下戸無口 呑み会参加 亡き君を 偲び晩酌 肴はチョコで
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君を産んだあの日なぜか指にそっと止まっていた小さなてんとう虫
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草むらに父と寝転び見上げてた瞬きもせず北斗七星
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朝凪に白き絵の具を吹き付けたり鷗はまどひ飛び翔るかな
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停止線 ぬれたまままだ 踏めなくて 青になっても 動けなかった
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スーパーで無料で貰える段ボールの 「湿り気」が嫌でたまりませんわよ!
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全身スク水改造手術の行く末は 大道寺きらか浦和ハナコ(そうかなぁ...)
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世界から すこしずれてる 白い枠 トミカめきつつ 一台はまる
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遠くより 流れる車 なめらかに 邦画のような 午後の構図よ
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富士サファリパークの地下に棲む「それ」は 丑三つ時にご覧いただけます
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参加者のクレカの番号読み上げる そういう百物語でどうかしらん?
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「リュウジ 人間」試しに調べるバズレシピ 出たらどうする?俺は怖いよ
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ピカチュウを煮付けにするなら九州醤油 そう言った母の喉にロンギヌスが
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千種華ちくさはな かせゐろぬ 四時しじかぜ きみかほりよ はなれじ
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気づいたらのたうち回ったミミズの字 睡魔は文字が汚いらしい
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梅雨入りのニュース聞こえし朝支度弁当包みにアジサイ咲かせ
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テンセルの青いブラウス軽やかで ここだけ晴れて信号を待つ
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意味もなく公式サイトを眺めては MacBookを欲しがる私
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エアコンの言うには気温30℃ 予報の過信はやや危険なり
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なんれど われ 死出しづたび おもわずら きぬなだ
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ふと見れば淡紫のヒバの花初めて知ってまじまじと見る
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久々に散歩に出れば公園のサツキ満開蜂が三匹
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バス通り たたずむ街路樹を包み 浴衣の如くまとふ 紫陽花
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古きジャズ耳傾けて新しき感情起こり終わる一日
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ホトトギス 「ほと」を研ぐと声を張る 産めよ増やせよほととげよかな
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さくらんぼ 木ごとに味が違うと(農園の方に)聞き お気に入りの木を見つけ狩りまくり
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竜王のアウトレットで 音ゲー用ズボン贖い 破格の安さ
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ビールには罪は無いです飲みすぎた私が悪いしじみ汁うま
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雲の隙 ひょいと覗ける 青き空 次に逢ふ日は いつと知らずも
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押し入れに詰めたパンツのえたのを取り出してまた穿く梅雨の頃
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