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プチプラのリップ一本買うだけでウレシイわたしはまだ大丈夫
22
蚊の嫌う超音波器が二つ来てスイッチオンで涼むベランダ
14
暑き朝ジージーと鳴く蝉たちは短き命を削るがごとく
12
おれはまだ大水槽の前にいて 陸の話はまだやめてほしい
6
五種類の球根埋めたカタバミの芽吹きと花をひと鉢君へ
16
リビングに遊びの欠片落ちてをり 踵にささるゴーカイレッド
14
中学生の 孫とのレッスン いつかはと 夢みた今日を 共に励まん
13
種が落つ向日葵畑のネズミらをトラ猫が追い守衛となりぬ
16
抱えれば なお辛くなり 立ち尽くす でも言い出せず 螺旋の迷路
11
ひと昔 飴をほほばり はしる孫 今では ばあば 割ってあげるね
4
働いて働いて
猶
(
なほ
)
わが支持率 高くならざり ネットに浸る
4
鳴かないでお前はいいんだアブラゼミ鳴いていいのはホトトギスだけ
4
「多様性」
(
ダイバーシティ
)
尊重したる弊社では 主張ばかりが百鬼夜行す
10
公園の芝生に寝てる猫たちの私を射止めるうにゃにゃの寝言
8
暑いから元気が出ないのではなくてもともと持ってた暗い気持ちを
6
朝練の金属バットの音響き新しい季節再び始まる
6
さめざめと 朝時雨て 窓ながむ 手に猫遊ばせ 仕事したくない
4
小雨降る 橋の袂の 白き花 月は無くとも 光っておくれ
20
酷暑歴 もう何年か 2階西 夜半過ぎても 猛暑日間近
9
幸運は不運に耐へ抜ひた褒美 「
禍福
(
かふく
)
は
糾
(
あざな
)
へる縄の如し」
21
萎
(
しお
)
るる 花のとなりで 勢い増す コンクリートの 雑草のパワー
14
電車内 汗臭男がそばにいる? 発臭源はまさかこの俺?
11
今日明日 気合いねじ込む日としたり 夏祭り待つ 金曜土曜
16
人の言う 男が女をもてあそぶ それはおそらく「いいおんな」
故
(
ゆえ
)
(猫日和殿へ)
9
エアコンが ない点けない 点けられない 習慣もなく 懐寒し
11
健やかな ときも⋯病めるときにも⋯ 問われたら イイエだなんて 言えないでしょね
11
寝癖つけバナナつかんで川べりへ 不眠の友と出くわす四時半
6
窓際の風鈴音無く垂れ下がり 空気も止まる 猛暑の予感
20
蝉たちのお昼寝タイム街路樹は静まり返りギラつく太陽
15
老いた家 弱い者から 消えて行く 間近にみゆる 再編の
時代
(
とき
)
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