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連休が 名残惜しいか 「ママがいい」 泣き
縋
(
すが
)
る子を 詰める園バス
22
耳石
(
じせき
)
なる小さきものでこの目眩 精密なりき人の脆さよ
16
春溶かす 降り注ぐ陽に もう夏日 暑気にシャキッと 引き締まる茄子
15
特別な事 何も無かった吾の連休 明けて安堵す世間も日常
24
午前二時涙の味と気づけずにチキンライスはあかく冷めゆく
24
麦の穂は 輝きを増し 黄金色 良い日になるぞ と背を押されおり
19
行先は風まかせでもいいんだと吹いた綿毛に教わる五月
36
上に行くエレベーターは空のまま夜を迎えに行く籠になる
13
Paranoid Androidのイントロの ギターがずっと下手だった君
6
「おねえさん」て呼ばせてるけどママよりも歳上なのよ歌ってる人
9
この女優二つか三つわたしより年上なんだ綺麗だわ(クソ!)
11
ゴールデンの 「毛を刈るかな」と呟く人 人より暑き 犬への夏愛
15
バカで売り色気で売ったタレントの文化人ヅラほんとムカつく
9
サイコロを振りて
難儀
(
なんぎ
)
な人の世を 行きつ戻りつ
盤面
(
ばんめん
)
広し
21
麗日に白詰草の指輪編み心捧げて鼓動の華やぐ
11
「子とまちの弥栄ならむ」 ことづけを 畏みもまをす まつりの神に/まつり☀︎まつりごと
10
いい人に なった気分で おばさんへ 初絵手紙 したためました
16
ごめんなさい 十四の僕は あの夏の君に寄り添うべきじゃなかった
8
短歌の日、何も浮かばず過ぎ去って そんなときもあるさと前を向く
23
東
(
ひむがし
)
の空より ひそと顔を覗かせり さそり座 皐月の
夜半
(
やはん
)
25
どこかしら 隙があるから 愛おしい コケる日もある 人間だから
14
背広着る、着ないで出るか思案して やはりワイシャツ皐月の風よ
16
残酷な 天使のテーゼを 聞いたあと 悪魔から聞いた アンチテーゼ
5
暑かろう背広を羽織ったご同輩 脱いでしまえよ腹を晒して
14
ぐずる孫引いて歩いて誘拐に間違えられた俺の面相
9
公園でよその子見てたら母親が「変なおっちゃんいてるから帰ろ」
8
塩辛いチャーハンまずいと言えた日の言葉はなまもの 父との昼は
13
木陰にも青葉をまとい錦木は錦を夢む木洩れ日の初夏
31
風抜ける山懐の青もみじ 名もなき山の風情もまた良し
43
藤棚の 暖簾くぐれば晴れ晴れと 初夏の風受け今日を生きをり
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