かが朝で むが冬ならば そが古都で のが徒歩の時 がは奈良だろう
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君の注ぐ熱々の紅茶冷ましては 沈むシュガーを飲み込めもせず
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血圧の薬で少し冴えてきた脳血管が若返る母
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皆が集まる水域に一石を投じればそりゃ誰でも見るさ。
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ほらな?どんなにでかい石投げたって誰も見とらん。飛沫も上がらん。
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タネも仕掛けも ありません 嘘だけど 本気でひとを 楽しませる人
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吹きすさぶ凍てつくような寒風がおでんに欠かせぬ冬のスパイス
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「じゃあ今日は失礼しますね。お世話様」親子のような他人に成れた
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今だけの 期間限定 売り切れで 明日こそはと 二日連続 
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「ホットラテお席までお持ちしますね」白杖持った日人魚は笑った
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夢があって別に大したことじゃないんだけど 細めた目で何を想う
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「今どこいるの」 初恋の人がいる地が少しだけ近くに思えた
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独りじゃない事は知っているけど ここに誰もいないから寂しい
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深い夜 すべての時間が 押し寄せる たたかう力が 僕にはまだない
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何時間 かけて仕込んだ 手料理は 食べて一瞬 作り手あわれ
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好きだとか嫌いがなんだ 冷めるまでラーメン待たせた経験ないよ
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新しい空気がさぁっと駆けて行く 船出にそっと寄り添うように
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草原の 青を覆ひし 白銀に 玉投げる児の 手の赤きかな
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回収が終わった後にゴミがある時間守らん奴が許せん/ゴミカゴ当番
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新しい部誌 いつか記される 余白の日々と 君が欲しいと知った午後
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ロボットでないことを証明しよう ストーブを消し窓を開けます
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他人事ともう思えない、欄干のもとに落ちる花束はきいろ
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落ち着いて ぎゅっと自分を抱きしめて 大丈夫ひとりで生きていける
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寝たいけど泪止まらず奥二重一首詠めたら夢の中へと
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バレンタインに何もらえるか考える暇はいらないもうインシュリン
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ちょっとだけ 人助けした 帰り道 家に帰ると 福の香のする
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夕茜冬木立染め雲染めて彩り変えつゆっくり沈む
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棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
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憂きことはあれど仕舞いてデイケアで体動かし心弾ませ
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助けても もう疲れたも 何一つ 拾ってくれない 美しい世界
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