「コンビニでおでん買ったよ」それだけを書いては消して また 春が来る
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一人では 自分の指の冷たさに気付けないから 手を繋ごうよ
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春の歌を捻り損ねて日の暮れて寒の戻りの燗冷まし呑む
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歩数計ゴミ集積所行っただけ今年入って初の三桁
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本当の痛い世界、生きていることを実感し、明日は早く治りましょうか?
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愛犬の足は治り、わたしが足手纏い、人生逆転の連続だが、笑うと骨も痛く幸せの裏腹☺️ 大笑い、痛❗️
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奪い合い奪われた愛のその先に残されたのは虚しい沈黙。
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この先はあつくて尖った道ばかり感覚殺して歩いていこう
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特別な紅茶と歌集でととのった午後に割り込む無粋な着信
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母と吾のために飾らん桃の花 童女わらわめなりし頃懐かしみ
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寿司食べたい買えば良かった売ってたのに どうせ太るなら寿司で太りたい
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上の句はさよりにこはだ煮穴子で 下の句渋く鉄火巻で〆(うにトロは野暮)
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なんとなくわかる気がする そこに在る全てが他人事ではなくなる
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ウォーキング出来ない たまの雨曰く 関節に無理をさせるなとのこと
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短歌から離れて過ごす いつまでもいつか帰れる場所だと思う
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変えましょう 今日から私を動かしてくれるお薬 ちょっぴり高価
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夢を見た なにをしてても辛くない涙も要らない素敵な世界
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つまらないことも誰かのなぐさめとおもへばやさし濡れる電飾
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久々に秒針進む音を聞く 夢を明日への導線にして
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近頃は歌番組を見ていても区別がつかん、サッパリわからん
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「描かけません」と言ったあの子の筆洗いバケツに泳ぐ深紅の金魚
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日記たちは僕と共に灰になる 側室たちは生き埋めとなる
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三日月の今夜は 生憎あいにくの雨天 暖を取り 桃の節句祝う
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あなたから一緒に・・とメッセージ 微笑みスタンプ ハートに見えた
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寒ざらし 春の装い引きずったわたしは甘みが増しているかしら
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雨の中 川面を泳ぐ 野鳥達 冷たかろうに 餌を啄ばむ
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醜さも脆さもすべて織りなしてあなたの前ではためいている
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誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
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あおぎ混ぜ一人二役艶をだし 我が家の雛様ごちそうですよ
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口にするたび甘かった君の名が君にふられて呪いになった
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