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卆寿をば 迎えし母の ひじき煮は 有難き味 しみる真心
16
ゆりかごからブランコへ。帰り道、ね、少し線香の匂いがするね。
7
連休の明くる日は 土産話と 食む土産菓子 休憩時間
30
おにぎりが高くなったとぼやく君 飲み干すビールの缶並べつつ
13
幼子の布団めくればヨガポーズせはしき心にひとときの春
7
曼珠沙華どっと燃え立つ巾着田 緑の風に波打つ炎
8
あちこちが具合悪くてもういっそ住んでしまおう総合病院
27
茂吉には 柴生田稔 文明に 五味保義が 居りて稿成る
12
ねび勝り またねび劣る 俳優も 歌手もそれぞれ 秋になる頃
10
台風の 一つ目日々に でかくなり 不気味に睨む 行合の空
13
流鏑馬の先頭駆ける女武者 蹄のひびき大地を揺する
8
またひとり逝く陽炎の向う側 揺れる視界に君の背探す
7
聴きに行く添水の木霊詩仙堂 胸のざわめきいつしか消へて
4
秋晴れを 無心にながめる ねこたちよ 「きょうもとっても よいおてんきニャ」
22
一夜茸ジブリの森のエトランゼ 胞子散らして朝に消へゆく
5
乳歯ぬけ笑ふ吾子見て吾も笑ひ子を育つるはさう言ふことか
15
さらぬだに淋代の海雁渡る vのサインに裂ける夕空
5
枯れてなお花びら残す紫陽花に我が身重なる還暦間近
12
AIの「あなたのタイプは」その先を気象病アプリ片っぱしから
16
フォーゲット 君と過ごした あの日々は 一つひとつが 美しい瞬間
7
柿の葉の 向こうに見ゆる 月影は 昇るとなきか 沈むとなきか
7
5
連休 明けて誰彼 どの顔で 出社したのか 想像に容易い
8
「捨てられてないわね」と妻。見てたんだグーグルアースで姨捨山を/ほのぼのファミリー短歌
8
不審者に見えてるだろう 公園で短歌のタネを探しまわって
7
寝る前に柔くつたわる手の熱で夜への走り方をおしえて
6
毒だって愛せるのにな…… 今日も一人で人類補完計画
5
早まったインフルワクチン接種受け 気分はポパイ怖いもの無し
17
くるくるとto do リストをこなしてもなおやり残しがあるような気がする
4
あの家の嫁さん飛ばす前の道ヨボヨボ猫に注意促し/ピンクの軽
17
青い空白い雲背に赤とんぼジグザグに飛ぶふといなくなる/ロスト
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