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階段を かかとはみ出し 登るひと 倒れてこないか ヒヤヒヤしちゃう
26
皆いつも俯いているからねほらまた見逃した窓外の星
13
スタイルを 気にし始めた 筋トレが 目的変わり 健康維持へ
11
退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
37
ここだけは直してほしいと言われて考えたけど直さないです
21
あの日から忘れてないし悔しいが復讐できるチャンスなかった
12
不倫ならちゃんと謝れ一人だけじゃなくて二人とも謝れよ
14
愛されていると疑わない人と 揺らぐ気持ちを打ち込む僕と
6
ももひきや古き職場はしのぶにもなほあまりある寒さなりけり
10
まるくなるそれはとても難しいケーキのナッペと同じくらいに
14
LP
(
レコード
)
の最後の曲の音絶えて陽ざし静かなカーテンの外
18
人類が夜空に花を描けたら世界の色は違ったのかな?
18
夜空には八十八の星座あり 今は幻「ゆりの花座」
16
笑顔だぜ嘘っぱちでも笑顔だぜ笑って逝けば閻魔も笑う
12
高齢の妻より体力あるだろうなのに旦那は手ぶらで歩く
13
ばっさりと落葉なした桜木の枝から枝へ遊ぶエゾリス
31
今日食べた天丼の具に南瓜ありハロウィンまでは思い及ばず
11
ここへ来て「熊」「高」の文字 急浮上 「米」は無理かな? 今年の漢字
30
お惣菜 かぼちゃサラダで ハロウィンの 前日乾杯 りんごのシードル
24
いつもなら就寝前の養命酒 「病後だから♥」と食事毎飲む
17
足元に追い絡まりし紙の骨 キチンと縛られ部屋を残して
12
タイマーを忘るも怪我の功名に 期限間近のパックご飯食む
24
君の肌 別れが如く触れられず 息白き中衣纏ふ故
7
陽に映ゆる桜の紅と
銀杏
(
イチョウ
)
の黄 いと
艶
(
あで
)
やかに秋の共演
29
『この人はもう戻らない。』花束が机の上で主張している
17
いつまでも君に会えない淋しさは僕と会わない君にわかるの
6
携帯に雨の予報の通知来て秋雨ならばと諦めて寝る
10
長き影 田舎の畑 独り立つ 赤き
御頭
(
おつむ
)
の
吾亦紅
(
われもこう
)
揺れ
31
身を切れば 紅き血潮の 湧き出でむ 恋する記憶 失せにし今も
24
「夜」の音 かすかに聞こゆ ゴーゴーと
眼裏
(
まなうら
)
に飛ぶ ちぃさき 星屑
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