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言の葉を編みかけ眠り落つ車両 目的駅を聞き逃さぬ耳
24
ザワザワと
竹叢
(
たかむら
)
騒ぎ鳥が追う 惑う想いは
空
(
くう
)
に逃れん
16
風止んで 闇間に少し 響きあり カエルの声と 日々の営み
27
五年ぶり ひとりゴルフに臨みたり 一人二人と引き算のごと
15
大事だね 子どもの未来 政権の 追い風なれど 幾世は見えず
17
誰も何も言わぬ楽園の砂が一里を超えて陽に焼かれている
6
もし君と 出会わなければ こんなにも 泣いたりなんか しなかったのに
27
米粒ほどの
蛞蝓
(
なめくじ
)
が
黴
(
かび
)
を食うために這つてゆく無人の街
7
現し世の甘いを先に舐らむと泣いて空を切る赤子の腕
7
うっすらと 面立ち記憶する祖母の 年を追い抜き
老母
(
はは
)
は長生き
18
それぞれの行く末を予告するように線香花火がぼとぼと落ちた
7
ショック受け 乾いた水を のみ込んだ 言えずじまいの 言葉も涙も/失恋
24
人間の縁はタマネギだと思う切ったら少し泣けてきたから
7
賭博
(
とばく
)
なり 選びし道に
吉凶
(
きっきょう
)
のあれども時経て差し引き
凡
(
ぼん
)
17
セブンティーンアイスの跡地にダイドーの自販機があるような夕暮れ
15
犯罪と 自死に連なる 高き尾根 孤立の闇は 谷底深く
16
立ちすくむ日々は終われり医師の声聞きつつおもう 生きねばならぬ
34
ひととせは矢のごと早く過ぐれども ひとひの長きいかに嘆かむ
9
日の暮れて自治会に灯の影のびる…公倍数から公約数へ
14
飼育員が合図したなら一斉に愛らし声でケーケーと鳴き/新江ノ島水族館イルカショー🐬
20
颯爽と泳ぎ始めたイルカたち ジャンプ!回転!宙返り!/新江ノ島水族館イルカショー🐬
19
完璧で 負けず嫌いで 勝ち続け 成れはせずとも 憧れもなく
14
マイページ印刷をする区切りかなダブらず保存三十首毎
12
古きアルバム 吾子らの笑顔ぎっしり詰まり 思い出湧き
出
(
い
)
で整理進まず
18
燃え滾る信仰は核 僕たちは永遠に生ける燃料である
5
黄金の 麦刈り入れし
夜
(
よ
)
の空に 飛ぶ蒼白き 人積みし船 「シュナの旅」
9
おんなじだ赤き血ながし寄生してカベアナタカラダニ壁を這う
9
みどり葉もいつの間にやら鬱蒼と 日陰濃きかな銀杏並木の
21
飲みすぎてまたもや恥をかきつばたしばらく酒を隔てようかな
12
パソコンのふたを定時にぴしゃと閉め 飛んで帰るや相撲見たさに
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