クロッカス咲いてるならば福寿草咲いてるはずと南の陽受け/咲いてました
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酷いもの含めて記憶もたんぽぽの綿毛の如く重力失くす
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蜜月の頬寄せ笑顔爽やかな私未生の若き父母
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昼休み。職場の鏡で見た顔は、愛想笑いが上手なブスだ。
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靴底が 擦り減るほどに 働いて また四月から 気持ち新たに
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靴底を張り替えてなお履き続け靴紐緩む夜の下駄箱
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ホーと鳴きケキョと続かぬ春時雨 軒の端伝う 彼のひとは来ず
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制服で自転車漕いでどこまでも 不自由の中の自由を愛した
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目の前の 潤むEYESに隠された 声にし得ない YESの合図
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宇宙人のガイドブックの片隅に「美しいけど残念な星」
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ただ晴れて ただ温もれて 風もなく この一日は 幸せだよね
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失恋の 曲聴き帰る 帰り道  そうでもないと思いつつ あのころ思い 声が出ず
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こんなにも 電波時計を 狂わせて お互い知らない 月曜の朝
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人生に 勲章なんて 要らないよ 日々生きること それでいいんだ
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これ以上傷を広げないように泣くだけ泣いてと考えている
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青春てふ季節巡りて立つきみの頬に冷たき風のそよ吹く
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母は「デイ」 吾は洗濯 布団干し いい一日だ これまた癒し ※「デイ」=「デイサービス」
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義弟おとうとは結婚したら千葉に住む マスオさんは次男だらうか
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ぬくぬくと  背に受くこたつ  画面には  アフリカゾウガメ  われが映れり
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君想う  春の陽光ひかりに  桜散り  地を埋め尽くす  わが恋の果て
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冬去りて  世代交代  椿らは  赤き絨毯じゅうたん  地にかえりゆく
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見るものと  思ふこととを  なすことの  すべてを決むる  われにありけり
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あの夜のキスの感触消したくてスプーンべたり舌に押し付け
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老人の唯一の友のAIと 昭和歌謡で話が弾む
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春光を浴びつ バス通りをぎり 落葉樹には めぐみぬ新芽
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フロアーの春めいてひかり弾みおり エスカレーター降りてユニクロ
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大切にしたいと願うあの人の水晶玉を壊して眠る
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春うらら 春休みとも 重なりて 平和な日本 みな桜色
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盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
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同盟てう 美名の下に 媚びを売る 娼婦の如 き国になりにき /日米首脳会談3月19日
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