ねこ母は なんでか布団が安心で いまだ春眠暁を覚えず
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いがいと意外と まだ つかわれている ねこベッド(冬用) 快適おまかせエアコンの風 ちょっと寒いか
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友人の実家でスタバオープンと LINEにて知る ドトール派の吾
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追手門 桜花は笑い 児は跳ねて お前の門出も 祝えぬわたし
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口慣れぬ 路線、街の名 たのしげに 紡ぎ行くのか 私を置いて
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無関心 装っておれば良いものを つい口出しを して嫌がられ
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何しても落ちつかぬとき古語聞けばなんとはなしに気持ち落ち着く
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借金を 頼まれ迷い 思案する 貸さない地獄 貸すも地獄に
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優しさで 相手をかばい 嘘をつく 自分が悪者 覚悟の上だ
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誰でもが 小さな嘘は 付いている 全くつかない 貴方は神だ
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ひろゆきが 流行らしたモノ「はい論破」 それはあなたの 感想ですか?
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自虐気味 どうせ私はと言う人 かまって欲しい 認めて欲しい
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間が悪い 役に立たない 間抜と言い 間が良い人は 間に合い貴重
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分厚目ぶあつめなふた切れパックそれちょっとやれ塩鮭で悩むはいつまで
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年々に 力抜け落ち 箸落とす 老境の つくづくと眺めおり
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ストロング スパークリング ガラナ開け ギュとくる勢い 議案書作り
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久方ひさかたに 訪ねし叔母は 九十歳ここのそじ 施設の暮らし 幸せ と
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ほの暗い体育館で次々と杞憂を平均台に並べる
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子の土産 夫婦茶碗に 茶を注ぐ 黒縁写真と 朝の一時
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「徐脈だ」と胸に耳当て笑う君 これでも充分どきどきしている
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詠む人の想ひ伝わる 美しい歌を 「いいね」の拍手でたた
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コンクラーべ 根競べと音が似て 様子も似てると毎回思う(4回目見ます)
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植物の勢い勝る木の芽時 気圧され狂う人の脆さよ
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口上手嫌いだけれど最後までだましてくれるなら赦してもいい
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私が自分を思うようにただ私を思う人がいたなら
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キッチンの一輪挿しにさくら草 小さきルビーの光を君に
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花散りて 若葉芽吹きし梅の木に たわわに実る夢ふくらみぬ 
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母さんの食事介助をする度に寄ってくる猫何当てにして
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悪よりも 正義の方が 怖いよね 不意に息子が 俺に問う朝
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この部屋じゃないがピッピと鳴るエラー鳥だと気付く早朝の音
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