ピアノにもハーモニカにもなれずに生きるぼくは鍵盤ハーモニカ
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さそわれて妻のあとおふサイクリング。弘前城は錦秋さかり
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書家の字は精緻の先に個性あり圧倒される竜の境地へ
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塩たらこと明太子とどっちが好き? 論を待たずに塩たらこが好き
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塩たらこ飯にのっけて蒸しほぐし 一口ごとに海苔で包んで
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宇宙には時など無いの証明は寝ても起きても今日の連続
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地頭顔 泣く子も黙るのもとにワンコはシッポふりふり寄りぬ
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今朝からはヒートテックのステテコで 下から始める冬の支度を
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決断す「仕事は左手」第二章 チャリも逆から「おっとっとっと」
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いろ寂し晩秋に向かふ庭先の 椅子に乗せ置くサンタのオブジェ
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夕風に 柿の実揺れて枝軋む カラス飛び立つ里山の秋 
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いたずらに お菓子欲しがり 取りこぼす そんな僕らの ハロウィンの夜
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私より 先に死ななきゃ 知らないよ 笑って送ると 別れた妻が
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サイコロを 振って止まった 1の目に キミが見たのは 僕との別れ
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もうひとつMRIがあるけれど異常なければそれ性格だ
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PUNK の写真集見てる私の自由を作ろう自分で作る
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あゝ母よ嫌がりつつもありがとう痴呆じゃなければそれでいいから
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赤ん坊よりも不安で泣いている トイレの紙に吸わせて流す
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SEX も血も私のよ顔面を安全ピンだらけにしたいよ
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流煙と 香り交わる 金木犀 疲れ燻らす 秋の夕暮れ
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ふりむいて ついてきてるか ぼくをみる だいじょうぶだよ きみについてく
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綺羅星の愛しさ溢れ胸に抱く 君の姿もまた眩しくて
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日本一いつの間にやら決まってる/呆気な過ぎて宇宙猫顔
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あの人に逢えない時が苦しいと こぼす涙が眩しくうつる
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ベビースター 頬張る俺に キミは言う いいわね自由で そうでもないけど
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語らいをためらいをそして歳月を その手と共に重ねたかった
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きらきら星 最後の一音ため息で吹いても誰にも気づかれないな
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亡き祖母の干したシーツはふんわりとグーグルマップで過去を辿れば
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そっちには美味しいご飯屋さんとかあるの?そんなの聞いてないから
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それは全力で恋だろ引き返せまだ間に合うから 昔の自分へ
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