ワイシャツの袖の釦をしかと嵌め 狂冷房の社内でくしゃみ
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幸せと 同時に得たのは さよならのかけら 理由がなくても 会えた日に
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ノーマスク常態化してもとどおり美人とブスはそれぞれの位置
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透き通る染まる君の緑風に病葉の影まだ知らずいて
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今時に単行本読む高校生 凛とす顔で電車に揺らるる
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早苗田に 青空映る水鏡 皐月の風にさざ波立てり 
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始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
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人に生れ嘆くこの世ぞ厭はしき自由に舞はむ鳶に成らなむ
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愛すると 今まで愛した あの人も 蘇っては あなたを見つめる
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可哀想 そう思うのが 可哀想 そう言う俺が 可哀想だと
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泥濘ぬかるみに 政治の基本 教えられ 激震に耐え まことの政治
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人混みが怖くて独り海へ来た今度は静寂しじまが怖くなった
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この子には羽根が生えてるかも知れぬ雑踏を切り駆ける無重力
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招くから市街地の塀をよじ登り幻みたいな湿原に立つ
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葦の原ぬかるみの上跳ねて行くあの娘は翼を持っているのか
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右で聞き 左で聞いた 馴れそめは 滋味滋養無き 餃子の如し
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芋っぽい? 妹扱い 見る目なし メイクアップし なる五月の女王メイクイン
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「ハクション」 くしゃみなんか 気にするな 生きてる証 元気もりもり
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にわか雨 涙にも見え 胸詰まる 降り続ければ 更地になりて
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青い空 浮かぶ半月 凜々しかり 風なき朝は 果てまで続き
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競い合い 勝ち負けつけど 刃を研ぎて 切り開きたる 次の世代へ
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握りたて板さんの手の温もりを移す鮑へコリっと揺れる
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狭き空ゲームに雑貨ラーメン屋右にお寿司屋のれんをくぐる
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早く寝る 早く目が覚め 早く起き 夜は眠気が すぐに次の日
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置き忘れ 豆柴犬の ぬいぐるみ 園の事務所へ 抱き歩む我れ
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介護ってぼんやり誰かしてくれる⋯謎の考えするのはやめた
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グラサンに踏ん張る羽虫 飛び丘を下るペダルは翼の如く
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木漏れ日に遠く失くした恋に揺れ噛る爪には塩気感じて
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木漏れ日の梢の薫り落ち葉舞う木陰の先へ初夏の陽満ちて
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丘陵の新緑包む園の芯楠木揺れて薫風満ちる
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