孕まされ 羽蟲育てて膿み堕とす シアワセだろう 潰してやろか?
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何事も否定をしない君だからその肯定は純度が低い
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穴なんて そこいら中にあるだろう おまえの笑顔かおが 忘れられない
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「イナバウアーを覚えるよりは簡単です」Ruby講師は画面見て言う ※Rubyは国産のプログラミング言語
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ひたむきな 努力は必ず 実を結ぶ ただ信じている コトバノチカラ
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これほどに紅く染まるか一面に散り敷かれたるもみじ踏みしめ「鶏足寺」
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じゃあまたと言った後にも振り返り 目が合う事に手を振り返す
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誤魔化すのもうやめようよ豆腐とかササミじゃなくてラーメン食えよ
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湯を沸かし珈琲淹れるが苦にならぬ午後が過ごせる秋の訪れ
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世界中全部の幸せキミのもの 今年の地球にサンタはいない
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イライラと している自分 情けなき 子育てなんと 難しきこと
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夜八時坂を登って空を見るもうすぐ帰宅月は半月
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いつもよりずっとやさしい激しさでさわってほしい夜長の素肌
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「カンカンカン」踏切見下ろす坂の上 攻め駆け下る一ノ谷かな
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黄昏たそがれの余韻残さず沈みゆく秋の夕陽のいさぎよきこと
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完璧な悲劇に混ざる美しい犬をひと撫で全部忘れる
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水野美紀水野真紀から酒井美紀坂井真紀から堺正章
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迷っても正解いっぱいあるはずで阿弥陀くじなら何度も横へ
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「疲れた」と呟きながら息を吐く 吐いてしまえば後は吸うだけ
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目覚めると傾いている写真立て 慌てて写真に戻ったみたいに
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眠れぬ夜 囂しかな 虫時雨 白む夜空に 夢を描いた
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味噌汁を 美味しく思う 秋の朝 四季折々の 自然たのしむ
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種無し柿 きれいに洗って 皮ごとで クリームチーズは 今日は忘れた
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眉の毛に一本長い松葉あり「長生き君」と名付けておこう
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邂逅は常なる内の泡沫うたかたに ひそやかな色彩いろ 耳目澄ませば
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「肌寒い」  「人恋しい」の言い換えか ポケットの中 肉まんぬく
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秋夕焼あきゆやけ 眠り落つ 帰りの座席 目的駅を 聞き逃さぬやう
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わたあめにしては重い雲が遠くに 降ればお休みさめざめと雨
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乳飲み子の 仕草ひとつの 愛しくて 声あげ泣けば なおも愛しき/改
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もしかして 君は僕より 少し過去の 残像と話しているのだろうか?
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