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したいことあふれぬようにしまう箱さがしておりぬ…はなはさかりに
15
疑いて繰り返し見る訃報欄君の名前は紛れもなくて
32
遠き日の家族染み入る大鍋の埃り拭えぬ一人暮らしに
22
涙から笑顔に優美満開は2位発進の春色の自己
35
曇り空
佇
(
たたず
)
む川面 映したる 街の裏側
秘
(
ひめ
)
やかなりし
19
まっすぐな視線に射られ こころ知る 正すつもりが逆に糺され
12
春風
(
はるかぜ
)
に 揺れてうつつの
水仙
(
すいせん
)
の
陽光
(
ひかり
)
を浴びて 夢を見にけり
20
画面より
溢
(
あふ
)
る不安を 押し消して スマホ置く手に 夢を見にけり
17
春星
(
はるぼし
)
や 月に負けじと
瞬
(
またた
)
きて 空に
希望
(
のぞみ
)
の 流れ星かな
18
ランタンの 光に惹かれ 星流る 集まる虫の
音色
(
ねいろ
)
奏でり
13
一時
(
いっとき
)
の気の迷いでもいいじゃないおかげでわたしここで生きてる
19
あの人が好きな絵を生で見た展覧会。よくわからんし、色々思い出した。
5
ぼた雪の 椿枝垂れる 春の朝 雪の間に落つ くれない滲む
13
冬の朝 寒梅枝垂れ 牡丹雪 独りゆく 雪の足跡 振り返り
7
いにしえの醍醐の花見してみるも心の疼き癒されぬまま
18
哲学の桜並木を歩む二人は言葉交わさず銀の館へ
13
春寒し 香りこぼれる 枝垂れ梅 おぼろ月影に 夜の影朧
12
あたためてようやく桜満開に二人で歩む哲学の道
14
気がつけば戦争中を生きてゐて真綿で首は細くなりゆく
18
濡れ残るアスファルト 傘綴づぬ帰路 雲間に覗く 上弦の月
31
家一人 何もしないまま 夜になる いつも憂鬱
5
ああ眠い まだ寝ていたい 5時半に おにぎり握った 私は偉い
11
年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
41
梅辛夷桜山茱萸咲きますと言えば看護師楽しみと言い/訪問看護
21
2注意3警戒4危険表示横目に行く雨後の早瀬は/白波立てて
18
あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
14
テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
44
薄日射す うつむく姿清々し 野に咲きそむるカタクリの花
26
一人寝る 広いベッドで 瞑想す つまんないだろな 妻亡き後は
13
徒然に かの君想ひ 筆をとる 短歌に込める
言えず
(
すき
)
の二文字
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