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婆さんや 爺が集う 児童館 こどもはなんか ドライブスルー
3
午前九時の強すぎず甘くない味ときどき薄れて風を感じる
10
命とは 己を捨てて 愛すれば 命を救い 命が続く
7
万が一 一人の人を 救えたら それが本望 遂げた瞬間
4
「今シーズン待ちに待ってた初舞台」折りじわの付くチノパンを履く
15
あくせくと 短い命 食いつぶし 考えもせず 悩みもせずに
4
誰も
彼
(
か
)
も駅へと急ぐ朝の道 吾立ち止まり空を見上げる
33
ぐっすりと 眠れた朝は のんびりと 過ごしていいか 水やりもパス
5
雨上がり柔き陽の差す朝の庭ゼフィランサスの白、風に揺れ
29
騙すんだ臆す心を騙すんだ俺が神だと騙すゲームだ
6
嗚呼やはり 錯覚に非ず 金木犀 ふわりと香る 深呼吸する
30
いつの間に 山の単位を
二座
(
ふたくら
)
と 数えし君は もう山ガール
10
言の葉の 獲得自在 信じたり 騙されちゃったり 心透けたり
/
人
39
カフェオレを 片手に再び ベランダへ 今朝も情熱の 赤いおけいはん
21
わが
猫
(
こ
)
たち けさは ねむねむで あけがた・うんどうかいを したから
16
朝イチの トイレ掃除が 癖になり サマージャンボは 一万円当てた(ハロウィンはどうかな?)
16
春日武彦著『はじめての精神科3』を読むにつれ身近に感ずる心の世界
9
初雪や木花咲耶が化粧ふ頃 芙蓉の嶽は秋風に澄む
23
何処
(
どこ
)
からか
幽
(
かす
)
かなる松虫の声 宵の
温風
(
ぬるかぜ
)
惜秋
(
せきしゅう
)
を鳴く
30
貝殻をうしなっても貝は貝 ヒトの絶対条件はなに?
7
彩雲と言ふのだろうかあの雲は あまびとの伏す
褥
(
しとね
)
のやふな
23
懸命なピエロの笑い裏透けて月夜に恋ふはモナリザの笑み
26
参ったなと 思ったのは 一瞬で すぐネタにする SNS脳
6
お行きよ、まばゆい記憶の白飛びはあたまの外
(
ほか
)
で知つてあるから
5
初めての国勢調査調査員 一瞬だけの国家公務員
15
力こそ正義と紛うこの星にレノンよ吹かせイマジンの風
29
久しぶり落ちる眠りの心地よき 旅の疲れは二度寝の魔法
26
だから好きミセスの歌に誘われて 知らない道を走りたくなる
11
鶏頭の赤に迫るるドウダンの 朱は赤より血に近づきて
13
記憶にはいつも微笑む
亡父
(
なきちち
)
を 愛しく想ふ秋深まりて
19
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