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保冷剤かじる吾子居る後部席届けや届けクーラーの風
4
いとし風 あまつ乙女のはねころも 梢をわたる白の夕月
23
停電の夜を照らしたろうそくは ケーキみたいで少し嬉しい
16
ひゅるひゅるとこだまし笛は波に消え 紡ぐ言葉も空に落ちれば
7
裏切りの音と痛みを教えてくれた 最後に味を教えてくれる?
7
乳よりも小さき頭の乳飲み子の頭なでるや産科の深夜
16
「肩揉んで」「ガッチガチだね、重いもの持った?」「あなたと僕の人生」
6
私より長いまつ毛の影綺麗 そのままでいいと貴方は言うけど
6
梅雨のまま大暑むかへし津軽にてレースカーテンゆらすは
山背
(
やませ
)
6
雨雲のレーダー更新するたびに 浴衣広げて また仕舞う君
18
見上げれば 星が幾つも 輝いて 灼熱の夜 鳥も寝ぐらへ
27
日曜の午後の日差しが呼び起こす オルガンの音 カレーの黄色
13
L
E
D
工事頼めば半年待ち お
台所
(
だいどこ
)
にも戦争の影 /資材入荷未定とのこと
23
手仕込みの 梅サイダーを 注いだら パチパチはじける リズムに乗って
6
金床の 雲広がりて 遠雷か
4
「付き合ってください」は依頼料かかるけど「好きです」を言うのはタダ
4
曇天を貫き 瞬く金星 炎暑を冷ます 宵の明星
22
袖捲り 腕の日焼けの 夕景色
4
朝蝉の アラーム消えて 二度寝かな
5
丘の上 カラス
啄
(
ついば
)
む 種草や 土用の丑に 炎たつなり
11
黒々と 酷暑が染める 日本地図
5
友だちが百人いるって前提で話が進むホームルーム
10
棚の隅 君待ち顔のタンカレー ソーダの泡に浮かぶ鼻歌
21
出来るかな 私なんかが 幸せに 君思う限り まだ死なんから
4
寂しさは触媒だからなかったら2人はきっと結ばれなかった
10
幽霊画みつめ続けて気が付けば腕にサワサワ灰色の蜘蛛
9
嘘ってさ優しいほうが罪深い気がするじゃんね 許さんからね
6
日曜日歌会参加してきますお婆ちゃん等に独り混じって
5
暑さにも 寝る子は育つ 知恵も湧く 睡眠削り 国の
脛
(
すね
)
細り
11
枕もと蜜柑の色に滲むとき今日を生きたることに安堵す
7
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