燻炭の雪土混じり消えかけの雪曇り空白鳥の声/景色
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避けられぬ日露の戦に血を流し 我らの祖先は悪を斃せし(ウクライナ思ふ)
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言の葉に秘めらる光遮りて己みづから闇となすまじ
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リベラルな若造どもも老化して リアリズムとの壁を築きぬ
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八年も凍らぬ諏訪の御神渡り 二二六がポカポカ陽気
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物価高神や仏も値上げかな せめてご利益うつつの身にも
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さめざめと 滴り落つる  雨雫  奥ゆかしく 身繕ひせり
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らしさって縛られちゃうと自滅するものなんですよほどほどがいい
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冬日和 雫滴る 雪折りの 霧吹き渡リ 樹つららの花
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冴ゆる空 月昇るかな 白妙の 雪降り積もり 雁富士渡る 
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陸橋に揺れるスカート西陽差し冬の終わりは風の音に知る
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揺るる車両 母に身を預け眠る子 命を運ぶ 安全運転
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過ぎ去りし 哀しみも辛さも 笑いに変え 友との語らいまた前を向く  
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指揮棒に追いつけぬまま怒鳴られる夕日にかなづユーファニアムよ
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風渡り  揺るる水面と  玉しぶき 陽炎のなか  消ゆ後ろ影
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北風に抗いひとり咲く梅を 見つめて動かぬ堅き蕾ら
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風渡リ 水面揺るる 滝つぼの 陽炎立ちて 去ぬ後ろ影
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山静けし 白銀の舞い 冬木立 足跡絶えて 山の音(ね)寂しき
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一枝(ひとえだ)の 雪のこぼるる 静けしや  やまね( 山音)泣き濡れ 雪一色の
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冬晴れの 碧さに映える 樹つらら 陽射し眩しや 雫したたり 白銀の玉
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天高く 凍てつき寂し 峠道 風の間に間に 粉雪吹雪く 一歩ひとりの 影法師
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宝剣の 群青切り裂く 雪の鉾 雪かぶる岳 ただ一筋の 雪の跡
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雲海の 引いては寄せて 嶺深く 雪降り止まず 山音(ね)泣き濡れ
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昨日の雨で地上が顔洗い 潤う朝の晴れやかさかな
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ドクターヘリ つまの生還 時を経て まさかの坂を 幾つ登れり
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ゆっくりと握りしめてく薔薇の棘わたしの皮膚とどっちが強い?
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菓子折の ト書きよみつつ 餅めば 一向一揆の 兵糧が租と
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崖の縁走る兄弟見守りて大犬と行く父の子育て
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ようやくに 待望の雨待ち焦がれ 恋しい人を待つかのごとく
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今朝の雨 百花開くを導きて 昼には細き春雨となり
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