予報士の未来予想を掻(か)ひ潜(くぐ)り 傘なき人を濡らす驟雨(しゅうう)や
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人間に生まれてしまったばっかりに下着の中で悶える心臓
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埴輪の眸(め)色なき風が吹きぬけど 誰も語らぬ孤独の行方
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夏を越え 初めて育てた タマスダレ 花咲く度に ベランダ覗く
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夕暮れの不意の虫の音風伝い夜空染め往く秋の前触れ
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死ぬ死ぬと言って相手を確かめるあなた性格可愛くないわ
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一日は寂しさ堪え始まって寂しさ忍び幕おろされる
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年寄りの心にとまる虫花もその原もなし 今の宮城野(都市化)
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前にしか道は敷かれず前にしか時は進まず過去はもう無い
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人生で最も嬉しかったこと起きたのあれは十月でした
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心病む常に行く手を阻むのは強い敵より無能な味方
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氷砂糖を ばら撒(ま)くごとく 降る雨よ 膝を抱(かか)えて 吾(あ)を慰めぬ
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あがいては 空回りする やらぬより やって後悔 秋の始まり
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樹も草も古屋を超えていよよ伸び 霊(たま)も消えゆく 長月ながあめ
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まずなにも つけずに食えとか よく言うわ 俺は静かに ポン酢をかける
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純潔と欲の相剋 檻の中 己を晒す 老トルストイ
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kyuni
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手を繋ぐ 一度解けたら戻せない何かを君にかけられている
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可惜夜のOne Night Carnival(一夜の祭り)胸の奥  心ときめく初見恋慕
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グレープフルーツの果肉しゃきりと凍らせて半透明の黄色をかりり
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しらじらと明ける晩夏の夜のしらべかそけく流れ流れて空へ
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薄明かり メニューの文字が暗号化 老眼鏡に依て疎まし
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唾はくごとく歌詠むと吐き捨てし青年歌人もはや一〇〇を超え
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知らん顔して立ち止まるあなたのかたわらにかすみゆく晩夏
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かすみゆく紫紺のベールふりみだし愛撫を乞うきみとろりとろける
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夕闇にゆらめく春のむらさきのかすむ吐息を仄めかしてキス
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ねむれずの森はなざかりの森かえらずの森にいざ往かんありったけの盛り髪ふりみだし往かん
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棒立ちの一人佇み空見上げかつて街灯付いていた柱(ちゅう)/撤去されないまま
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激痛に悶絶 これが四十肩? いや、四捨五入して五十肩
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青空に羊いっぴきにいさんしああ眠くなる羊雲かな
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