神さまか誰かがくれたギフテッド活かし育むためこそ、独り
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キキの手にはいつも温かな飲み物おソノさんにもウルスラの手にも
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誰一人 わざと起こした者などは居ぬが たまさか遅延に泣きぬ
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内外に 果たす役割 見えてきた 「八十億分の一はちじゅうおくぶんのいち」日本
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白湯を飲みほっと息つくマグカップ雪の降らないこの街の白
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灰色な今日をなんとか変えたくてデルフィニウムとトマトを買った
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種こぼれ 花を咲かせた ビオラにも 蝶が舞い降り 得意気な顔
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もう一度 あなたと見たい 桜の木 花びらひらり 涙と落ちる
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午後六時 おなかぺこぺこ キッチンへ 魔法の粉で からあげ揚げる
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あさもやの 薄墨流し 春時雨 はこべ茂れる 朝露に濡れて 白銀の露
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音楽で寂しい夜を塗りつぶす。「君の顔が好きだ」「グッバイ青春」
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自炊を諦めた夜に行くすき家。いつもはつけないとん汁もつける。
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ゆっくりと胸がつぶれる音がするさよならさよなら春が来たから
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雪国の林に残る雪間から 真っ先に春告げるフクジュソウ
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愛憎も此処に至りて霞みけりふたりの旅はただ手を取りて
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朝顔の 垣根しなだれ 昼下がり 陽背負いその影 薄れ消えゆき 夕べには枯れ  浮世の儚さよ
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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君の今 私がいなくて 回るなら 過去へ墜ちゆく あっという間に
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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心をば畳んでみたくなりまして折り目きれいに揃えています
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買い物のメモを忘れてはて?何が要るのだったか店頭に迷う
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あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
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ユキヤナギ ぽつぽつ残る 帰り道 風は柔らか 桜咲き初む
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花散らす目白に蜜はゆずらじと雀は桜一輪落とし
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軒下の巣取り払われて渡り来しつばくろ二羽は電線にをり
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冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
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亡き人を 惜しめる如く 降りいでし 彼岸の雨に 顰(しか)むパンジー  /挽歌
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今ひとたび 逢ひたしと切に願へども 生きては行かれぬ 西方の国 /挽歌
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訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに  /挽歌
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言葉には ならぬ悲しみ 拭へども 拭ひおふせぬ 血の涙かも  /挽歌
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