人はみな見えない辛さ背負いこんで四十六で乗る肩の凝り
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右で噛む味はなんだか違うんだ肉に混ざった空気が多い
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あの道の グラジオラスより 白きシャツ   君の視線の ただ 眩しくて
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ミラノ風ドリアを箸でいく私 イタリアの風遠く離れて
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夜半の雨止みて差し来る朝の陽に葉末の露のキラキラ光る
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いつの日か 貴女と記念日 作れたら 笑顔を想い 胸を熱くし
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大げさに荷物運べば血流も時間も過ぎて肩ほぐれたら
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奥歯からSOSが伝播して肩にとどまり不調を刻む
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白無垢の角隠しせる白鷺が水面のあかの金魚かすめり / 朝の公園の池
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いっぱいになったら消してくストレージこのストレスも早く消してよ
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泣きすぎてクマ でももう泣かない 大丈夫 ライブに向けて 全力全開!
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およふくお洋服とか だいすきなのよ においする おかあちゃんの おざぶお座布団に チビ猫(取られた😹)
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午前四時 ちま猫ちゃんケロ 片付けて 結局 睡眠2時間刻み
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世界には愛とダジャレが満ちている恋だ愛だとじゃれれ合って
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モノクロのプラットホーム片隅に泣いているよう銀杏の枝垂れ
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紅白の司会の報を聞く頃はもう少し涼しい頃と思ってた
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広辞苑で「菊日和」を引き期せずして「菊枕」とふ言葉を知りぬ
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窓を打つ雨声うせい目醒めざ黎明れいめいの 冷え込みぬ寝室 秋入梅あきついり
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寒き宵 身・見に染むるこそ 唐錦 はたおり機織り・きりぎりすおはす 月夜ひろがる
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適量がどうもあなたと違うのか食えたものではないこのレシピ
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実用化されたらきっと買うだろう不思議の国のアリスのキノコ
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おはようと言えばおはよう返りくる 家のぬくもり老後のふたり
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藤袴やっと秋よと咲き告げて アサギマダラをやさしく迎え
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健やかに新しい朝与えられ 一期一会の命を生きる
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居眠りの老人集う図書館は静か快適天国のごと
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山里の土産真白き濁り酒 一人手酌す秋の宵闇
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鮮やかな 黄色に染まるイチョウの葉 並木に敷き詰め絨毯となり
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姫君のやうに 懐剣しのばせて 寝るのもいいな 強くなれそう(ペーパーナイフですが🗡️😅)
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黒猫が 前を横切り 雨降られ おみくじ引けば 明日も凶だ
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ゴミのこと 捨てたくなくて 忘れても そこにあるゴミ なくなりはしない
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