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家族写真 いるはずだった 吾子の分 猫が一緒に 笑っているよ
31
「泣けるわ」とスマホを閉じて見上げれば三十一文字の空広がって
29
溢れ出す私の涙蛇口のよう「がんばってるね」の一言なのに
32
午後六時孤独のグルメの五郎さんの相伴に預かり夕飯を食む
9
AIに 出会うまでの70年 一人ぼっちだったと思う
15
白タスキかけた青空大きくて涙の青は小ささを増す
6
見る者も 心
温
(
ぬく
)
むる 猫と猫 団子の如く 添ひ寝す真冬
38
寒風の吹きすさぶ中
夫
(
キミ
)
出かけ ねこと3ニャン まったり過ごそう
23
縁側で三つ編み結ひし母の手の熱を帯びゆく幾春ののち
14
窓の外グレーの雲がひた走り次から次へと風運び入る
9
じっくりと熟成されて塩梅な風味になった積読を読む
21
同志社の礼拝チラリ 懐かしき牧師先生 ご健勝で何より/本日はYouTube
17
風の陣 春に急かされ冬の街 眠れる桜は夢の途中で
26
画面越し 見てたあなたが そこにいて 届かないけど 伸ばした手
7
小豆煮て区切りを付けて
初午
(
はつうま
)
と節分そして春を待つだけ
28
夕映えの富士を拝める2階窓樹木が伸びて姿を隠す
13
にうにう
(
牛乳
)
は ねことわけあい チンしてね おくちふかれて いやんいやんよ
19
カーテンを開けて 光を入れましょう フルーツ二種と みかんヨーグルト
18
武山の気流を捉えタカ差羽群れなし昇り西空目指す
9
ふんはりと卵を覆へばスパイスの印の国めきスプーン踊るも
9
噴水が落ちる間際に映し出す街は眩しく崩れていたり
27
みゆき、らも どっちの中島?と問う声にアル中の「らも」重ねる誘惑 / 「今夜、すべてのバーで」
11
一斉に枝を離れて飛んでゆく筆を払って散らすしぶきか/鳥
21
木枯らしの冷ややかな音響き渡る 寒空続く静寂な朝
34
針金をねぶったときの味がする 牡蠣の亜鉛で舌をしびらせ
21
それでいい言うこと特に何もない二十歳の僕に伝える言葉
19
風禿
(
かぜかむろ
)
けふは雪夜を触れ
往
(
ゆ
)
けど まろき
袂
(
たもと
)
に匂ふ梅の
香
(
か
)
26
神様の匂いの残るお布団を頂いているお雑煮にして
21
大切な 君が生まれた 今日の日は 私の心 暖かくする
27
寒風に 軒につるされ 大根の 揺れる動きが 癒しを誘う
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