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頼りなく我のコートに着地する結晶愛でて睦月の終わり
30
惚れたのは ゲリラ豪雨と いう状況 線状降水帯じゃ 惚れてねーな
8
立ち尽くすスターハウスの真ん中に星がすうっと吸い込まれた夜
17
チャリ2台ランチに向かいひた走る 振り向き振り向き
息子
(
キミ
)
は優しい
35
如月
(
きさらぎ
)
に 重ねる君の 外套に 常より顔の 小さく見ゆる
25
はじまりの 光を浴びて 励まされ 言葉の海を 渡る舟編む
14
雑談に 心を乗せる ことできず もっと言いたいことはあるのに
9
冷ゆる我が手を握る
夫
(
つま
)
のポケットに 人肌
温
(
ぬく
)
む 厳冬の街
30
仕事終え 空見上げれば まるい月 残業だけど 月が明るい
33
ムチャぶりの手品みたいなお見事は一年たってやっと初恋
25
ウヰスキーの酔いのほのかにまわりきてしみじみと聴く前川清
22
スタックし 困っていたら パッと気付き 助けてもらい 次は自分も
10
甥が言う「昼の空にクラゲいるの?ひとりぼっちでさみしくないの?」
8
君とならシャツのボタンの付けづらさも 知らずのまんまで居れたのに、なんて
8
くだらない? 大いに結構 ありがたい 下り無き道 登り詰めよう
13
言うとおり動いていたら
詰
(
なじ
)
られず 自分の
心
(
こと
)
だけ削り落とされ
10
ようやっと自分の道を取り戻す 舵取りしようと奮い立たせる
13
お生憎 おいらは天下の ひねくれだ 罵るものとも 笑み突き合わす
8
はらわたに焼けたハラミをブチ込んで心身満たし己を冷やす
15
「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
35
またひとつひとつと刻む秒針をききながらまだ眠れない午前
12
着ぶくれて 靴紐遠き 冬の朝
5
雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
31
冬の暮れ 帰り道の香 街ビュッフェ
4
失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
28
枝に刺す 落ち手袋の 蕾かな
5
エリートの文字を消し去り夕闇に灯る我が家の窓こそが幸
31
「いい後輩」「
緑の枠線
(
したしいともだち
)
」それだけで 耐えられてたの、音沙汰ないね?
7
街をゆく三人乗りの自転車の歌は変われど母ちゃんの歌
12
西南の戦没者の碑はたからかに テニスボールに当てられてをり
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