あの空の 向こう側は 見えずとも 心のままに おもうばかり
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うるめ干し肴に酒を呑む夕べ猫が戸口でにゃあにゃあと鳴く
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白壁に果てし無く呼吸器の音配偶者に神父の十字架
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春眠に 負けず劣らず 睡魔飼い エアコンきいた 居間で力尽き
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恋のチェスカーリング  第8エンドを終えたとこ 君の気を引く話題ストーンは尽きて
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海を越え廃れた城へ向かう君 背中にはふるさとの香りが
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夜になればわれのベッドにへそ天で寝ている猫の野生はどこに?
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ガラクタに 埋もれ忘れし 宝物 忘れたことも 思い出せずに
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本当の 親はどこかに いるだろう そう思うけど 顔はそっくり
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稲妻に 一瞬うかぶ輪郭は 知っているもの? 視えてよいもの?
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降車時の 寒暖差無き瞬間の 心地はかなきを噛み締む
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甘くても甘くなくても食べるのは自分だけだから選ばず買う梨
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轟轟と飛沫しぶきをあげる滝雨たきあめよ いかづちの先に見える龍影たつかげ
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犯行の現場見たとてもう止める気力もわかぬ畳爪とぎ
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中国のしつけ足りない嫌な餓鬼 でもこれって昔の我ら
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大陸系中国人の野放図さ 腹立たしくも羨ましくも
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目が首都に慣れてしまった2週間何かが足りないとは思えない
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なんかもう男も女もあざといね 「いい人の顔」どこもかしこも
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以前からそうだったかな?一箇所じゃ許してくれぬ蚊の攻撃に
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真実ほんとうのこと言うならば悪いけど天が西から出かねないのよ
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アイスチャイ片手に 俵万智さんを ここで飲み会寸前まで待機🍺
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じょしこうせい かわいく踏んでいたからさ ついつい釣られて difficultなど(笑)>「唱」とか選曲。楽しすぎた!
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読ナみゾ方機さ能え も縦知中ら横なをか使っいたたのい
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地下でさようならと告げる初めての東京修学旅行の思い出
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多色展開している若者が数えられたらやまびこに乗って
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口数の勝負だとしてお隣のカップル同士とナンと私と
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渡されたレシートをすぐに捨てる時 罪悪感と同じ味がする
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デカい愛注げる人が一人なら産んだ時から迷わずあんた
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多忙でもなぜか落ち着くデスクにはあれやこれやの自分仕様あり
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ひらひらと落ち葉舞い散る秋の暮れ延々続く庭掃除かな
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