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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
32
出会わなければ 良かったなんて 思わない そんな別れが また一つ
13
八十で初婚の叔父に若菜摘む
(
君がため 春の野にいでて 若菜摘む
)
我が衣手に雪は降りつつ 15/100 光孝天皇
10
綿雪の 地に落つる間に 牡丹雪 独りゆく 雪の足跡 溶けて流れる 雪解水
7
すくすくと
生
(
お
)
ふる土筆の愛らしき
小
(
ち
)
さきからだに春宿らせて
31
音曲
(
おんきょく
)
に 詩歌に絵にと
謳
(
うた
)
われし 桜は生きむ 時代を超えて
30
林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二
9
真ん中を射てしまうのは怖くて 少しズレてる自分を装う/其の一
15
タンポポの 黄色一色 日溜まりに 咲き綻び 坐して酒酌み 友と語らい
8
友とランチ 応援めしと 決めて行く 聴くだけでよし 頷くだけでも
17
どこ行くも 見上げる空は 曇りつつ 晴れの日ばかり 詩歌生まれず
20
蕾には期待と希望 咲く花にチカラ貰えて人は優しい
19
コンビニも 一足先に 春越へし 店先には 冷し麺の
幟
(
のぼり
)
32
金曜の夜のサイゼリヤ。混んでいる。それは皆、誰かと一緒だから。
4
黙礼し征夷大将軍のふと気まぐれに吹いた紅い口笛
5
堕落した兵士
容貌
(
かお
)
から溶け出して空に瀰漫するチェシャ猫の
眼光
(
かお
)
6
世間には口にするより大切な事があるので切除する舌
5
絶え間なくネクロポリスの風が吹く非現実ならボタンひとつで
4
つづら折り 峠越えるや 朝陽射し 白雲走り 日高く昇る 黄色一色 向日葵の
5
不死鳥の羽根を毟れば一億の回虫死して生の爆縮
6
唐突に 脈絡もなく ケンカ中 「サボテン枯らすな」 って…今に何でそれ?
7
仕事での 桜の名所 視察には 誘惑多く 空腹続く
29
せせらぎの 葦の葉戦ぎ 夏の果て 暮れなずみ 山の端遠く 秋風ぞ立ちて 遠い夏の日の 変わらぬままに
4
手につかみ 口に入れたい 孫三女 満面の笑み 見とれる時間
24
春風が 戦ぐ川岸 桜道 ビール片手に 夫婦微笑む
35
十八の桜匂いし君想ふ 十八の孫 春の麗へ
16
変はりゆく 街並みの中 桜咲く 古戦場のみ 置き去りにして
31
花見すれば「今この時に」とどこぞより叱りの声のあるやなきかは
12
聞き慣れぬカタカナ食べた翌日のファミレスのパフェこころ喜ぶ
10
近いうち米買いに行かないと…あれ?砂糖何杯入れたんだっけ?
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