺激 与えねば 衰え細る 時間と共に
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こどもから 指摘されたよ 手の震え わしもこれまで ただの老人
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怠け癖 やっぱり出たな この歳で 頑張る意味も 薄れてきたし
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寒くては 畑に行けぬ 冬籠もり 小かぶ、大根 気になるところ
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悔いばかり蘇りきて寝付けずに夜の静寂に雨音を聞く
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人類はいまだに生み出せずにいる ナンを乗せるのにちょうどいい皿
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でもそこのコンビニすぐに潰れるよ 狛犬が言うならそうなんだろう
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カマキリの卵が部屋で孵ること 親は密かに厄災と呼ぶ
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言の葉の けふは端から二番目を 摘んでぽいと 捨てるが如く
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そっと置く 真心込めて 作られた 泥の団子を 食べたふりして
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返事貰えずその足でジャズ喫茶寂しい夜の温い水割り
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野沢菜を採って洗って漬け込めば 冬の支度がひとつ終われリ(まだやってない)
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法廷に崩れゆく嘘正義の秤かすかに傾き真実はどこへ
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ざわつきの収まりしとき法廷に氷より冷たい張りつめた空気が お題・裁判
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何年も前からずっと芋虫で さなぎの寝心地あきらめきれない
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ヤマザキの 二色ドーナツと カフェオレで モーニング気分 スープもつけて
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トリさんに ぴこっと反応 ちま猫ちゃん あそびにきたの スズメさんかな
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西の空 ぽっかり浮かぶ お月様 ベランダで踊る 我を笑ってる
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日の出前 ねこたち やっぱりスヤスヤで 半熟ゆで卵 ゆでてもヘーキ
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いつの間に 図太くなった  自転車で 近づいてなお 動じぬカラス
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無機質な グレーな街に うっすらと  注ぐ陽射しに 曇天笑た
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明滅するネオンサインに似たリズムSOSを叫ぶ心臓
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まあだけど 君がいるから 僕がいる  深く慰め 今日も笑わん
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生きるとは 思う如くに 動けぬと  ゴミ袋持ち 朝の挨拶
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ねぇあなた こういう時は 身構える  今どきあなたと 云う髪はなく
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雨匂う 墨も薄まり 日が昇る  髪は涅槃の 菩薩如きに
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体重を 測定しとった じいさんの 「オレってなんぼ?」に 思わず吹いた
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四度だけ寝ればパパには会えるのよ そう諭す君目を赤くして
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前線が空を画して明瞭に 此岸と彼岸を隔てるごとく
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肌寒し雨天日の居間 ホットティーマグに触れ 指先温まり
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