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僕は彼氏じゃないし君は彼女じゃないから楽しくやりませんか
4
雪のふね小鳥を乗せて僕のうえ伸ばす手ここよと小鳥は蜜吸い
19
小
(
ち
)
さき雲 大きな雲も 時を持ち 合わせ重なり 何処かに消えて
11
撓
(
たわ
)
めども今しがた至る温色の 蹴飛ばしたる熱入り日と消えぬ
6
その人の目にとまりなば炎上の 掠め去りたる安らかの 翳
12
鳴けども鳴けども鳴けども撃たれない野原にじつと空
睨
(
ね
)
め回して
5
鴨南で蕎麦を覚えし四十路過ぎ 君が馴染みの店に手を引く
12
支持率が上がったままの内閣は 何でもありの世界を拓く
5
いとこ会思い出話花が咲く 祖父が亡くなり平和の月日
6
先がけて 咲きゆく梅の ちりぬるを 地
(
つち
)
に臥すとも なおいとおしき
10
ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
19
特攻の記憶を抱きて五歳の
児
(
こ
)
前世をマリアに委ねて泣けり
11
たぶんもう完全犯罪できるほど知識あるよね沢口靖子
21
偉そうにするなよ、私。毎朝のバスであの人に会うの期待してて。
7
春日和 風に向かって 飛ぶ鳥の 羽ばたき二つ 街を乗り越え
19
朝起きてコーヒー香りトランプを 指を一回ハートのエース
4
何処
(
ゐづこ
)
から 風に
攫
(
さら
)
はれ
零
(
こぼ
)
る種
健気
(
けなげ
)
に咲く 道端のビオラ
32
この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
20
人のよう うまく化たと褒めあって 春はほころぶ毛布の宇宙
6
ピッと鳴りかざして測る体温計デジタルは見ぬ熱も心も
10
つぼ八や養老乃瀧通っては鳥貴まぶしき昭和の夕日
13
目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
22
青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
13
不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
17
羊焼くアベルを神は寿ぎて 穀物捧ぐカインを疎む
21
また来ます またとは何時か ふわふわと 予定に書けない 予定が増える
18
前世での 約束のため 現世へと 君を探して 約束の地へ
9
青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
40
いつからか 砂糖入れず飲む珈琲 苦き味わひ心に満ちて
25
一輪車押して
媼
(
おうな
)
は春の道 株に土付くほうれん草乗せ
43
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