飛沫しぶき浴びて涙と見まがいぬ夏はよそ事海のいじわる
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歯も治り居酒屋に座し刺し盛と冷酒で医師の愛へ乾杯
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心だけ亡くして眠る夜はもう海馬にきつくまとわりついて
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今更もう言えない明日も明後日も挨拶だけでもよかった ひとり
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友が言う ハシビロコウの 一日と せめて口だけ 動かそうよと
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フラッペとラッシーを手に駆けてくる きみがいるなら夏もいいかも
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罪なれど そこにいたるは 何故なのか 動機解明 抑止力なり
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セミさえも黙る暑さの昼なれば 人も外にはおったらいけん
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この先がどうなるかとか知らねえが 今はとにかくからあげおいしい
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外れ歯の固定に徹す医師の眼は凛々しき慈悲が見えて安堵す
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夏ごとに巣立つ雛見て雲鳥のあやにゆかしや梅雨の空さへ
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短針が長針重ね5時27分を指すカナカナの声
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鮎釣りが坊主の帰路は師の若き頃の登山の話しへ誘ふ
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変な歌ばかり詠んでるしろうまるしろうといいますじゃあよろしくね
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取り戻せないとしてでもどの顔も消えちゃいけない この残り香も
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エンターキーに宿る何らかの快感を体現したのがあの手の温度
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デイケアで教わるリハトレやってみる せめて維持せよ今日の体力
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音楽が鳴れば自然と踊り出すピンクレディーは脳トレの域
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閉店の間近な時間ときが好ましい始まる掃除静かな皿音
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夏空に 湧き立つ雲よ 清かなり 日盛りの中 空眺めたり
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拭き掃除ずっとサボって塵積もり見ないふりではもう立ち行かぬ
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口笛を吹いたらこっちを向きそうなロック画面の草原の山羊
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アブラゼミ 鳴きて喧し 木を蹴れば  落ちてジリ鳴く 毛虫も落ちた
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真夏日のわたしが転写されている汗で張りつくティーシャツを脱ぐ
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小麦肌さらして少女ら駆けていく 影も笑いも追いつけぬほど
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お中元 頂きしビール その計らい 答えんとして 呑む決意をす/レイドボス ビール討伐
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早朝に目覚めスマホで数独は脳も目も呆け間違いばかり
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YouTube 目閉じ聴き入るひぐらしの声 ノスタルジックな時間に浸り
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帰り道 自販機アイスに 手が伸びる 我慢限界 許すよ自分
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「また今日も 吠えてるだけやん」 番犬は 務まりそうな 教師がいた
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