およすけし え少女をとめまぼり渡りつつ さきはひねがひひひなかざらむ
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バースデーにメールをくれたあの人の 特別な日をわたしは知らぬ
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ユーミンの色遣いとは違うけど 自分は自分の色に染めてた
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三日目の鍋のおでんの大根に 甘えてしまう微熱のわたし
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特急の車窓に流る風景に 思い巡らすこたつの中で
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美しき心でありたい明日までは 自分以外の人を祈る日
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京都には背筋を伸ばす思い出と 受け入れられない温情がある
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おかあちゃんのねてるおへやで ちっちする ちま猫ちゃんの げんきな「ちーー」よ
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風花は冬の名残の置き手紙 二月のつもりで三月に読む
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メイちゃんとさつきが両方いるような 孫の言葉の面白味かな
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昨晩の劇的勝利の余韻にて一週間はご機嫌さん
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虎党の同僚ともと通じるものが有り 野球とサッカー 推しは違えど
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子ども連れがやけにたくさんいる電車 辿り着けない異国の街だ
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ダンロップとミズノの帽子が並んでる何故かふふふと笑みが溢れる
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人の運 天秤ばかりにかけてみる シーソー如くに揺れて止まらず
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待っている時間ときが苦しい若き頃 今はいとしい時間に変わる
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鶴の群れ飛び去る春の空たかく見送るように鳶は集ひぬ
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顔なじみ ラーメン屋にて 頼む品 タンメン変わる 我が病から
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五線譜のごとき夜明けの電線に黄金こがねかかりて光りかがやく
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春先の 駅に佇む 少年は 垢抜けた顔 証書を持ちて
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どん兵衛が入らなくって こんがりパン じっくりコトコトコーンポタージュ(寒いね)
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簡単に 思想がおわる なにもないわたしに慣れて 思想が続く
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引っ越して2年が経って鼻が効く 沈丁花って咲いていたのね
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入力値:貴方と私の関係性 出力結果:undefined定義されていません。
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噛み付きたい舌が痛いかみつきたいしたがいたい従いたい
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カワラヒワ 春は名のみの 砂嵐 飛び立とうにも 千鳥足かな
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適当に歌った母の鼻歌を 舌っ足らずに真似してみる吾子
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空白く弥生の風は雪まじり咲きむ花の試練となりぬ
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クーポンを使わぬ勇気なく送料無料めざして要らぬもの買う
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地割れした道から芽吹く花ありて 僕らの街も春は来ますか
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