かかぴぴ
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宇宙のゴミ　時代のゴミ　生物のゴミ　浮世のゴミ　

辛いこと　お酒で見えなく　させてやる　見えないだけで　醒めればそこに
7
見ているよ　顔を洗って　髭を剃る　あなたを映すと　割れそうになる
4
唇の　上のカモメが　触れ合えば　戯（じゃ）れ合うような　赤面の番（つがい）
5
「異性抱き　健康維持して　アクティブに」　現世はさよなら　死後に委ねて
4
俯いて　電信柱に　肩寄せる　冷たい身体は　心地にさせる
5
行方不明　張り紙あっても　見て見ぬふり　さては私を　探さないのね
4
不揃いの　蛍を並べる　お爺さん　隠れてやってた　童子がそこに
6
日没時　チャイムが響く　遠くまで　儚さ包んだ　怪獣のバラード
5
自分嫌い　なのに短歌（さくひん） 　作り出す　悲劇のヒロイン　ここに誕生
9
我が街を　ミニチュアサイズで　俯瞰する　それでも目立つ　滑稽な私
6
ずり落ちる　歩けばズボンが膝下に　人間の為に　履くのは御免と
5
博識の　知恵比べする　スタジアム　勝者の手には　博識のスマホ
5
展望と　歪んだ自分で　手を合わす　希望の片手に　穢（けが）れが差し込む
5
核分裂　黒い瞳が　六個分　お玉杓子の　可愛さ備えて
8
荷台には　辛さを抱えた　若年層　「わかっているよ」と　言わない同士
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帰り道　夕陽に背を向け　俯いて　今日も影は　私の鏡だ
11
狡猾で　けど繊細な牙を持つ　揺れて落ちれば　生えない乳歯
7
大怪我し　えぐれて途切れた　生命線　手相なんて　あてにならない
7
電灯で　薄い影が双方に　バナナのように　裂いてみせたい
4
風撫でる　見えない優しさ　舌で舐め　幸福占めれば　味蕾（みらい）が覚める
10
ピースサイン　偽の笑顔で　友と撮る　指の谷間に　嘘の網膜
7
寄り付かず　私は人から　好かれておらず　そうだよ背中に　虫がいるから
4
ポプラの木　中島みゆきが言っていた　だけど私は　種すら植えず
8
太陽は　心地の温度で　人揺るがす　自死を決めた　足をも止めて
4
血の色は　青も緑もございません　赤に近けりゃ　人は血と見る
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雨粒も　飛び降り自殺と　見立てれば　ポチャンと飛ぶのは　何色の液か
6
爪を切り　切った爪を　紙包み　かけらが落ちれば　死にたくなる
6
自分嫌い　身近な人に悪影響　私が死ねば　世の中安泰
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百合は菊　おぼろげ世界で変わりゆく　終焉（しゅうえん）が惜しい　夢の旅路
5
文字を打つ　無意識だから気が付かない　親指の顔を　酷く叩き
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