君もいま 春を感じているんだね 駆け回る脚の軽さでわかるよ
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メタバース 工学部が 大学に 設けられたり 時世ときよのうねり
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戒名に「牛」と「肉」の字入れ込めばジュッと成仏しそうだ祖母は/祖母百歳。大往生
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「我々は寒い所が好きである」 川鵜の族長言い残し去る
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川鵜らはV字に列を編成し 冬を求めてこの街を去り
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黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
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白球に朋らと遊ぶ春日かな 碧き層々 冠雪の峰
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各国に 各国内に 格差あり 五輪は格差の博覧会
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コイツには カカオマスがな 入っとらん 定義ではチョコ そういう世界よ
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微睡まどろみを 降車と共に 置ひて行き 歌を推敲すいこう いねられず
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風呂上がり バスタオルない ベランダだ そのまま出たが ベランダにもない
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アナウンサーであれ「噛んだり」 「とちったり」 そこが大好き 同じ人なり
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小便器 なんで床まで 溢すのよ ここで滑って 死ぬのは嫌やわ
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春近し 古木の白梅咲きそむる 若草色のメジロが二匹
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亡き母と二人旅などしたかった命日近づき今更に思ふ
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「ノルマ」とふ義務感はらひ前向きにパソコン真似てタスク処理せむ
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パソコンにも養老院があるならば是非ともなりたしその院長に
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寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
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ひとつゆの さかむけ撫でるよな涙 全てを許す夜に流るる
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なかなかに大変だけど 旅立ちの機には乗じて飛んで行け 行け
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せせらぎも海の音さえ偽物で 家の中にもなにかなかった
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昼日中 うたた寝をする 我が母を 見守る 見守る 見守りて…
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ぽつぽつと スマホの画面に 水滴が 落ちて初めて 空を見た今日
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静かなる メダル授与式 語らずも 国境を越え 胸に染みいる
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たこ焼きを タコ以外の具で 作るけど タコより美味い モノはないのだ
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にんげんが あばれています ここにいる ここにいるんだ きづいてくれよと
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どこが好き君の内側だったのに君の皮すら愛せぬ如月
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打ち出の小槌振りたれば 大店があぶく銭出す 「のらりくらり」と
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連絡をあの子に入れて背を丸めケーキ雨宿りさせつつ帰る
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君の声は雨が宿るよく寝れそうだし泣いてもバレない
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