孫来るを指折りて待つ直前にインフル奪う 爺婆の糧
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目まぐるし 気温に翻弄 咲く梅も 半ばで止まり 蕾は固く
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めでたいな そのたび牛が 食われてく 網目に刻む 食物連鎖
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情景の言の葉の糸 見へぬ時 無理に探らず 無理に繋がず
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残業が 続く日多く 際立つは 苺の甘さ 人の温もり
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勤務中窓外に見るレアな野鳥メガネとマスクで興奮隠し
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いいことは ケシ粒のよう 悪いこと 大蛇のように 纏わりついて
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大病院 小児科に行く 少年は 知り合いだった お互い秘密
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平日の 眼科診療 行って見な 老人ばかり 亡霊のよう
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シベリアもコロネもふたつ幸せは銀のトングで掴み取るもの
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現実を 受け入れるより 酒を飲み 夢に焦がれて 一生終える
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人間は 喉元過ぎて 忘れ去り 痛い目に遭い 学ぶことなし
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もしかして 科学技術が 万能で 死をも克服 できると思う
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仏頭にさき傷あり境内けいだいの庭の日陰に斑雪はだれ残れり
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キリストは 医者が匙投げ 絶望の 淵に彷徨う 人を癒した
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唐揚げを頬張りながら来し方を悲愴な顔で思い詰めてる
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死ぬもんか 失明なんか するもんか 医者がキリスト 神様のよう
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この両目 30年も メス入れて もたせてきたど 先生達が
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眼圧が 20を超えて 赤信号 レーザーあてる 予定確定
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若人の「恋詩」読みて 過去想ふ 手のひら見つめ 溜息の午後
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雪積もり 用もないのにコンビニへ 別にはしゃいでる訳じゃないけど
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あんなにも高いとこから飛び降りて 良い子は真似をしないでスノボ
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世の外にありとあらゆる辱め甘んじて受け立ち続けてる
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目のやり場困ってしまふフィギュアかな 何もあんなに露出せんでも
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吐く息の白きの見えず夕暮れにゆるやかに春迎えにいくや
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リベラルな教育受けた若者も いま歳老ひて題目唱ふ
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プラレール夢中でつなぐ横顔に幼き頃の吾子を重ねて
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新雪は朝陽を浴びてきらきらの絹のようだな木目細か肌
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読みやすさは正義とおもう言葉派とか人生派とか超えて俵万智
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華やぎもきらめきもなく歳重ね観照のみを道連れにゆく
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