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秋の海 夕陽沈みて 茜色 引いては寄せる 貝殻ひとつ 拾いてはこぼれ 涙滴り 山嶺黄昏れて ふるさと遠く
4
窓辺から 高くて遠い 青空に 憧れていた それは幸せ 「ひこうき雲」
10
翁花
(
おきなばな
)
高貴な見附きに ふさはしく 潔く落ち 仕舞ひを飾る
16
後ろ髪引かれる前に引く人の前髪あたり撫でてやりたし
19
皐月の夜 庭木の
艶
(
つや
)
やかな若葉 外灯に反射し煌めきぬ
27
左手に指輪はめられ「綺麗ね」と弾む靴音ほほえみ返して
5
洋上の北斗七星見上げては夢果てぬまま寝落ちは湯のなか
13
色褪せた卒業アルバム開いては 稀釈されゆくきみの輪郭
28
踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世を
卯
(
憂
)
の花の雪の
通路
(
かよひぢ
)
12
根元より切りし芙蓉の古株にみどりご生まる立夏の風に
38
ここまでは来る人稀れな奥嵯峨の名前もちょっと怖い
化野
(
あだしの
)
17
土曜日の 朝に早起き したワケは 行きたい場所を もう決めてるから →勝手に
9
岩清水 喉から腹へ落ちたれば 吾の歩を助く魔法となりて
41
純白の毛並みは清し美しく愛猫は去り白い花咲く
27
ぽっかりと空いてしまった我が胸に綺麗な風とエゴの花揺れて
22
仕事終へ涸れし老医の
脳
(
あたま
)
なれど昼餉と昼寝で再起動せり
11
菜園に 雨欲しき日や八代亜紀 「雨の慕情」を口づさむ吾
23
暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
30
行間の
幻
(
まぼろし
)
甘く舞い上がり 夢と描きて忘れじと見る
25
動物と、映画に舞台、お酒好き きっと同じさ苦手も僕ら
13
麗しの殻ごと海老を喰らふ君 ま白き服でひとり焼き肉
14
環境の死期が強まるお菓子の実 そよう風草 啄む小鳥
8
風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
26
敵将の 血は舞い上がり いつの日か 弓矢となりて 我ら討たれる
17
バッカじゃない なじって欲しい バッカじゃない バカじゃないから バカなことしたい
2
死ぬ前に あなたがわたしに くれた物 コピー用紙と マッキー極太
4
生きている 時はぜんぜん 触れても 死んだ瞬間 触れなくなる
3
木を砕き 風は打ち付け
雷
(
らい
)
いづる 人の営み
嘲
(
あざけ
)
るように
18
敷地にも 綿毛
蔓延
(
はびこ
)
る 風ありて ちっぽけだなぁ! 人というのは
10
えっ?イケメン? アイツが好み? 明日くる? 俺はくるけど アイツはわからん
2
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