こんなにも 便利な世界 楽しめる 娯楽たくさん でも本を読む
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さがしもの みんなみいんな あすのあさ 夜に探しても見つからないの
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白馬とか 乗ってなくても 構わない ただ私だけ 想っていたら
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不自由な三十一文字みそひともじに溺れれば、呼吸ができる 自由になれる
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日が暮れて外を歩いても蒸し暑い買い忘れした自分を恨む
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憧れを唄う私の目、奥底に妬み嫉みの燃えカスありて。
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残暑が続く盆栽の中で次の器へ行く扉を探して
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明けぬ夜なんてないよと笑む君は二度と開かぬ瞳を閉じた
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降車駅 うっかり寝過ごし ここはどこ 周りに見えるの 山と川
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長月に しおたるものを 伝えれず 聞いてくれるもの このつきよ
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なんとなく 心変わりを する今日は 夏日のようで やはり秋の日
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君はいさ 袖にも垂らさず わが衣 今宵見えはる 月夜のみ
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仮初かりそめに ききゅうを求めて ついばむと 儚く消えさす 他の思ひ
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代表が話す十月の予定は 私にはない未来の話し
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ボディーブロー何度も打たれ息吸えず足跡を追う消滅の恐さ
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待っていた星が巡ると待っていた跡形もなく消えてしまうなんて
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高齢者みんな一緒に口の体操「女々しくて♪」って3回言わせる
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窓ガラスしっぽの切れたヤモリ張る里帰りだよと夫の言い分
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生まれつき 生活保護で生きてきた 倹約癖をケチといわれて。
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直進か左折か右折かサイレンが近づいてくる夜の十字路
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青薔薇を地上で眠る横顔のとなりに置いて消えていきたい
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カネのない 我に抱かれて微笑んだ 君は離れた 金の成る木に
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溜め込んだ怒りを全てをぶちまけたい火曜日に来る燃えるゴミの日
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高校のころからひとり好きだから上手くなったよ口笛と孤独
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実らない花も咲かない 草だって 生きているんだ 地べたで強く 
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お土産を買ってくれたということは さては頭に私がいたな?
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ワン切りし 二度目かけると 君の声 小声で話す 黒電話
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今宵またしっぽ半分のヤモリ来て眠れぬ夜長を君に付き合う
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あなたから「行ってきます」と言われたら 「待っててね」って捉えていいの?
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朝刊の 応募落選載らぬ詩 ひとに見せれる ものじゃあないか(笑)
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