何もかも投げ出して逃げたいと思うどこか静かなところがいいな
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起きていても眠りの中でも苦しんで 明かりが見えない明かりが見えない
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ゆめ見では かめを飼ってる とこのなか めさめてふとん もちあげさがし
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最近は 日が長くなり 暖かく 感じる日増え 春見え隠れ
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ただいまと帰れば脚にうりゃうりゃと前後ろ右左ニャゴヌゴ
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ざわめきも よる静寂しじまに 澄みわたり 街の一部屋 離島に変わる
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毒母よ 言葉でハート 刺すのなら いっそナイフで 心臓ハート刺してよ
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頑張らなくていいしんどくなるからと優しい言葉でもね私はほかの生き方知らないの
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聞き流せ 気にするなよと 人は云う 心抉れし 言の葉 刻みしままで
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我は今ばらけしジグソーパズル一片ワンピースずつ集めてはから零れり泪とともに
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幼き日この背におんぶの弟の大きな背中に我が壊れし心暫し預けり
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鮮やかな 真っ青染めた ワイシャツの 今日はなんだか カタカナの気分
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名前すら思い出せずに解かれたゲームセンター跡地の小ささ
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日が暮れる 君といる温もりに ただただ溶けて 溶けてるだけで
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寝つけない夜でも ねこを腕に抱き 頬すりよせる その名はしあわせ
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家路へとそとがほんのりあかるくてきせつがかわるうすあおのそら
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いつだって言葉は足りない足りないな 砂漠で水を欲しがるように
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死にたくはなくなった日々に結ぶくつひものただ結ぶだけの動作
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わかりあうことを諦めたんじゃなくはじめから僕ら別々の星
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手を繋ぎ 歩きながら見上げてる 君の横顔 澄んだ星空
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あのころはサイゼリヤでもマクドでも二人でいれば良かったんだよ
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黄色くて大きなチューリップおはなが買いたいな 咲くのを待って毎日を過ごす
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あの浜へ寄りし流氷見にゆかんいにしえ人の棲みし丘より
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会いたいのはあのときの君だからまず僕があのときまで戻らなきゃ
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チューリップ 固い蕾がほころべば 微笑わらえるはずね わたしも一緒に
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スーパーの 硝子の僕は 泣いていた。 泣いてなどない 僕を無視して。
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僕の足に まだ影はじっとついてくる 透明な翼は見えない
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同じ事繰り返してる日々だけど それってとても幸せなんだね
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水彩のパレット開けば春の色 心躍らせる花のささやき
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あいまいに顔は笑みつつマグダラのマリア血潮の匂う戦場いくさば
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