報われぬ この人生の 日々想い それでも未だ 懲りぬ性分
4
一か八 焼けっぱちだね この頃は 常軌を逸し やってることが
4
朽ちてゆく 体の内に 鞭を打ち 今朝も歩くぞ すぐ戻る朝
3
十六の春聴く アンディ・ウィリアムス 『イェスタデイ』はビートルズなる
14
黄色のバラ 露を置きたる うつくしき おうちに花が あるっていいな
19
おはようのキスを わがに チュッとする けさは さむいね おててないない
17
冬たどる春のうたうたうたふまにこよなきともは電気ヒーター
5
ついさっき嬉しい知らせ届いたの思わずちょっと小躍りしちゃう
19
財相がバブルな巻き髪こだわりて 女性支持者の嘲笑を買ふ
17
落葉らくようや 一掃されど 道端に 積もり積もりて 秋をえがきぬ
27
宰相が眉毛の描き方変えたので 内閣支持率高止まりする(前より良くなった!)
15
群青の空 オレンジの屋根 白い猫 窓越しに見るまだ眠る街
11
寒いけど吐く息はまだ白くない 歩を速めればややも汗ばみ
21
コンサート予定に入りてあさぼらけ車中にひびく指揮小澤征爾
13
従業員出入り口から踊り場のけしき三日目多言語標語
15
山茶花を覆ふ枯葉の隙間から 顔だす一輪かくれんぼの笑み
39
近づかば ささっと飛んでこちら見る 嫌われカラスに遊ばる小春日
39
次々と 枝先飛び来るムクドリの 啄む柿の実風に揺れをり 
23
一休はお釈迦様さへネタに詠み「嘘も方便」と笑ひ飛ばしけり
10
三人前 食えてなんとか 一人前 半人前が 当たり前に言う
4
その歌さ いい歌だよね 誰の歌? わかんないけど 母の持ち歌
8
朧月 ふっくらとして 満月の 近きを知るや パワー貰おう
21
野良犬を 見なくなったな この街も 吠えてもムダと 気がついたのだ
8
来月の ことなんだけど 来年の 一月と言う 残りひと月
7
煤汚れみたいと言われ猫の柄とても愛しい君の個性よ
11
天井を 鏡みたいに見つめてる なぜかなにかを期待している
5
タコからも 怒られたから サメ帰る 首傾げながらカニたちも帰る
5
王林がビール飲んでは「たんげんめぇ」こんな可愛い訛りにひかり
24
田舎者まる出しだから訛など若い時分は嫌いだったよ
26
中空に半月薄く張り付いて言葉足らずの帰路を追いくる
39