おいそれと春は来ぬとは知りつつも明日のためにと花がらブラウス
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生チョコの角がまあるくなってるの、君の心の形と似てる
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にしん蕎麦骨までやわく食わせると鼻骨柔そうなおばちゃんが盛る
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きっともうきけないきみのソプラノの声 いつかの青い春のなきがら
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シャツごしに透けてみえてる君のひみつ いつか塗り替えてみてもいいかな
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あわてんぼの春がほんのりはやあしでわたしに花粉を運んでいらした
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人は人 同じ景色も それぞれが 違って見えて 違う感想
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名も知らぬ星に向かって叫ばんか涙の置き方忘れさせてよ
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恋をして はじめて私 気付いたの 空に煌めく 星の多さを
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いろんな子 いろんな親がいていいじゃん どうして「普通」を 求めたがるの?
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マイクもつあなたの背中流しみて揺れ動いてる恋とまごころ
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お隣で 寝息を立てる 子の顔を 見たくて消せない 豆電球
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老婦人 歳を重ねど 女の子 セーラー服と クレープをともにす
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聞き慣れぬ イントネーション 可愛げで 東に染まるな 知らんけど
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窓硝子 叩かれ出会う 春一番 通る人の 聞く夕月夜
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菜の花は希望に光る色を見せ暗い衣のわれを嘲る
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ボクはこれ 両手ひらいて 宝物 みなには秘密 キミと交換
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届かぬと 溜め息こぼす 冬空に 寄り添うふたり 星と三日月
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バレンタイン、自分の好きな板チョコ🍫で、自分におくりました。
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両肩に載せた速度と重さからひとつの解を繰り出してゆけ
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とりあえず今日は春だと喜ぼう 春一番にコート預けて
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「ちゃうねん」も「知らんけど」さえ使えない 笑って聞くから良しとしてくれ>心はまだこうべっこ
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鳴く鳥の聞こゆればわが顔向けて見ゆるはしかし白き梅なり
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溶媒のあわいを定め舳先からともはひとつの匕首あいくちとなる
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懐かしいな バレンタインデー 誰かにドキドキしてたっけ 誰だっけ
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今日は2杯で止めとこ…あー無理だよなぁ また水割りをつくる
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梅の花体育座りの女の子卒業の先愛おしく見つ
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とりどりの油彩で花を足すようにランドセル群れゆく通学路
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春風が撫でたところが泡立ってゆくように花ひらく白梅
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沢瀉の ヤマトタケルを 見て感ず 明るき兆し 次代に見ん
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