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石楠花
(
シャクナゲ
)
の 気前良きかな花姿 勇み立たせり夏への覚悟
27
静かなる 田舎の町の 月なし夜 ゲロゲロゲロ ヴォーグォーヴゥ゙ォ゙ォ゙ー
7
あいつただ走ってるだけに見えるけどなにげに光合成してるらしい
13
餌くれた人越してったマンションの廊下にそっとたたずむ野良猫
23
鳶の鳴く声のまろきにさそはれて
憂
(
う
)
き世の心なぎにけるかな
11
出勤の 5分ほど前 目を閉じて 仕事モードに 切り替えてるらし
7
画面越し君のファイトに安らぎて携帯閉じて坂を見上げる
25
すぅとする背中は独りが寂しいかデンタルフロスの糸を切る夜
24
今日はあの豆柴マスコットを抱きて笑う子の居る木漏れ日思う
21
一か所で 富士と海原見渡せる 道辺に思う北斎の旅
17
空の丘 樹々と家並み 満つ岬 二本弧を描き 舟を抱える
18
風にのる鳶のつがひの睦ましみ かたくななるもほころびにけり
6
ガンバレは陽にも雨にもなるし抱き良く頑張った人へ囁く
19
熱き初夏 オイルの減りも早まりてジッポー開けてやる気も補充
18
コンビニの
幟
(
のぼり
)
に魅せられ 帰途に寄り 土産にと シュークリーム
購
(
あがな
)
ふ
24
松の下 萌黄の苔に 路と池 窓の銚子の 薔薇へ照る君
15
朝ぼらけ冷たき頬に熱きカフェ リオの祭りへ旅して目覚め
18
コンクリの隙間に萌ゆるネモフィラは人へほほ笑み寄り添ひ揺れる
19
同僚と朝の電車でかち会って めんどうなので互いに目そらす
19
夕焼けの伊豆の土肥浜駿河湾見れる温泉500円かな
18
背に受ける朝日の熱でそれと知る 夏将軍の眼が開きたるを
23
再建へ勝ち筋が描ききれず初営業赤字社長の○○○
19
カタクリの花びらに染むギフテフよ初夏の別れは永遠となり/ギフテフ:幻の蝶
23
ふるさとの
亡母
(
はは
)
の古屋にハルジオン我が世とばかり緑風の波
36
ほろ酔いに影のふたつは重なりて月の灯りを地図として読む
30
卯の花も藤も躑躅も新緑も皆美しくさわやかな
季節
(
とき
)
9
失踪者の
D
N
A
と一致した容疑者宅の鍋底の肉
11
ムカつくぜ捨てた女が俺よりもイケてる男と付き合ってたら
12
夢を見た ポニーテールの 貴女との 早朝散歩 笑顔がこぼれ
22
鶯の まだ整はぬ鳴き声も 初夏の頃には誇らしげなり
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