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物憂げな空き缶ひとつと車止めそれは小さな小さな廃墟
4
目に見えて 進行してる 難民化 円安株高 格差の果てに
13
七〇年以上も前のいたずらをふと思い出し恥ずかしくなり
12
せめぎ合う咆哮のこし子は妻と学校行けり けふは夏日だ
6
ひとあしが砂漠さまよふ人のやう塩入れてから卵を混ぜる
7
きのふまでの元気はどこへ行き渋りどこの家でもおなじと聞けど
13
途中から雨と濃霧で頂きの十度が寒い恋し温もり
16
ボリュームを少し上げてと言いづらい言えば補聴器使えと言われ(補聴器は持ってません)
13
コッヘルの蓋の酒杯が反省と焚火に揺れて効く深山かな
19
ウイルスと呼んでくれても構わない感染しない保証はないから
6
ヒーラーはヒューラーが好き「ラ〜ッ!」が好きヒールな側で比喩と戯れたい
4
南陵のピークに立ちて地で光るレンズが星となりて帰還す
16
漫才のボケのつもりで言い返し認知症かと勘違いされ
21
猫耳をピンと立ておる双耳峰谷川岳に晴れは少なし
15
誘われてゴルフ始めて五〇年 上達もせず止められもせず
10
世の中はリカバリーウェア
流行
(
はやり
)
らしい疲れぬ暮らしの吾に関せず
9
東京を見渡す多摩の丘に住む友の映画の旅は止まらず
14
否定され踏まれて割れたアスファルト芽だから伸びるどんな空でも
11
雨が降る墓地にザクっと突き刺さる棺を埋めるスコップがあり (★ルカの悟り)
5
少年が 戦士になった 夏の日に 響いた遠き あのホイッスル「ノーサイド夏〜空耳のホイッスル」
8
ハリケーンに 名前が付いて いるように 移り気な空を あまのじゃ子とする
10
昔から椅子を抱えて寝たりして歪む日に差す重みの癖は
6
虚しさをおよがせているブルジョワの初夏はまだよいそのひだまりに
4
崩れおつ重みに触るる
一夜
(
ひとよ
)
の手 月の灯りに影を結びぬ
8
このひとは私が
大悪党
(
あくとう
)
やも知らず(知っても)胸の中で眠りぬ
6
「いいね!」だけ「伸びる子」なりし 初夏の風
三十一
(
みそひと
)
ごとに縮まりており
7
妖
(
よう
)
が斬る「跳んで否にいる夏の虫」オレのことやんホンマ怖いわ
3
懐かしい 昭和レトロの 紙人形 たくさん作って 飾る壁なし
16
しらなみは 寄せてはかえるぞ この地にて 波の穿てる 音のみぞする
8
晴空に曇りの空に雨空に君が景色に 歌ぞあれかし
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