入り浸る飲み屋の影にいる子猫そっと抱き上げ毛づくろいする
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筆箱の消しゴムの先丸くなり受験の日々もあと一息か
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<うんこして バタンと閉める 便座> 呂布カルマが踏む韻 わざふざけ
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一冬を越せば木蓮花開くそれまでの日々雪を踏みしめ
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正しさは何と聞く友バーボンの小瓶をショットグラスに注ぐ
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引き篭もり? 悲喜交々ひきこもごもは あろうけど 引き摺りすぎるな 引かぬ波なし
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信じても信じなくてもこの恋は今生の下うたかたの夢
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氷雨降る 雲の隙間の水色は 空か雲かと思い巡らす
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曾孫の動画を見れば婆様は目を細め しばしパソコンに食い入る
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陽光に透ける紅葉の欄間かな冴える空気の季節の彫り師
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「付き合って」 言ったけどゴメン やっぱ無理! 本気マジにすんなよ 罰ゲームなの(笑)
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もったいないぬくいシャワーが止められない「肌は直接温めないと」か・・
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あさのひかり それは希望のひかりなる 昨日濡らした マフラー干そう
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アップルパイ 日付は2日前だけど 特に気にせぬ ねこ母O型
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ちま猫ちゃん あさからうろうろ うろうろす きょーは おびょいん? いやなよかん予感
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生きる意味 考えすぎると 辛くなる 思考は無意味と 分かっているのに
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ティータイム不意打ち愛の告白にかっぱえびせん運ぶ手止まる 
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初デート ママに内緒でいくからね ブタ公園で君を待つ僕
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空腹に耐えかね君の腕かじる あとは足しか残ってないや
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瞳(め)の中の 黒子は数に 入れないの 気にしてないよ 俺の魅力だ
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雨後の駅 見ゆ細き月 改札へ向かふ人らの背を 見守りて
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美容院  予約できんかった  しゃあないわ  大掃除は  いつからやろか
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夕暮れの茜の色の残照に孤高に光る冬の三日月
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小春日の庭に五色のザル菊の薫りに迷い帰り蜂舞う
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朋輩よ虚無に陥ることなかれ 妻亡くしてもはなお生きる
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月並な悔やみ言葉を送っても 妻を亡くした友は応えず
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階段を昇る二階の床面の虫の死骸を吹いて飛ばして/目の前
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小春日の温もりは母を 木枯しの厳しさは父を想ふ初冬
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出るたびに見上ぐ柿の木実の多さ今更捥げど全部生ゴミ/熊
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旅戻り早速干しいも作業する無事に感謝し日常始むる
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