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梅干しの
甕
(
かめ
)
には紅き立方晶 昭和閉じ込め塩育ちけり
11
大切に乾燥させた薔薇の花鋭き棘はどこに消えたか
21
花壇にはサルビアの花が植えられて秋の装い待ちこがれつつ
11
世界一! 響く轟音 大輪の 花が咲いたよ 小さな町に
3
天高く 上げる花火に 想い寄せ 空の向こうの 大好きな人へ
8
地震
(
おほなゐ
)
に 降水帯に 酷暑日に 節度を忘るる
現在
(
ゐま
)
の地球
25
この人ね すぐ忘れるの 嫌なこと いい思い出しか ないとか言うの
5
歌いつつお手玉3つ
操
(
あやつ
)
れり 我が母チエ子九十一歳
28
土曜日で 人が溢れる 昼の店 好い席取れた 今日の幸い
4
今日のぼくと昨日のきみが手をつないで同じ三日月みている 砂丘
11
簡単に捨てれるものと思ったが、いざ手放すとこぼれる涙
12
美しく流るる文字に香る墨今と昔を繋ぐ絹糸
11
朝湯浴びビールサーバー注ぐきみの滑らかなる腕ひと筋の汗
15
孫も子も親も猫さえないわたし 見逃さないぞ小さな幸せ
27
解散し一人百万配るよと言ってほしいな早苗姐さん/よッ大統領!
13
5が3つ並んで何か良さそうな体重計に2度3度乗る
16
過去帳に わが名を記す 住職が 墨擦りながら 待ちわぶる夢
11
雨樋の 掃除もせばや 耳垢を 掘りてたたずむ 雨のベランダ
14
碧空の 海ゆく雲の 白波は 長閑に流れ 海の縁へと
6
友と行くおしゃれな街のジェラート屋 ちょっと人生勝った気になり
21
駅で見た 赤シート持つ 受験生 頑張るだけで 君は偉いぞ
8
幸福を具現化させてつめこんだみたいなところ北海道は
8
遊歩道髪撫でる風心地よし見上げる空に秋の足音
11
暁烏血を吐くように念仏を唱える日々か独り歩めど
3
諍いの相手なき日々
三年
(
みとせ
)
過ぎ温いカフェオレゆるりと飲みぬ
32
ごつごつと重なる岩のその隙間早瀬に跳ねる鱗きらめく
12
すれ違ったらもう 誓う「忘れない」 振り返り見つめ 私だけ
3
使徒の身も 愛することはできますか 慕う心とは別なる恋
3
君に強引に誘われたい 傷を負ってもついてくよ
4
峯入りの合図に渡る無明橋 踏み出す足に迷ひはあらじ
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