勉強を、融資が欲しいこの秋の熊の嗜好はさまざまありて
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十日ほど家を空ければ秋の庭マリーゴールドさえも霜枯れ
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利他的に誰かのために生きている そんな気がする自分が好きで
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秋晴れに病後の友と並木道歩けば優し木洩れ日そそぐ
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ハイボール冷たい水は嫌なのに何故にスイスイ喉を流れる?
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いつもとは違う気がする軽やかに踏みしめる路新しい靴
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シーズン初 きのこのポトフで ほっこりと 梨は少々 熟れすぎていて
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若き日に いさかそねみて 去りし人の  今何処にか 初秋はつあきの雲
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この時期に 必ず同じ 夢を見る 貴女がでてきて 笑顔止まらず
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磐梯山初冠雪と知らせあり雲の合間にひときわ白く
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お祭りの夜に賑わう端っこでラムネの瓶は夏を見送る
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足下の冷ゆる車内は 木枯しに気づかぬ 乗客は寒からう
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差し入れに クイニーアマンを 買って来て クイニーアマン 食いにーと言う
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空浮かぶ雲が背骨に見えまして きっとあれが空を支えてる!
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豚汁の 味噌はもちろん 赤だしで 里芋も煮て 梅と大葉も
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ヨガ講師 同級生と 打ち合わせ 本題わずか ほぼ雑談で
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文化祭 花火を尻目に焼き付ける制服着飾る愛しきあなたを
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好きだったはずの秋を愛せない今あなたが隣に居ないから
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黒羽織 白紋めにしむ冬鳥か緋の腹もゆる 尉鶲じょうびたきなり / ジョビオ君、ジョビ子ちゃんの季節到来😊
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風走り頬紅くなる秋口をあなたと迎えられぬ現実
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はぁ〜今日も疲れたよ〜と言える人家にないから一口チョコを
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先駆けて 水木やまゆみ赤くなり 栗は黄色に 北風の午後
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晩秋や死人語らず持ち上げる人殺した人同じ日に観る
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夏服の背広じゃもはや頼りなし 缶ジンソーダ持つ手かじかむ
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敗戦でクールダウンのチャンス来て大谷病の頭を冷やす
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市街地へ出没するのプーさんかパディントンだといいのだけれど
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木枯らしが壊れた世界軒並みに吹きつけ人を見限るように
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近づけば消えてしまうのわかってる雪より脆い凛とした君
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臆病ですれ違ってる君と僕見つめ合ってるあなたと私
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乙姫は竜宮城へ帰ったかさよならさえも告げてくれない
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