開けてすぐじゃなきゃだめと猫殿は銀のスプーンのまぐろ返品/パウチ
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万札で、あんパンを一つ買ったから、小銭とお札がたくさんで嬉しい。
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また来るよ お彼岸参り あと何度 此岸から見る 花曇り空
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AIに制作させたエロ画像見ながら抜くのやはりむなしい
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転々と 君を追いかけ 春の中 今点々と 咲くシバザクラ
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春分ける四温の風のふうわりと臆病一枚脱ぎ捨ててみる
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平和の世ねがふ口もて謗るわれこころやいばや鞘ぞいづこに
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花や散る 移ろう影の あふれふる 嬉し幼な子 錦の衣
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病院の待合室みな健康に前向きなひと治そうとしてるひと
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「子育てのやうなものだ」とAIに魂吹き込む哲学者をり
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「優しい」が擦り減らされてゆく我の心を知るか父の瞳は
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慌てずに指紋を消して血を拭いてあとは凶器とホトケの始末
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参られる側にお前ももうすぐになるんだという墓からの声
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春の色 愛を奏でる 歌う野辺 揺らぐ春の陽 黄色一色 
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微笑んで 悪意はないと 言うけれど 目の奥ひそむ 毒の棘が光る
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春の色 春を奏でる 歌う野辺 黄色一色 春の陽射すや 春一路
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国であれ 人がする事 愛憎も 駆け引きもあり 何処に落とすか
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連休が 明けた雨の朝 憂鬱を 一手に引き受け クリスマスローズ
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給食は残さず食べるべきなんだああそれなのにキノコが見てる
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ドラえもんわさびになって久しいが 母の声マネ変わらずのぶ代
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猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
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一人背負しょい二人はバギーで「こんにちわ!」細い身体でたくまし 母は / 娘
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休憩室。クッキーが置かれていたティッシュ。一枚一枚片付けていく。
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残された夫の動画ひとつ 何度もスクロールし 声聴きに行く
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取り出して 眺めて聴いた 「レクイエム」 モーツァルトの 最後の手紙
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抽斗ひきだしの整理 宝探しの如 失くしたはずの 記念の硬貨
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西の窓 沈みゆく陽をでた夕刻 今家々の屋根が遮る佳景
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本当の ことを言っても 信じない 信じたいこと 信じる人たち
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天道虫飼うと云うからアブラムシさがす菜の花畑の朝に
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恋人と呼べずに去りし人送る横浜駅のやさしい雑踏
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