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三つ折りに
焚
(
た
)
かれ燃え
居
(
を
)
る線香も うちのひとつぞ
独
(
ひと
)
り尽くらめ
19
丸くなる 母に 毛布をかけるとき 全てのことが すこしわかった
8
転売の儲け話で並ぶ列
(
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
)
まつとし聞かば 今帰り来む /中納言行平 16/100
12
うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香溢れ 大地息づき 青葉生き生き 花咲き満つる
10
詠ふ君 五十首の峰のぞみしや誰ぞ目指さむ険しき道を
20
仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
35
想ひの葉ピタリ嵌れと
追敲
(
ついこう
)
す想ひ鎮めよ短歌の神よ
22
咲き匂ふ 職場の
窓外
(
そうがい
)
公園の桜を眺めつ食む おむすび/職場の隣には公園
34
しんとした 病室にひとり 過ごす夜 廊下行き交う足音さえ恋し
25
雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
21
風の
音
(
ね
)
に羽をまかせて飛ぶ鳥の声清らかな春はかろやか
16
満開の桜の木の下ベンチ座る二人映えを楽しむシャッター音
13
スワンと人の多さに驚きながら不忍池の桜満開
11
「あげるよ」と言われたけれど「借りるね」と詩集に挟む栞の押し花
13
苦しさの先にあるから恐ろしく 果てにあるから救いになるもの
8
駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて
32
満開の 桜愛でつつ 一休み アイスティ―には 花びら浮かび
36
会えない日。明日はあなたに会えない日。だから特盛り唐揚げ弁当食べる。
6
川風に花はふるえて七分咲き
顎
(
あぎと
)
を上げて酒を呑む五時
21
人混みで 圧死の恐怖を 思いけり 改札口の 人波の中
27
福寿草所望されては母演ず男の我も幸子の世界
12
わかってる馬鹿馬鹿しいとは思っても強迫的な不安になるよ
19
梅の園 春の夕暮れ 来てみれば 山の端かすみ 香りぞ溢れけり メジロさえずり
4
岩肌に 沁むる霧雨 走り去りて 薫る
草花
(
そうか
)
の 色新しき
12
母叫ぶみんな起きろーにニャニャニャニャーと叫ぶゴロには爆笑の朝
19
春霞立つ雪の辺の道しるべ来よと振る振る狐の尻尾
15
風に揺れる薄紫のハナニラのミステリアスな風情に魅せられ
29
シュッシュッシュッピーに階段駆け下る機関車みたくケトルへ向かう
23
六年後私の役目を名乗るならアンタのことが好きなモブ女
5
来年の担任だれかママたちは予想屋となり集ふ我が家に
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