休憩に立つ父が残す暗闇に浮かんだ<PAUSE>がこわかった頃
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松ぼっくり待ってあなたのほほ笑みを思ひえがいてまたころがって
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髪なびく流るる車掌の横顔にページめくれぬ窓をたぐれる
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人生は引き算だよね、失っていくことだけが事実なんだね
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成城でも別に道路は汚くて犬が妙に白すぎておかしい
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カスカード某パン屋のクッキークリームスコーンは マジでめちゃうま しかもプチプラ>このご時世にスコーン180円
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水弾く フルーツトマトの表面に 顔も映りそう つるつるすべすべ(トマトがね)
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明け方に うーん重いよーと目覚めたら お腹の上に チビ猫ちんまり
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なぜそうも天気予報を気にするの?なんでだろうか常に気になる
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長生きの証めでたし長眉毛 毎朝チェック見つけたら切る
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草花は名前を欲しておりません 名前は深き 人間の「業」
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振り返るという行為が増えてゆく心は未来想っていたい
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「月読」という名の菓子を食べながら 暦は日読みと いまさら気づく
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眠られぬ夜ならいっそ外に出て 月の光で心を洗う
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小魚2人で挑む大海原、全ての波に飲まれそうだけど乗り越えてやんよ
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歳をとるにつれて花を愛でるのは共通なのか
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あの同期なんて名だっけ顔だっけ後輩悩む今年もいるのか / 日常の怪
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百円と三百円の餌の差を知るや金魚よ、バージョンアップ
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褒められることも馬鹿にされることもない今と 人と違うと思ってたあの頃
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元カノが温泉前に「殺す気か」冷たいビンタわからぬと友 / 日常の怪
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高等教育で哲学したが人生の救い手にはならなかった
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手探りで手ぐしを定規に後ろ髪合わせ鏡に見れば上出来/
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木喰を探し求めて清源寺 山川深み身延を想う
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君に会うために走った鞍馬口 狭い道さえ怖くなかった
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雑草と呼ばれし草もとりどりに可憐な花を咲かせておりぬ
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離れてもいつか一緒に住みたいという君のせい 私の悩み
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今朝見たら中央線の運転士は若い女性だカッコイイな!/我鉄子・中央線LOVE
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名も知らぬ草をひきつつふと見れば黄色や白の花の咲きおり
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嫌なことやることなんだと言われます 働くことの楽しさ辛さ
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使い捨てのつもりだった 追憶してはともに生きてる
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