Utakata
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朝露
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ただ好きな詩を好きなだけ
縁の上蛍雪の咳見下ろして強張る左苦い後味
5
飴色の両手を眺め落っこちた歩き出すたび
軋
(
きし
)
む口元
3
ふわふわとゆらゆら揺らぐ雨模様テツのかたまり積もってた
3
ハリ刺した揺蕩う本音チクチクとホラ吹き顔に滲むシオ味
7
悴
(
かじか
)
んだ喉を切り捨てなおにじり寄る眠気と渇き名声の中
5
醜穢
(
しゅうわい
)
な白馬と眠る屋根裏で過去の遺物に縋りつく
5
端正な鼠と踊るヴェニーズ・ワルツ今は夢路を辿らせて
7
君と見たあの日の色に鍵をかけモノクロテレビに取り残された私
7
今日も詠む届かぬままのこの詩をただ愛してと願うばかり
7
触れないで内から冷えた指先に「今日は寒い」と手を握る君
8
淡雪に零るる想い閉じ込めて春にはきっと宙に漂ひ
7
心音がこの世の常と申すなら受けて立とうぞ海歩くとも
8
賑やかだ飛び交う話題は違えども皆ひとときの味覚を好む
5
溜めていた君への想い杯に冷えた器に熱はこもらず
6
束の間の焦がす想いと塩気とを味わえたとき心現る
12
咲いていた私の夜は暗がりに君を探して彼方まで
8