天国は本当は無い「死んだ」こと受け止めるため使ってるかな
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爆音の車が止まる交差点若気の至りややお馬鹿さん
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くるみ割り人形を舞うバレリーナのトゥシューズかな青空の雲
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ジャングルのような葉っぱが一斉に揺れて「おはよう」窓開けた時
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立ち尽くす駅のホームに毎朝の変らぬ吾と変わらぬ空気
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秋の海 波の音さえ寂しくて洲鳥の声が遠く呼び交う
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詠進歌って何?と調べ驚愕す まるで遠くの月が身近に
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」という字きみとまったく書き順が違ってたのを思い出す秋
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おひるねてて おなかすいたろ わがたち 郵便局だけ 寄っててごめん>詠進歌、今日の消印で投函
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彼岸花 ひらりふわりと 蝶が舞う 我が行く道を 導き示せ
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だのに今 大きく息を吸い込んだ 生きてく意味はわからぬままに
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生き暮れて ペダルの軽き下り坂 なるほど 関東平野は海へ
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『太陽にほえろ!』が響くベルクにて吾子は『コナン』と言ひて譲らず
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星時計ひと粒落ちてひかり消ゆ幾千光年夢のまた夢
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人間の顔をしてるが本当は猫とか犬や兎な僕ら
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目に見える孤独の道を 歩くより暗闇に そっと逃げ出したい
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名古屋とは 思えぬ静かな 佇まい 短歌の名を持つ 熱い施設は
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長袖を着てもいいのか教えてよ 貴方は秋って名乗ったでしょ
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かの歌人享年近き我にして歌詠みの寿命数え始める
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ダメだな〜 思って呟く ごめんなさい 後から気づく いつも1人で
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例会で国歌斉唱月一度百年近く続くマンネリ
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伝統の社交クラブも様変わりマナー無視する新人が増え
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青空と無縁な迷彩色である夕方優雅に誘蛾灯で消ゆ
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街並みのサルスベリのあか 見守りを終へ残暑と共に散る 秋へ
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地の果てへ彷徨うは秋一人きり砂州は長く長く長く
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若き日にあれこれ夢を見たけれど 年老いた今 長生き! 長生き!
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憂きことを吐きて詠む身に三十一みそひとは菩薩のごとくこの身包まん / Utakata1週間の実感です
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ふんわりと風邪に食われた私かとコロナは静かに身体を蝕む
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何事も極めたるれば武器となり我が身を助く刀なるやも
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稲刈りの すすみ具合が あいさつの 田んぼの町の お通夜の席の
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