カフェの客午後二時にして吾一人次が来るまで立ち去りがたし
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義務じゃない 声が聞きたい それだけで  深い暗渠を 泳ぐ魚に
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五分咲きの桜並木は曇り空人少なくも趣はあり
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施設より帰宅の道を探すよに「どやってきたの」と何度も義姉あね
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冬越して スナップエンドウ 収穫す ささやかながら 春の楽しみ
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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貼り紙に「子の卒業」と書き まちの接骨院は 春の休診
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枝ぶりの構図瞼に 老木は枯損木となりて久しき
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天気予報観ながら酒飲みおならする。どうせ明日は出かけないしね。
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『ちゃいるど』てふ歯科医院にかかりし子のそのまた子の 旅立ちの春
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『徒歩圏内』 なんと魅力的 これからの 優先順位 これかもしれぬ
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父母と 炬燵囲みし 遠き日の 帰ることなし 春の淡雪 /想い出は飢餓の如く
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いざ新弾鋏は唸り指も踊り開け終わってはムニキシタゼロ
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雨の日は大根日和コトコトと雨色飴色じっくり待って
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春の雨 まだ咲きめし桜花さくらばな 散ることも無く しとど濡れつつ
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コンビニの駐車場わき 青年と並びて 煙草を吹かすおうな
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のんびりと 過ごすとしょうか 春日和 往来ぶらり 寄るライブラリとしょかん
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残された桜の木々の枝たちは変わる季節を物語るかな
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人詠みし歌の葉に知る季節かな花はもも色うたかたの夢
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叔父さんに冷凍餃子大量にもらった。リュックの背中がすごく冷たい。
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エモき曲  春の夜長に  聴きおれば  理由わけなき涙  頬をつたいぬ
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闇の中  ランタンひとつ  ともしおり  音の波間に  夜は深まり
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群青が黒板上を演出しひこうき雲が絵を描きます
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布巾ふきん干し振り向く夜空に沈みそな思わず見惚みとれる赤い三日月
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夜明け前 右の腰の上 ねこがのる 生命のぬくもり 生命の重さ
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菜の花のこうに酔ひつつ螺旋なす蝶や現と夢のあはひに
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「夕飯は 何食べたいの?」「なんでもええ」 っちゅう口癖の 禁止を命ずる
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この歌の この句がよいと 告げられぬ もどかしさあり WEB短歌は
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阿仏尼の 如く嘆きて 居ますらむ 彼岸の墓参 行かぬ不孝を /『十六夜日記』
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若妻の 色香に溺れ みまかりき オーバードーズの 紀伊の富豪は /大阪高裁元妻無罪判決3月23日
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