掌中に 優しく握る ささやかな 想いをひとつ 君に届けと
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なんだろう 美しすぎる 山並みに 寒さに耐えて カメラを向ける
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前をゆく赤いコートが遠ざかる人混みのなか手を繋げずに
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シマエナガ 愛くるしさに キュン死する そんな幸せ 他にも探し
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あさいちに 思い浮かぶる こども時に 戻りたくあり 戻りたくもなし
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傷付きて 癒えし頃には 再度またも怪我 我の心は 全て瘡蓋かさぶた
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言葉とて 剣より強く 心刺す 刺した本人 気にも留めざり
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何気なく吐き出さられし 一言に 一晩かけて 脳内会議
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玉虫に 喩えられりし 日本語の 難解さ故 心病みけり
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生まれ落ち 乳を求めし当歳の 一心不乱に 踏ん張りし脚
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窓の外 歩く人々 眺めつつ 思うは皆は 何が楽しき
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カーテンの暗いところに君の影が隠れてるかと何度も捲る
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哀しくて 苦しくもあり 心捨て 記憶も消して 身をも消す
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生まれ落ち 我はが為 生きてきた アラ還前に ついぞ気が付く
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昨日から 同じ姿勢で 眠る君 幾度も触れる 消えゆく身体
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舐められて犬に起こされ朝さんぽ雪の伊吹に有明の月
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音もない 不穏な朝は ほの暗く 沈む心を ただまもるだけ
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コーヒーの湯気のゆらめく壁見ればムシカ聞いてる一輪の花 \ 音楽喫茶ムシカにて
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心配の種など蒔いた覚えなしされど芽を出す春でも無きに
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夕焼けが 白銀照らし輝けリ うす紅いに里山染める 
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長男の誕生日のつど思へるは四半世紀前の己が姿
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眠り眠りて底に静かに 沈みゆらゆら揺らぎて歪に
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流れゆく人波に乗り漂えばふと我に返る違和感の棘
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家の中 舞ってる雪は 美しく 外に出た時 そうと思えず
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幾度なく 抱っこ求めた 翌朝に 旅立つ君の 温もりかな
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なんですか人の苦労も知らないで もういい全てを自分で決めてやる
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コピペした毎日今では恋しいな変わらぬ日々が持ってる安息
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不条理がさちをもたらす世界など喜ぶ者は所詮人間
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チョコレート 大人の恋もお手のもの コニャック、ラムにブランデー入り 
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浮気者! 誰が好きなのチョコレート バナナ、オレンジ ベリィにナッツ
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