志織
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時として 光降り注ぐこの街は喧騒さえも舞台装置に
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白き花風雨乗り越え凍えたるこの手に重し一粒のミカン
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意にそまぬ別れ選びし晩秋や 罪なき罪を共に背負いて
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道行けば宝石の輝き放つ野花 ススキの穂波シラサギの舞い
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畳踏む夕暮れ時の満ちたりを 教えてくれるうたた寝の夢
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秋の雨窓の外はモノトーン溶け込んでいる眺めてる我
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少年の遊ぶ指先点けては消すやソーラーライト伸ばし畳みて
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秋日和いっぽん道に蕎麦処揺れる暖簾に誘われくぐり
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軍艦が必要とされる現実や港クルーズ 空が青過ぎ
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天国へ上る秋の日真っ赤な コキアの丘は海浜公園
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一つこと終えると開くドアの音さあ迷わずに 見知らぬ街へ
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後悔が君を泣かすかただ心許してただけ只それだけと
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大根を載せし軽トラ通勤の車に紛れて信号待つや
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待ちわびし大地にようやく雨が降る罪滅ぼしにか日がな一日
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旅先で交わす言の葉付き合いの長き人にもなき時があり
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地の果てへ彷徨うは秋一人きり砂州は長く長く長く
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上手いこと言う癖のため続いてた最後のメールはハサミの音す
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終わりだと伝えるために行けないと精一杯の言い訳メール
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かろうじて身体収めるバス停に真っ直ぐ伸びる電柱の影や
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憎めばいい腹立てればいい無理してる君の大人ぶり私は嫌い
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なぜ人は死ぬのかふいに知りたれり地球がずっと青くあるため
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ただひとつ父想う時カラオケで『山河』歌う時友に知られず
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