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傍
(
かたわ
)
らに 君が居るただそれだけで 今日を生き抜く
理由
(
わけ
)
が見つかる /愛猫へ
21
肌の色は移りにけりな悪戯にエー・アイやらが書き換えるので
5
小豆にも蕎麦にも稲にも実があって そいつはきっと人にもあって
3
枕木の上に死んでる人たちを寝かせて走る産業列車
7
オレは裕次郎だ「北の旅人」だ「いい友達になりましょう」から
24
文字どおり五風十雨をくりかへし気づけばすでに立夏をすぎぬ
11
義体ではないしそんなに簡単に心を入れかえてなんてこと/無理
17
わからずに ついつい将棋を 見てしまうのは この世が白黒 つかないからかも
4
月光に彼の日の君を魅せられて 偲んだ記憶 路肩に転がす
10
夜に溶け形をわすれ名を失くし運が良ければ朝には帰る
15
すみません母の日私は不参加で お願いします、あ、来月も
3
高々と 峰の連なり 天示す 氷へ登り 無となる心
24
高速道 列車の架橋 古き家 漁船傾く セピアの運河
19
自転車で登り下りを繰り返す苦が萌ゆ消えて夢中なる道
17
消えかかる愛の記憶の一輪のブリキの花に自分を残す「第9地区」
9
カラオケの床に散らばる若さたち 拾い燃やすは違う若さで
5
彩りのスイートピーの蝶々が朝の歩道の人へほほ笑み
22
思い出の花は忘れず夢を抱く人へたゆまぬ青春続く
19
藤の花散れど引き継ぐ若葉萌え日傘となりて風の涼しや
29
海風を吸い込む我れを50キロ先に描ける自転車の旅
13
凪の海 母の微笑み 思い出し 心へ灯す桃色の花
18
打ち立ての蕎麦に山葵と天ぷらに揺れる風鈴窓の眩しや
20
訃報にも悲しさ微塵も感じないあなたはきっとそれだけのひと
25
玉葱は人に配って無くなるも筋肉痛は留まりしまま
14
連休が終わったニュースが流れてる家は変わらぬ日々流れてる
32
外した羽目を夜風で冷ます千鳥足 心配無用と帰宅連絡
6
「あら」なんて鏡に向かって言ってみる 心細いなこの若造は
26
ネクタイを締めれば僕は主人公 就活という物語を撃て
34
我が母は流行りの甘き物だけで花はいらぬとリアリストなり/花も贈るけど
15
混雑のトイレで受けし親切は小学生の「お先にどうぞ」
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