いつの間に 山の単位を 二座ふたくらと 数えし君は もう山ガール
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言の葉の 獲得自在 信じたり 騙されちゃったり 心透けたり /
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カフェオレを 片手に再び ベランダへ 今朝も情熱の 赤いおけいはん
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わがたち けさは ねむねむで あけがた・うんどうかいを したから
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朝イチの トイレ掃除が 癖になり サマージャンボは 一万円当てた(ハロウィンはどうかな?)
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春日武彦著『はじめての精神科3』を読むにつれ身近に感ずる心の世界
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初雪や木花咲耶が化粧ふ頃 芙蓉の嶽は秋風に澄む
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何処どこからか かすかなる松虫の声 宵の温風ぬるかぜ 惜秋せきしゅうを鳴く
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貝殻をうしなっても貝は貝 ヒトの絶対条件はなに?
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彩雲と言ふのだろうかあの雲は あまびとの伏すしとねのやふな
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懸命なピエロの笑い裏透けて月夜に恋ふはモナリザの笑み
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参ったなと 思ったのは 一瞬で すぐネタにする SNS脳
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お行きよ、まばゆい記憶の白飛びはあたまの外ほかで知つてあるから
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初めての国勢調査調査員 一瞬だけの国家公務員
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力こそ正義と紛うこの星にレノンよ吹かせイマジンの風
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久しぶり落ちる眠りの心地よき 旅の疲れは二度寝の魔法
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だから好きミセスの歌に誘われて 知らない道を走りたくなる
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鶏頭の赤に迫るるドウダンの 朱は赤より血に近づきて
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記憶にはいつも微笑む亡父なきちちを 愛しく想ふ秋深まりて
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天国にいる ねこがほんとに のぞむこと 「おかあちゃん、えがおを、とりもどしてね」
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古稀過ぎて 一日一首の短歌うたを詠む 稚拙なれども五百首超えし 
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気嵐の 立つ池見つめ 鳥たちが 羽ばたき飛んで 勇気をもらう
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足の指グーパグーパさせながら良き短歌うた出ぬかと明けを待ちをり
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いつの日か 貴女と一緒に 歩けたら 秋の小道に 秋桜1輪
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朝焼けを 澄んだ空気と 感じつつ 身の引き締まる 冷気で目覚まし
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過ぎし夏 わらわら出てきた雨蛙 群れなす緑に田んぼは揺れて
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なけなしのドリア差し出すサイゼ猫 俺の猫背に驚くなかれ
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かなしみは こころのおくから わいてきて なみだとともに きえていく
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ブラフだと わかっていても 目が泳ぐ 香水変えた? 不意に言うキミ
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月曜日 エナドリを買い いざ飲まん ブルタブ折れて 心も折れる
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