階段を かかとはみ出し 登るひと 倒れてこないか ヒヤヒヤしちゃう
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皆いつも俯いているからねほらまた見逃した窓外の星
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スタイルを 気にし始めた 筋トレが 目的変わり 健康維持へ
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退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
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ここだけは直してほしいと言われて考えたけど直さないです
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あの日から忘れてないし悔しいが復讐できるチャンスなかった
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不倫ならちゃんと謝れ一人だけじゃなくて二人とも謝れよ
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愛されていると疑わない人と 揺らぐ気持ちを打ち込む僕と
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ももひきや古き職場はしのぶにもなほあまりある寒さなりけり
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まるくなるそれはとても難しいケーキのナッペと同じくらいに
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LPレコードの最後の曲の音絶えて陽ざし静かなカーテンの外
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人類が夜空に花を描けたら世界の色は違ったのかな?
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夜空には八十八の星座あり 今は幻「ゆりの花座」
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笑顔だぜ嘘っぱちでも笑顔だぜ笑って逝けば閻魔も笑う
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高齢の妻より体力あるだろうなのに旦那は手ぶらで歩く
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ばっさりと落葉なした桜木の枝から枝へ遊ぶエゾリス
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今日食べた天丼の具に南瓜ありハロウィンまでは思い及ばず
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ここへ来て「熊」「高」の文字 急浮上 「米」は無理かな? 今年の漢字
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お惣菜 かぼちゃサラダで ハロウィンの 前日乾杯 りんごのシードル
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いつもなら就寝前の養命酒 「病後だから♥」と食事毎飲む
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足元に追い絡まりし紙の骨 キチンと縛られ部屋を残して
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タイマーを忘るも怪我の功名に 期限間近のパックご飯食む
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君の肌 別れが如く触れられず 息白き中衣纏ふ故
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陽に映ゆる桜の紅と銀杏イチョウの黄 いとあでやかに秋の共演
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『この人はもう戻らない。』花束が机の上で主張している
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いつまでも君に会えない淋しさは僕と会わない君にわかるの
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携帯に雨の予報の通知来て秋雨ならばと諦めて寝る
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長き影 田舎の畑 独り立つ 赤き 御頭おつむ の 吾亦紅われもこう 揺れ
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身を切れば 紅き血潮の 湧き出でむ 恋する記憶 失せにし今も
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「夜」の音 かすかに聞こゆ ゴーゴーと 眼裏まなうらに飛ぶ ちぃさき 星屑
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