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峠道通る間止まず降りそそぐ車を追いかけ蝉の合唱
24
涼求め 青田の水辺イトトンボ 注ぐ夏の陽 羽に
煌
(
きら
)
めき
22
幾種もの虫の集まるエゾニュウの花レストラン本日オープン
21
涼しくてエアコン今日は休養日この夏初のミンミンを聞く
20
久々の 東の都 旅の路 北の地より いざ江戸博巡る
10
塩辛さ流し残ったさんぴん茶 通し捕らえた海のキラ粒
4
引かぬ媚び ぬ省みぬ サウザーも 愛深きゆえ 我は猫に媚び
5
キツかった仕事を終えて一心地青き空ありラーメン美味し
11
月草のうつろひどどむる方はなし取るかひもなし執るを放てよ
5
ひやきゅうりかじるサツキとメイのマネいまだにしてる十六の夏
25
くぐもれる 飛行機の音 闇になお 雲がべったり 風もなかりし
13
九十二の遠来の父を空港に 迎うる道を来年も行かむ
5
経費精算
(
こういうの
)
こそAIがしゃしゃり出ろ パソコンの前冷めるコーヒー
5
あっちへ行って私から生きてる感覚奪わないで
4
白球よ 砂塵のうちに 止まりたり 走者の顔伏す 捕手や手を挙ぐ
3
休み明け 眠気の抜けじ朝の
雨催
(
あまも
)
ひが 涼みと元気授けり
25
なんにでもなれたあの日に咲いていた ジャポニカ学習帳の花
6
「のびー」する ねこのおてては パーになる パーのおてては とてもかわいい
27
穴子でも海苔を散らして白和えと味噌汁和菓子丑の日っぽく
18
更地には 囲い一杯 草が伸び 兵どもの 末を見るなり
12
ドーム屋根バナナの房は青々と赤きオウム飛ぶ冬の温室
11
汀にてつつつと走る
鷸
(
しぎ
)
たちの つまの文めくみゆびの足跡
15
園に往き間近で見ゆる鳶なれど広き空へと飛びたからむな
3
我が溶けて うたかた色の長襦袢 醒めない目にて 何を見るらむ
4
陸運局 申請書類の 手に負えず 我を手招く 代書屋の文字
12
エレベーター人に溺れる幼子をぷかぷかぱんと張り切る浮き輪
6
コスパでは測れないとは思いつつ 待ち時間にてみそひと三首
13
月などは そこに見えずも あるのだよ 半月板が しくしく痛み
13
やはらかきけだるさに身をゆだねおり 夏の雫か 待ち合いの隅
13
甘き香の漂う居間に満ちる幸家族で食むは頂きし
白桃
(
もも
)
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